登録日:2018/05/14 Mon 02:01:48
更新日:2024/11/23 Sat 16:39:44
所要時間:約 9 分で読めます
「”バグスターをつくるぜ!”ゲームスタート!」
「”バグスターをつくるぜ!”ゲームスタート!」
「どういうことだ……俺がもう1人……?」
2人のパラドクスー
消滅者の復元の鍵を握る育成シミュレーションゲーム――
育成バグスターは、人類を救うのか、滅ぼすのか?
概要
2018年2月17日に劇場公開、4月11日にリリースされた「
仮面ライダーエグゼイド」のVシネマ作品にして「アナザー・エンディング」3部作の第2章。
タイトルの通り、仮面ライダーパラドクス/パラドと仮面ライダーポッピー/ポッピーピポパポのダブル主人公となっている。
本作では限定ライダーとして仮面ライダーアナザーパラドクスが登場。
元々「東映ヒーローMAX」Vol.55のインタビューにてパラドを演じる甲斐氏は「悪役のまま終わりたい」と述べており、本作はその構想が実現した形となる。
あらすじ
ゲーム病で消滅した患者の再生医療研究の一環として、
聖都大学附属病院・再生医療センターと幻夢コーポレーションが共同で
バグスター育成シミュレーションゲーム「バグスターをつくるぜ!」を開発した。
このゲームはバグスターを人間らしく育てることで消滅者復元の足がかりとなる可能性を秘めていて、
テストプレイヤーとして永夢がパラドを、八乙女がポッピーピポパポを育成することになった。
しかし、永夢はパラドに銃撃され重傷を負い、ポッピーも行方不明になっていまう…
実は永夢が育成していたパラドはある人物から生み出された、「もう1人のパラド」だったのだ。
もう1人のパラドとは何者なのか?そしてこのゲームに隠された、八乙女と
檀黎斗神の大いなる陰謀とは?
登場人物
本作の主人公の1人で、CRに所属する看護士にして、その正体はバグスター。仮面ライダーポッピーにも変身する。
「バグスターを作るぜ!」の育成バグスターとして参加するが、八乙女の陰謀に巻き込まれ、かつての宿主・檀櫻子の記憶が目覚めていき…
本作では彼女の「ポッピー七変化」とも言える様々なコスプレと黄色の見せパンが見られるぞ!
「ニチアサのトキメキはポッピーにおまかせ!」
天才ゲーマー「M」としてかつてムテキの力を振るった小児科医。
本作では「バグスターをつくるぜ!」のテストプレイヤーとして参加する。
現れたパラドに違和感を覚えたまま彼を育成するが、彼にバグヴァイザーⅡによる銃撃を受けてしまう……。
ゲーム病のワクチンを開発し、病理学の視点から再生医療の研究に参加する監察医。
本作では八乙女の正体に気づくなど「ゲンムvsレーザー」に繋がる洞察力を見せた。
幻夢コーポレーションの現社長で「バグスターを作るぜ!」を八乙女と共同で開発。
どうやら開発の際、八乙女に魅了されノセられたらしく……。
本作でようやく渾身のゲーム「ポーズ・オブ・テラ」がお披露目された。
「ドラゴナイトハンターZ」の竜戦士の力を持つバグスター。
本作ではゲーム内に登場し、「呪いにより凶暴化した先代の竜戦士」というキャラクター設定が明かされた。
前章ラストで復元された黎斗の父親。どうやら彼を復元した理由こそが本作の鍵であるようだが……。
黎斗の目的を知り、己の「罪」を自覚することとなる。
本シリーズの黒幕である神。
今回はバカンス気分でジュースを飲んでいたり等、やりたい放題悪ノリするいつもの神が見られる。
そしてラストには笑撃衝撃のシーンが……。
【本作初登場&ゲストキャラクター】
「ブレイブ&スナイプ」から引き続き登場。聖都大学附属病院・再生医療センターのゲノム医療研究室ユニットリーダー。
遺伝子医療の権威で、バグスターに組み込まれている消滅者の遺伝子情報から人間の身体を復元する研究をしている。
・・・だが裏で黎斗と共謀しており、本性ではバグスターを人間の奴隷としてしか見ていない。
ドスの効いた口調で、ポッピーに無理やり
さくらんぼを口にねじ込ませたり、パラドをピンヒールで踏みつけたりと
SMプレイ乱暴な一面を見せた。
そんな差別意識を持ったのはバグスターへの憎しみからだというが……
「バグスターを作るぜ!」から現れたもう1人のパラド。服装が黒く、感情がないような雰囲気を見せている。
永夢「めっちゃ真顔やん!」
天才ゲーマーMである永夢に育成された後、彼を半殺しにする。果たして彼の正体は…
檀正宗の妻にして檀黎斗の母親。ポッピーの元宿主であり、既に消滅している人物。
本作でようやく姿が登場し、正宗との幸せだった結婚生活やさくらんぼが好物であることが描かれている。
登場仮面ライダー
登場形態はパーフェクトノックアウトゲーマーレベル99。
登場形態はときめきクライシスゲーマーレベルX。
尚スーツアクターの内川仁朗氏は引退しており、本作が最後の作品となった。
本作限定の仮面ライダー。
ブラックパラドがガシャットギアデュアルアナザーとゲーマドライバーで変身、パラドクスレベル99と互角以上の戦いを見せる。
結末ネタバレ
「バグスターを作るぜ!」の正体とは、バグスターに組み込まれている消滅者の遺伝子を復元、最終的にバグスターを人間で上書きすることで復元するゲームであった。
バグスターウィルスを抑制するケーブルによりパラドは拘束され、ポッピーも育成の最中、櫻子の記憶を思い出していく。
貴利矢の調べにより八乙女紗衣子がネクストゲノム研究所のリーダーであったDr.パックマン-財前美智彦の娘、財前紗衣子であると判明した。
幼少期に紗衣子の両親は離婚したが、紗衣子自身は父を研究者として尊敬していた。
そして8年前の永夢からパラドを摘出する手術の際に父親をはじめとする研究員が消滅したことを知って深く悲しみ、バグスターに対して憎しみを持ち始めたのだった。
そして永夢が育て、永夢を半殺しにしたパラド、「ブラックパラド」は紗衣子が檀正宗から摘出したもう一人の「世界初のバグスターウィルスのバグスター」であり、
正宗の遺伝子を持つブラックパラドと檀櫻子の遺伝子を持つポッピーから遺伝子情報を再構築し、彼らの息子である黎斗の肉体を蘇らせることが紗衣子の目的であった。
「この実験が成功すれば、再生医療の未来が、世界の歴史が変わる!」
ブラックパラドに敗れ、再び拘束されたパラドは、「心があるお前は失敗作なんだよ」との捨て台詞に茫然自失になっていた……
だが、彼の中にある正義の心、永夢を信じる心が彼を奮い立たせた。
「俺は失敗作じゃない……永夢、そうだよな。俺はお前、お前は俺!」
自分の中にある永夢の力、人間の力でケーブルを引きちぎり、紗衣子に拘束されていたポッピーを解放する。
永夢を通じて全てを知ったパラドは紗衣子に悪事をやめるよう説得するが、紗衣子は目の前の父親を消滅させたバグスターに憎悪をぶちまける。
「全部お前から始まったんだろうが! お前に感染したせいで、私の父は死んだんだ! この病原体が!」
紗衣子はパラドにブラックパラドを、ポッピーにかつて自分の父が開発していた究極生命体・ゲノムスのコピー体を差し向ける。
「証明してやるよ……心がある俺か、心のないお前か、本当に強いのがどっちかをな!」
パラドとポッピーは変身して交戦するが、パラドは容赦ない攻撃を繰り出す心のない敵に苦戦し、ポッピーはゲノムスにボコボコにされる。
「言ったろ? 心があるお前は失敗作だって」
「お前たちウィルスは人間様の奴隷になってりゃいいんだよ!」
「消滅した人たちのためならどんなことだって協力する……でも命を差別するあなたには従わない! 私たちはウィルスだけど、私たちにだって心があるから!」
「本当の強さってのは、自分自身の勝利のために非情になれる心無き悪意なんかじゃない!誰かの笑顔を取り戻すためにどれだけ自分の心を動かすかだ!!」
「…成長したな、パラド」
「だから俺は、俺の心で、運命を変える!」
パラドとポッピーは紗衣子とブラックパラドの言葉を払拭。
ポッピーはゲノムスにとどめを刺し、パラドクスとアナザーパラドクスは互いにキメワザを繰り出す。
結果はパラドクスの勝利に終わり、ブラックパラドは消滅した…
・・・かに思えたが、消滅間際に黎斗がバグヴァイザーⅡでブラックパラドを吸引し、あろうことか経口摂取し取り込んでしまった。
「とうとう手に入れた…天才ゲームクリエイターと天才ゲーマーの力…両方をなァ!」
黎斗は人間としての蘇生には全く興味がなく、その目的は永夢により天才
ゲーマーとして育成されたブラックパラドそのものだった。
自身の目標すら踏みにじられた紗衣子をはじめ、唖然とする一同。
ポッピーは命の大切さを知り罪を償ってきたのでは無いのかと訴えるも、永夢達に強力したのはただ檀正宗に報復するためだったと吐き捨てる。
「あなたは一体…どこに向かってるの…?」
「いつだって変わらない、私は私…ただの神だ…」
怒るパラドにも、茫然とする紗衣子にも、ポッピーの悲しみにも目もくれず、黎斗はどこかに去っていった…。
パラド達は紗衣子に駆け寄り、財前のことを謝罪する。
「許してもらおうとは思っていない、ただ消滅した人たちを、お前の父親を取り戻すためにも、お前の力が必要なんだ」
「これからも、力を貸してくれませんか?全ての命を救うために……」
多くの命を奪ってしまった彼らの贖罪の言葉。
そんな彼らの言葉に紗衣子は困惑する。
「信じられない……ウィルスの貴方達に人の命を心配されるなんて……バグスターに…心があるなんて……」
逃げ出すようにその場を立ち去った紗衣子。
彼女が次に進む道は破滅か、あるいは…
エピローグ
黎斗は自然と一体化するかのように、一糸纏わぬ姿となって立っていた。
「世界初のバグスターウィルス」の力により、かつての永夢と同じように黎斗は新たなガシャットを創造する。
「ハアァハハハハハ!ブゥハッハッハッハッハッハ!!これこそが最高神の力ァー!! ブゥー!ヒャーハッハッハッハ!ハァ…!ハァ…!ハーハッハッハッハッハ!!」
新しく誕生したガシャット…その名も「ゴッドマキシマムマイティX」。
それは人類滅亡をもたらす神の力かーーそれともーー
- 一瞬登場のグラファイトが登場するところ、本編でのキャラ付けに説得力を持たせる隠れた名シーンだわ。他にもパラドの主張とか、この話は名シーンが多すぎる -- 名無しさん (2018-05-14 05:54:52)
- 個人的には黎斗神の言動がツボに入った。森の中で全裸で腰振りながら「神の中の神になる時ぃ!」で腹筋がゲームオーバーしたわ -- 名無しさん (2018-05-14 08:56:59)
- 財前もマッドでやり方(ゲノムスとデザイナーが同じなメガヘクスやエヴォリュードのダントンに似る)はアレだったけど人類を究極生命体にすることで病気を無くそうとしていたしな。こっちのゲノムスはバグヴァイザーチェーンソーモードを使用 -- 名無しさん (2018-05-14 09:26:26)
- 対戦ゲームするだけで育成できるってどんなシステムだ・・・ -- 名無しさん (2018-05-14 09:37:52)
- 永夢はパラドを育成する時安直にゲームを選んだのがミスだな。いつもの知ってるパラドなら買い物とか映画とかに誘うべ…って永夢自体ゲーマーだったからほぼ無理か… -- 名無しさん (2018-05-14 11:18:10)
- Vシネの神見てて、何故か若かりし頃の原田泰造を思い出した…何故かw -- 名無しさん (2018-05-14 12:04:36)
- ↑センターマンかな? しかし正宗が割と人並みな愛情を持ってるのは初めて想像出来んかった -- 名無しさん (2018-05-14 12:11:56)
- 安定の黎斗神ww -- 名無しさん (2018-05-14 22:05:39)
- ↑8『誇り高き龍戦士グラファイト』を模したバグスターはその役割(敵キャラ)を全うして倒されたけど、誇りそのものは元ネタ(ドラゴナイトハンターZ)の中で活き続けるのだなと思った -- 名無しさん (2018-05-20 02:45:07)
- 貴利矢が小星に「ここに座るのはヤバイ奴ばっかだからな」って問い詰めるシーン、あの机と椅子のセットが鎧武でも貴虎のオフィスで使われてた事を思い出してごもっともですってなった。東映は物持ちがいい。 -- 名無しさん (2021-12-01 22:34:23)
- オーディオコメンタリーでポッピー役の松田るかさんが神のあのシーンを普通に見させられて困惑してたな -- 名無しさん (2022-03-03 00:53:40)
最終更新:2024年11月23日 16:39