登録日:2018/12/14 (金) 19:27:19
更新日:2024/10/29 Tue 20:06:33
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『コボちゃん』とは、1982年から読売新聞の朝刊で連載されている
4コマ漫画。作者は植田まさし。
植田まさし作品では『
かりあげクン』と並ぶ長寿を誇り、読売新聞連載の4コマ漫画としては最長記録を今も更新し続けている。
●目次
●概要
田畑小穂(コボちゃん)と家族、友人たちの過ごすほのぼのとした日常を描く。
基本は
サザエさん時空だが、2010年に一時的に解除され、翌年にコボちゃんが小学生になった。
登場人物には漢字で名前がつけられているが、作中ではカタカナで表記されることがほとんど。
またセリフに漢字が含まれる場合振り仮名が振ってあるため、漢字が読めない未就学児や
小学校低学年の子供にも安心しておすすめできる。
単行本は蒼鷹社→芳文社から発売され、合計した既刊は102巻。
2022年に作者が前立腺がんを患い、その治療に専念するため同年6月から休載。
この間は傑作選として掲載を続け、2023年2月から連載を再開した。
1990年代にはエイケン制作でテレビアニメが放送された(後述)。
●登場人物
田端家の人々
CV.
大谷育江
この作品の主人公。愛称はコボちゃん。刈り上げ頭に被せ物をしたようなヘアースタイル。
連載開始は
幼稚園児で
永遠の5歳だったが、「妹を3歳位まで成長させたい」という作者の意向から、2010年から小学3年生まで成長した。
芳文社の単行本の宣伝コピーには「孫にしたい男の子No.1」と書かれている。
モデルは幼少期の作者自身で、名前は子供の頃に呼ばれていたあだ名。
コボの
実妹。登場前に読者を対象に名前が募集され、実穂に決まった。
3歳まで成長した段階でサザエさん時空が再び発動したため、年齢は永遠の3歳。
CV.
松井菜桜子
コボと実穂の母親。旧姓は山川。専業主婦で、パートなどには出ていない。
息子であるコボには事あるごとに数や言葉を教える熱心な勉強ママで、しつけも厳しくしているが、自身はおっちょこちょいで、家事の失敗を子供みたいな方法でごまかす。
CV.二又一成
コボと実穂の父親。サラリーマンで、作中係長に昇進した。
平日はほぼ毎日泥酔して帰って来るなどして威厳はほとんどなく、休日にはゴルフに行ったり競馬に行ったりすることが多い。性格も軽い。
入婿ではないものの、妻の両親と同居している関係で肩身の狭い思いをしている。
秋田県出身で、実家から
きりたんぽを送ってもらい、
真夏にきりたんぽ鍋を振る舞った。
モデルは壮年期の作者自身。
CV.宮内幸平→稲垣隆史
早苗の父親でコボと実穂の祖父。既に定年済み。年齢は60代前半。
趣味が多彩で、茶飲み友達や趣味仲間が多くいる。
相当なレベルの孫煩悩だが、根の性格は頑固。一度座ると滅多なことでは動かないし、家事も手伝おうとしない。たまに女性陣から逆襲されることも。
口を閉じたまま鼻でしゃべることができる。
初期の頃は和服を着ていたが、時代が進むにつれてラフな格好をすることが多くなった。
妻であるミネとはケンカも多いが、彼女が家にいないと機嫌が悪くなる。
モデルは歳を取ってからの作者自身。
CV.上村典子
早苗の母親でコボと実穂の祖母。
専業主婦のベテランで、田畑家唯一のメガネ装用者。
頑固者で家事を手伝おうとしない夫の岩夫としょっちゅう喧嘩しているが、寝ながら手を繋ぐなど、夫婦仲は決して悪くない。
カエル、
ネズミ、
ゴキブリといった衛生動物・不快生物が苦手で、出くわしたときには無意識で竹馬に飛び乗って逃げたこともある。
年齢は50代と案外若い。
大森家
CV.
茶風林
早苗の従兄弟で、岩夫の妹の息子。柔道やラグビーの選手で、ガタイの良さは登場人物の中でも随一。
中学校で社会科の先生をしているが、教え子からは隙の多さを突かれて様々なイタズラのターゲットにされている。
登場から結婚までは田畑家に居候していたが、結婚を機に嫁の家に引っ越した。
CV.伊倉一恵
竹男の妻。旧姓は花田。職業は中学校体育教師だったが、結婚を機に転職した模様。
竹男を上手におだててコントロールしている様子。
動物
田畑家の飼い
猫。性別はメス。元々は捨て猫で、田畑家にはミネに拾われてやってきた。
ミネには「ミーコ」と呼ばれることもある。
彼女がネズミを捕らえて田畑家の女性陣が大騒ぎというのは、定番ネタのひとつ。
田畑家の飼い
犬。性別はオス。
ペット扱いされることを極端に嫌がり、特に一歳年下のコボには頭を撫でられるのを嫌がるといった高いプライドの持ち主。
田畑家の庭に生息している蛙で、5歳児であるコボちゃんが両手でないと持ち上げられないくらいの大きさ。
冬眠から覚めてのっそりと現れた姿にミネが叫び声を上げることが多い。
厳密にはペットではないものの、登場回数は決して少なくない。
コボちゃんの友達
CV.
矢島晶子、水原リン(代役)→南杏子→不詳→ 浅野るり
クラスメイト。髪型は両サイドを刈り上げている。
大人しく頭の良い性格。原作幼稚園時代とアニメ前半ではコボの親友だったが、アニメ後半と原作小学校時代ではシゲルに親友の役割を取られている。
CV.伊倉一恵→鉄炮塚葉子→神田ひまわり
クラスメイト。茶髪の天然パーマ。
優しくて情報通。アニメ後半と原作小学校時代ではコボの親友となった。
CV.
氷上恭子→
小桜エツコ→近藤玲子
クラスメイト。コボとは度々張り合っている。
アニメ後半ではフトシの子分的なキャラとなった。また嫌味で金持ち気取りな母親も登場している。
CV.金丸日向子→秋山るな→ 岩井由希子
クラスメイト。
リボンを付けた女の子で、コボと一緒に
ままごとをする事が多い。
お喋りで気が強い。
CV.白鳥由里→川田妙子→榎本充希子
コボやアキラ、フトシらから思いを寄せられている美少女。優しい性格で、乱暴者は嫌い。
幼稚園時代はクラスメイトだったが、小学校では別のクラスらしい。
CV.鈴鹿千春→南杏子→矢島晶子→隠岐めぐみ→渡辺美香
眼鏡をかけたクラスメイト。医者の父を持ち、家は金持ちだが、本人は金持ちの生活よりもコボ達と遊ぶ生活の方が好き。
母は優しい性格だが、家政婦の秋子は短気で口うるさい。
CV.坂本千夏→神田ひまわり
アニメオリジナルキャラ。クラスメイトで米屋の息子のガキ大将。
アキラと一緒に悪さをする事が多く、コボ、シゲル、サトシと度々対立する。
●アニメ
読売テレビ発・日本テレビ系でアニメが放送された。
連続テレビアニメは1992年10月から1994年3月にかけて放送されたが、1990年と91年には単発でスペシャルアニメが放送され、放送終了後の1998年にも単発特番が放送されている。
アニメ版では「コボなぞ」という
なぞなぞのコーナーも設けられていた。
テレビ版をベースとした、交通安全の教育アニメ映画も制作されている。
●余談
原作の植田まさしが監修した絵本がある。テーマは日本の四季。
ネットの一部界隈では本作品を使ったコラージュ、いわゆる「
コボコラ」が有名だろう。
原作ではまずありえない
ブラックユーモア、メタネタ、バイオレンス、下ネタ、エロネタ、グロネタ、シュールな笑いが満載。
なんなら「長谷川町子が『いじわるばあさん』で同じネタをやってた」と言われても違和感がないような完成度の高いものもあったりする。
たまに泣ける話もあるので、気になったら検索してみてはいかがだろうか。
追記・修正は面白いコボコラを作成してからお願いします。
- ヒマなヤロでンモーな方はかりあげクンだろw -- 名無しさん (2018-12-14 21:38:26)
- かりあげクンやおとぼけ課長よりも先に項目が立ったのか -- 名無しさん (2018-12-14 22:17:49)
- 異様な回が結構あるのでコボコラの中にたまぁに原作が無修正で混ざってる時がある -- 名無しさん (2018-12-15 00:06:29)
- アニメあったのは初耳だったがお母さんの声が松井さんって想像できんな -- 名無しさん (2018-12-15 00:08:50)
- ↑意外と母親役やってるけどね。ひぐらしでも主人公の母親やってたし -- 名無しさん (2018-12-15 10:11:42)
- アニメは幼少期に見た事あって、それでかコボちゃんの声を大谷育江さんが担当していた事と、本編でコボちゃんが歯医者を嫌がって電柱にしがみつくシーンなら今でも覚えてる。もし再アニメ化されたら大谷コボをまた見てみたくなる。 -- 名無しさん (2018-12-15 11:07:01)
- アニメのOP歌ってるのが大槻ケンヂで演奏してる面子もヤバい -- 名無しさん (2018-12-15 12:56:27)
- 原作ではけっこう耳掃除ネタが多くてほっこりした覚えがある。タケシおじさんの告白も日常にありそうでいい。 -- 名無しさん (2018-12-25 09:52:32)
- もし再開アニメ化され妹のミホも登場したら大谷氏が二役でやる事になるかも! -- 名無しさん (2020-10-06 09:14:10)
- 原作ストックはものスゴい大量の山なのに、まったく再アニメ化されていなんだよなぁ。 -- 名無しさん (2022-07-26 20:05:20)
- 狂言回しに使いやすいのかおじいちゃんは影の主役レベルで目立ってる -- 名無しさん (2023-04-26 22:01:03)
- 全国紙の連載漫画なだけあって、植田作品の中では子供が読んでも安心 -- 名無しさん (2023-06-10 15:54:15)
最終更新:2024年10月29日 20:06