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ぷりぷりプリズナー(ワンパンマン)

登録日:2021/01/28 Thu 08:36:51
更新日:2025/01/22 Wed 12:34:46
所要時間:約 7 分で読めます





あなたに会いに脱獄成功!


漫画『ワンパンマン』の登場人物。
CV.小野坂昌也

●目次

【概要】

ヒーロー協会に所属するヒーローの一人。
最高戦力であるS級ヒーローの1人で、ヒーローランクはS級最下位となる17位。
刑務所に服役中の現役の囚人の為、基本的に囚人服を着ているが、本気を出すと全身の筋肉が膨張し全裸になる。

【人物】

心が人間ならそれは…
もう立派な人間だ!

俺は諦めない!
自分の彼氏達は必ず救ってみせる!


愛に不可能など…無い!!


ガチガチの同性愛者で、女性趣味だが一人称は「俺」の男性口調なのでオカマなのかは意見が分かれるところ。
ONE氏によると「女嫌いというわけではなく、恋愛対象として興味がないだけ」であり、女子とのコミュニケーション自体は問題なくこなせる。
寧ろ他人とのコミュニケーション能力や協調性はS級内では指折りに高く、我が強いS級の仲介役などもやってのける。ただし一般男性や怪人との会話の方が成立しない。*1
「S級最弱」を自負してはいるものの、だからといって尻込みすることはなく、怪人に負けても物怖じせず次の戦いに身を投じたり、自虐とも言える方法でクロビカリを激励して再起させたりするなど色々な意味で漢らしい。

ヒーローとなったきっかけは一年前。
A級賞金首を捕まえたぷりぷりプリズナーはその賞金首が好みのタイプだったため共に監獄に入った。
そしてその一件で彼は「一般男子を襲うのは許されない事だが、犯罪者男子だったら成敗も兼ねて一石二鳥!」という嫌な答えを出してしまい、
ニュースで好みのタイプの犯罪者を見つけては脱獄し、とっ捕まえて戻ってくるという新手の人さらいのような恐るべき存在と化した。
上述の通り脱獄を繰り返すため一向に刑期が終わらなくなっており、ヒーローでありながら犯罪者でもある。
むしろガチな犯罪者だと言えるがヒーローの信念は本物で、(手段に問題はあるが)いくら窮地に陥ろうとも人助けや囚人更生の意思が揺らぐことはない。
その腕っ節で凶悪犯罪者達を圧倒し監獄のボスとして君臨しており「受刑者みんな仲良くしなさい」というルールを作り、そのルールを破るとディープキスをされる。
ちゃんと監獄内に彼氏も居て、手編みのセーターとかくれるらしい。
しかし囚人達をハニーと呼びつつも彼らへのディープキスが罰に値するという自覚はあるので、なかなか複雑な心理面をしている。

さらに犯罪者以外にも同じヒーローにも目を付けており、シワババの最期の予言についての会議にて出席したジェノスと仲良くなろうとした。

【戦闘能力】

戦闘ではその体格を生かした肉弾戦を得意とする。(というかそれのみ)
そのパワーは瓦礫の中をまるで泥を掻き分けるようにぶち抜いて泳ぎ回るほどで、本気を出すと「エンジェル☆スタイル」に変身する。
…といっても筋肉を膨張させているだけで、別に魔法少女的な何かに変身するわけではない。そしてその度服が破れて全裸になる。


戦闘能力は自称『平均的成人男性』
これは他のS級と比較しての事だが、虎~鬼レベルの怪人集団を一人で倒し、竜レベルの攻撃にも耐えている。
とある囚人曰く「カミソリが肌に負けたなんてアイツ以外聞いたことがない」。
怪人や犯罪者が出た場合、住処の大監獄「臭蓋獄(しゅうがいごく)」の毎回壁を突き破って脱獄し、10秒足らずで銃を所持した機動看守隊がかけつけるにもかかわらずそれより前に外まで走り抜けているパワーとスピードを誇る。
音速のソニックは「ビルを破壊するハンマーヘッドのバトルスーツを優に超えるパワー」と評した。
またプリズナーと戦った超相撲横綱のライデンは、「戦ってすらいない」と称する際の彼のスペックにバトルスーツの着用を決意したほど。
平均的A級ヒーローでも熊の2倍程度には身体能力があるが、そんなA級ヒーローでもプリズナーの攻撃力にはドン引きしたこともあった。

初登場時に災害レベル「鬼」とされた「深海王」*2に負けてはいるものの、パワー比べという相性の悪い相手に善戦して見せている。
深海王には、実力では優勢だったジェノスも油断や子供をかばったことで返り討ちに遭っており、その再生力からゾンビマンでの打倒は難しい*3とドラマCDで明かされているほどの強敵だった。
むしろ、深海王との戦いで負けた後*4も心を折らず、それを教訓として研鑽を続けているプリズナーの成長性はかなりのものとなっている。

災害レベル鬼以上の怪人との戦闘では傷を負うことも少なくないのだが、村田版では成長キャラとしてのポジションを獲得したため防御力も含めどんどん戦闘力が増している。
だが同時に周囲からは(怪人からさえも)更にドン引きされるようになった。

◆技一覧

  • エンジェル☆スタイル
本気を出す際に変身する特殊形態。筋肉を膨張させて筋肉の隆起だけで服を破り全裸になる。
ただしうっかり発動すると手編みセーターまで破ける。深海王戦までこの姿を見て生きて帰った者はいない。
アニメ版では、変身する際の演出が某美少女戦士の変身風になった。

  • エンジェル☆ラッシュ
エンジェル☆スタイルから繰り出されるパンチのラッシュ。ぷりぷりプリズナーの代名詞的技。
だが初登場の深海王戦で破られてしまい、後述のダーク☆エンジェル☆ラッシュが彼の代表技になる。

  • エンジェル☆クロール
たとえ瓦礫の山であってもまるで水中を泳ぐかのように突き進むことができる。

  • エンジェルダッシュ
要するに全力ダッシュ。追跡・逃走に使う。

  • エンジェル☆ハグ
深い愛を持って痛みを受け入れればいい」と気づいたプリズナー、が「痛みを怖がることなく受け入れる」ことによりダメージをかえりみず戦いぬく。
ハリネズミの怪人フリーハガーのトゲをモノともせずに、ハグ……というかサバ折りで抱き潰した。
さらに災害レベル虎以下の怪人による電撃・冷凍・寄生卵・麻酔ガス・毒液などをやせ我慢でしのいでみせた。
ライデンとの戦いでは、痛みを受け入れる以上に痛みを快楽へと昇華することでライデンの「巨重砲」をノーガードでも真正面から耐え抜いてみせるほどの驚異的な耐久力を発揮した。

  • 覚醒☆ディープキッス
ディープキス。怪人化した者達を元に戻す方法を考える話し合いの際に名前だけ登場した。
「『エンジェル☆ハグ』からの『覚醒☆ディープキッス』のコンボで何とか正気に戻せないか試してみるつもりだ」
どっちにしろ死ぬのでは。

  • ダーク☆エンジェル☆ラッシュ
深海王との戦いを経て、深海王のアドバイスにより手に入れた強化版エンジェル☆ラッシュ。
一撃一撃に相手を仕留めるように殺意を込めて放つのが大きな違いで、以後はこちらが代表技になっている。
もちろん使い分けは可能で、同じヒーローであるライデンに対して倒す意思はなかったのでエンジェル☆ラッシュを使っていた。

  • オイリー☆エンジェル
ガロウに腕を折られて敗北したことを反省して身につけた技。技?
全身に油を纏うことで体をスベスベにし、投げ・締め・極めといった組み技全般を無効化する。
ライデンのスモウ技を封じ、打撃戦に持ち込ませるよう仕向けるために使用した。

  • エンジェル☆剛毛アーマー
村田版で登場。
度重なるダメージの蓄積の結果体に剛毛が生えたことで、何故か物凄い防御力アップを果たした。
本人曰く「天使の翼」。災害レベル竜のニャーンの攻撃すら防いでいる。
ただし覚醒しはじめたガロウには通用しなかったらしい。
後に原作にも逆輸入。咄嗟に剛毛アーマーを生やすことで斬撃耐性を上げ、災害レベル竜相当のロボ怪人をエンジェル☆スタイルを使わずに瞬殺してみせた。

  • エンジェル☆パタパタ
村田版で登場。
降ってくる大量の瓦礫をまるで平泳ぎするかのように華麗にかき分ける。

  • バイブレーション☆エンジェル
村田版で登場。
怪人たちによる電気、冷凍、熱、毒などの攻撃をエンジェル☆ハグで耐え続け、その影響で生じた体の震えを利用した新フォーム。
最初は肉体のダメージが限界に達して震えているだけと思われたが、触れるだけでコンクリートを砂状に粉砕するほどの振動を纏っていることが判明した。

  • バイブレーション☆ダーク☆エンジェル☆ラッシュ
村田版で登場。
バイブレーション☆エンジェル状態で繰り出すパンチによる攻撃。
振動により物質を塵芥まで粉々にできるようになったため、威力が飛躍的にアップしており、災害レベル鬼の怪人の肉体を粉砕するほどの威力を誇る。
後に原作にも逆輸入された。

  • エンジェル深呼吸
村田版で登場。
愛の力により妄想を捗らせる事で、肉体を急速回復することができる。
ガロウに滅多打ちにされた後でさえ、妄想の捗り次第では歩くまで回復できるらしい。

  • セイント☆エンジェル☆リング
ライデン戦素っ裸ファイトでの反省から自分の後ろにいる味方を守るために考案した技。
両手で円を描き、敵の攻撃をかき消す鉄壁の防御。
要は回し受けだが、ぷりぷりプリズナーのそれは両腕が美しい真円を描き腕が何本にも増えて見えるほどで、ロボット兵のビームを完全にかき消して見せた。

  • ヘビィ☆エンジェル☆プレス
原作で登場。
敵に向かってボディプレスを行う。
複数のロボット兵が一気にグシャグシャに潰れる威力。

  • バイブレーション☆エンジェル☆ハグ
原作で登場。
村田版から逆輸入されたバイブレーション☆エンジェルとエンジェル☆ハグの複合技。
詳細は描かれていないが、元となった技の凄惨さを見るにこちらも凄まじい威力と思われる。

  • マッド☆エンジェル☆ふみふみ
原作のロボット兵との戦いで名前のみ登場。

【活躍】

◆過去

1年ほど前、A級賞金首をとっ捕まえた際、好みの男性だったため自分の希望で凶悪犯罪者を収監する大監獄「臭蓋獄(しゅうがいごく)」に自分も監獄入り。
その間、「一般男子を襲うのは許されない事だが、犯罪者男子だったら成敗も兼ねて一石二鳥!」という考えに至ってしまう。
犯罪者の(好みの)男が暴れているニュースを見れば、その度に壁を突き破って脱獄して、その犯罪者と共に戻ってくるようになった。


◆深海王編


あなた達道を開けてくれ

脱獄する

A級ヒーローのスティンガーが深海王に負けている状況をニュースで知り脱獄。
深海王に敗れたヒーローのイナズマックスを助け出し、深海王に挑むも、“パンチ一発一発に殺意を込めるとはこういうこと”と深海王に言われた挙句、殴り合いに敗北した。

◆暗黒盗賊団ダークマター編

ヒーロー協会職員シッチのS級ヒーローの緊急召集を受けて、A市のヒーロー協会本部に集合し予言者シババワの遺言「地球がヤバい」を知る。

宇宙から来た盗賊団ダークマターの宇宙船が砲撃でA市を壊滅させた後、地上に侵攻してきたダークマターの最高幹部の一人メルザルガルドと、シルバーファングアトミック侍金属バットと共に対決。
深海王のアドバイスによりパワーアップした技を見せ、金属バットが弱点を看破したこともありS級ヒーロー4人でメルザルガルドを撃破した。

◆怪人協会編

怪人協会の構成員達が宣戦布告代わりに街で暴れていた際には、自らもまた脱獄し、災害レベル鬼の怪人フリーハガーと対決。
フリーハガーの体の鋭利なトゲで攻撃をしてもダメージを受けるため苦戦する。
しかし「愛を持って、痛みを受け入れればいい」と結論に至り、フリーハガーを抱きしめて撃破した。

しかし監獄を留守にしている間に「臭蓋獄(しゅうがいごく)」を怪人協会幹部ニャーンが襲撃。一部の凶悪囚人達を怪人化させ、応戦した多くの監獄職員が命を落とす。
そのため生き残った刑務所長が「職員たちの仇を取ってほしい」と特別処置でプリズナーの一時出所を許可。
ヒーロー協会出資者のナリンキの息子ワガンマ奪還のための怪人協会本部作戦に参加し、災害レベル鬼のバキューマを撃破する実力を見せた。

怪人化した囚人達を人間に戻せないかと思っていたが、怪人化に賛同した囚人たちは自分を恋人扱いしたプリズナーのことを恨んでおり、それを拒む。
そしてプリズナーに猛攻撃するもプリズナーは「怪人化で心がすさんだ」と解釈し肉体的な意味でも精神的な意味でも攻撃が通じない事に終始戸惑っていた。
不意打ちをしに現れた幹部ニャーンの攻撃を新能力で防ぎ戦闘に入るが、ニャーンはプリズナーに生理的嫌悪感を覚えて逃亡。
追う途中で壊した瓦礫に囚人たちを巻き込んでしまい囚人たちは全滅したため、プリズナーは涙しつつも前に進むことを囚人たちに誓った。
そしてアジトの奥底まで辿り着いた時、そこに繋がれていたガロウを発見。「ヒーロー狩り」とは気付かず救助に向かい、ガロウを目覚めさせてしまう。
覚醒しはじめていたガロウに無意識の状態で叩きのめされ、クロビカリに救助された。その後はタツマキの超能力バリアに包まれてアジトから脱出。
運の悪かったアトミック侍の上に全裸で落下した。

◆ネオヒーローズ編

怪人協会以降、災害レベル鬼レベル以上の出現も頻発するようになり、戦闘の激化に対応すべく、囚人たちに訓練を施し「ぷりぷり刑務パートナーズ」としてヒーローのサポート活動に従事させ、一生かけて*5更生させる活動を始める。
訓練中にネオヒーローズのネオリーダー・超相撲無敗の横綱ライデンに、囚人を忠実なサイボーグへと改造するとして引き渡しを要求され、彼らを守るべくライデンと対戦。だがライデンは、戦いの中でプリズナーが囚人たちを「守る」ことに専念しており、最初から「戦って」すらいないことに気づいたことで戦闘を放棄。去り行くライデンから「ぷりぷりプリズナーはヒーローだった」と称賛を受けた。
ちなみに囚人達からはその後も怪人扱いされていたり、自分たちを守る奮闘を見て見直したと思ったのも束の間、剛毛をとっさに生やしたのを目撃したのでやはりバケモノ扱いされたりしている。仕方ないね



追記・修正してくれた殿方には、プリズナーからディープキスのプレゼントがあります。

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最終更新:2025年01月22日 12:34

*1 罵声含むあらゆる言葉をプリズナーにとって好意的に捉える事が多いため。

*2 番外編「災害レベル」や原作で怪人協会に突入した際のジェノスの台詞・ドラマCD『マジCD』(2)など、災害レベル鬼の代表例として描かれている。

*3 逆にゾンビマンは持久戦で災害レベル竜の阿修羅カブトに勝てるとのこと。

*4 彼の『エンジェル☆スタイル』が通用しなかったのはプリズナーによると深海王が初めて。

*5 刑期を終えても解放されないと知った囚人たちから悲鳴が上がった