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Mass Effectシリーズ

登録日:2022/02/20 Sun 00:58:22
更新日:2024/10/13 Sun 23:56:53
所要時間:約 30 分で読めます





西暦2148年、人類は火星で古代文明の遺跡を発見した。

遠い昔に滅亡した異星人のテクノロジーは時空を超える力を人類にもたらし、
遺跡発見から数十年の時を経た今、遠く宇宙の彼方への航行が可能になった。

人類史上最大の発見となったテクノロジー…
銀河の人々はその偉大なる力をこう呼ぶ…

MASS
E F F E C T


【概要】

◆概要

Mass EffectシリーズはBio Wareが開発、Electronic Artsが販売を務めるアクションゲームシリーズである。
第一作目の『Mass Effect』が2007年に発売され、その後に続いてシリーズが展開されていった。
2022年現在、主軸となる三部作+外伝作品一作の計4作品が発売されている(外伝作品は日本語版の発売予定無し)。
2021年にはPS4やXboxOneでの4Kプレイに対応し、三部作全てとそれぞれのシリーズのDLCを大量に同梱した『Mass Effect Legendary Edition』が発売された。

更なる続編のトレイラーが公開されたが、現時点では詳細は不明。


◆特徴

本シリーズは銃火器と科学技術&超能力を使って戦うRPGとでもいうようなゲーム性となっている。
シリーズが進むごとにTPSゲームとしての要素も強まり、独特のスタイルを確立した。
今のところ日本での知名度はあまり高いとは言えないが、壮大な世界観と個性的なキャラクターが織りなすドラマや、ゲーム本編とあまり関係なさそうなところ*1まで緻密に作り込まれた細かな設定などに魅せられたファンは多い。
設定に関しては専門用語なども多く、ゲーム内に「コーデックス」という用語集が用意されているほど。

主人公のシェパード少佐はゲーム開始時に、外見やクラス(≒戦闘スタイル)、経歴や出身地をプレイヤーが設定する。
特にクラスは種類によって使える武器やアビリティが大きく異なり、ゲームのプレイスタイルそのものに影響する。

ゲーム中でシェパードが会話をする際に選択肢が現れ、プレイヤーはこの選択肢の中から一つを選ぶという方式で会話が進む。
イベントの会話中には重要な選択肢が多く存在し、プレイヤーの選択によってその後の展開が大きく変わる。
そしてゲームのデータは次回作に引き継ぐことができ、自分の選択が以降のストーリーに反映される。
これにより、後のシリーズのストーリーが自分の選択によってそれぞれ異なる展開を見せるようになる。

また、メインストーリーの合間に展開される、サブクエストやサイドストーリーも豊富に用意されている。
仲間やその辺の一般市民との会話等でそれらが発生することもあり、達成すれば経験値やお金をゲットできる。
一部のサブクエスト等は成果によって後のイベントの会話が変化したり、クリアしたか否かでストーリーの展開に影響を与えたりするものも存在する。
ストーリーのイベントやサブクエスト等の進行状況はポーズ画面のメニューから閲覧でき、次に何をすればよいか分からない・どのサブクエストを消費したか分からないということが起きないように配慮されている。



【シリーズ&ストーリー紹介】

三部作は物語が繋がっている都合上、ストーリーに関して若干のネタバレあり。


◆Mass Effect

地球人は21世紀中盤以降から本格的に宇宙に進出し始め、ついに西暦2157年に他種族と接触した。
他種族との多くの戦争を経験した後、人類は約30年で銀河社会における地位を確立。
今では宇宙航行や他種族との交流も当たり前のものとなっていた。
そして西暦2183年、銀河社会に牙を剥く反逆者サレン・アルテリウスによって、人類の植民地が襲撃される事件が勃発。
これを機に地球連合軍少佐のシェパードは銀河をめぐる戦いに身を投じることになる。

プレイヤーは地球人のシェパード少佐となり、反逆者であるサレン率いる機械生命体ゲスの軍勢に挑む。
この頃はまだゲームシステムが確立しておらず、後に発売された続編と比較するとプレイ感覚が大きく違い、その他荒削りな部分も多い。
しかし本シリーズの最大の特徴である壮大な世界観や、細かく練られた設定などは既に作り上げられており、物語の展開やキャラクターの関係性などシナリオの部分は続編にも劣らない名作となっている。


◆Mass Effect 2


運命に抗え、銀河の戦士と共に。

前作ラストの数か月後から物語は始まる。前作の戦いで活躍したシェパードはゲスの残党軍を討伐すべく、その活動が確認された宙域に向かっていた。
しかし、正体不明の敵戦艦に奇襲され、ノルマンディーは宇宙の塵にされてしまう。これにより多くのクルーが犠牲になり、シェパードも宇宙空間に投げ出されて消息不明となる。
紆余曲折あった後、地球人至上主義を掲げる過激派組織サーベラスの手によって蘇生されたシェパードは約2年の眠りから目覚める。
そして一時的にサーベラスと手を組み、銀河中から選りすぐりの強者たちを集め、自身を襲撃した謎の敵・コレクターとの戦いに臨む。

今作から残弾など戦闘システムが大幅に変更され、一般のTPSのようにリロードや残弾の制限などの概念が追加された。
またキャラクターごとの武器や、アビリティの成長などに関してもいくらか改変が為され、これらの変更点の一部はME3にも引き継がれた。


◆Mass Effect 3


その選択が、運命を決める。

三部作の完結編。『2』から約半年が経過し、シェパードは再び地球連合に身を置いていた。
そんな中、ついに全ての黒幕であるリーパーが本格的に侵攻を開始し、地球にまでその魔の手が伸びてきていた。
アンダーソン提督の指示で何とか地球からの脱出に成功したシェパードは、宇宙中の戦力を集めてリーパーに立ち向かうため、三度宇宙を駆け巡る。

今作では更に多くの改変が為され、昨今のTPSゲームのようなシステム・操作感覚となった。
主な変更点は回避行動が可能となったこと、武器にアタッチメントを装着してカスタマイズできるようになったこと、武器の強化方法がショップでお金を払って行うようになったことなど。

更に今作から待望のマルチプレイが実装された。
プレイヤーは本編の主人公たちとは別の戦場で戦っている名も無き一般兵となり、オンライン上で他のプレイヤーと協力して敵に挑むという内容になっている。
ルールはミッションをクリアしつつ、全11ラウンドに亘る敵軍の攻撃を耐えて戦場から脱出するというもの。
キャラクターや武器を入手する方法は所謂ソシャゲーのガシャのようなシステムになっている。
やること自体はシンプルで単調なものだが、地球人以外の種族のキャラクターを操作できることや、キャラクターによって様々な戦い方を模索できることから、一度ハマると長くやり込めるゲーム性になっている。


◆Mass Effect Andromeda

外伝作品。時代は『3』から数百年後の世界となっている。
ナンバリング三部作で舞台となっていた銀河系から遠く離れた“アンドロメダ”と呼ばれる宙域を舞台に新たな物語が描かれる。

リーパーとの全面戦争を避けられないと察した人々は、最悪の事態を逃れるための策を講じる。
その策とは、各種族から選ばれた代表者たちを遠い宇宙へと送り出し、リーパーから逃れると同時に未知の宙域の探索を一任するというものであった。
この代表者に選出された主人公の兄妹は未知の宙域で新たな戦いに身を投じていく。

本作は三部作のキャラクターが登場せず、新たに登場したライダー兄妹が主人公となる。
そして毎回恒例のゲームシステムの改変が為され、今作では全てのアビリティを一度に使用できるようになった*2
そして会話の選択肢も従来はパラゴン/レネゲイドとハッキリ別れていたが、今作ではそのような区別は撤廃された。



【主な用語】

◆作中世界の用語

○技術等

  • マスエフェクト
エレメントゼロという希少物質が電流に触れるとダークエネルギーフィールドを生み出し、このフィールド内の物体の質量を大きく増減させる。この現象を「マスエフェクト」と呼ぶ。
マスエフェクトは人工的に重力を発生させたり、強度の高い建築材料を製造したりといった様々な用途で用いられている。
ちなみに地球人はエレメントゼロを火星で発見し、マスエフェクトを得たことで飛躍的に宇宙航行の技術を拡張させたとか。


  • マスリレイ
プロセアンが創設したとされる、宇宙のいたるところに散らばっている巨大な建造物。
マスエフェクトを発生させて質量の無い空間の回廊を生み出す。
これにより、従来のFTLドライブを使用するだけで、通常ならば数年から数世紀かかる星系まで瞬時に移動できる。
中には未知の宙域に繋がっているものもあるらしく、過去にこれを開いて未知の宙域からラクナイを呼び寄せてしまったことから、行先が解明されていないマスリレイの使用は禁止されている。


  • バイオティック
母親の胎内でエレメントゼロに被曝した者が稀に身に付ける能力*3
通常、エレメントゼロに被曝するとガンを誘発するが、稀に成長中の胎児の神経細胞と融合し、バイオティックが発現する。有機生命体ならばどの種族でもバイオティックを身に付ける可能性がある。
脳からの電気信号でダークエネルギーを操作し、人体でマスエフェクトを発生させることで、超能力のようなことができる*4
実際に作中でも冗談交じりに超能力として扱われていることもあるが、使いこなすには外科的にバイオティックアンプと呼ばれる電極を体内に埋め込み、厳しい専門訓練を積む必要がある。


  • オムニツール
コンピューター、マイクロフレーム、センサー分析パック等を内蔵している携行機器。
作中世界の人々はこれを腕に埋め込む形で標準装備しており、電話や財布(電子マネー)など日常生活にも多く利用されている。
起動時に腕がオレンジ色の装甲のようなもので覆われ、浮かび上がるタッチスクリーン?を利用して操作する。
軍で使用されている高度なものはハッキングや武器・アーマーの分析などの機能を備え、テックアビリティ等の攻撃手段もここに内蔵している。


  • キネティックバリア
作中世界の兵士が標準装備している極薄のバリアのようなもの。無色透明でこれもマスエフェクトを利用している。
兵士は常時これに包まれており、銃撃が直撃してもある程度耐えられる。もしダメージが蓄積して破壊されても数秒で自己再生する。
種族やバイオティックの有無など、装備する者によってシールド/アーマー/バリアの三種で材質が変化する。


○銀河社会

銀河社会に生きる多種多様な異星人たち。それぞれ独自の身体的特徴や文化を持つ。
詳細は項目参照。


  • シタデル
古代人のプロセアンが建造したとされている巨大な宇宙ステーション。
輪っかに5つの羽が円形に並んでいるような形をしている。
この輪っかの部分に行政区があり、羽の部分には商業区や都市が形成され、様々な種族の雑居地となっている。
銀河社会の中心地として利用され、政治的・文化的・経済的な首都として機能している。
行政区に一部の種族の大使館が設置されており、行政区の中心には評議会ホールがある。
大使館が設置されている種族は、シタデル評議会の条約に拘束される準構成員として扱われる。
作中ではここの商業区で買い物ができ、そのほかにイベントが発生して度々訪れることになる。


  • シタデル評議会
アサリ共和国、サラリアン連邦、トゥーリアン総統府の代表者で構成される執行委員会。
銀河社会の統治に当たって大まかに役割が分担され、主にアサリは外交官・調停人となり、サラリアンは知識と情報の提供を、トゥーリアンは軍事力の提供をしている。
独立した他の種族に対して権力を振るうことはできないが、この評議会の決定は銀河社会に大きな影響を与えるほどの意味を持っている。
またシタデルに大使館を設置している種族はみな準会員として扱われる。
評議会の決定に反対することは不可能だが、評議会に対して問題提起などのアクションを起こすことは認められている。


  • オメガ
オメガネビュラのとある小惑星を改造して建設されたコロニー。
かつては鉱山として栄えていたが、今ではギャングやガラの悪い傭兵などのならず者や、行き場を無くした浮浪者が往来する無法地帯のスラムとなっている。
どこもかしこも退廃的で怪しげな雰囲気を醸し出し、違法ドラッグや性病が蔓延している。


○組織

  • 地球連合
国家を超越した地球人類全の利益を代表する独立執行機関であり、太陽系外にあるコロニーと宇宙ステーションの政治、独自の軍事力によるそれらの防衛を統括している。
各国が宇宙開発を進める中で必然的に組織されたが、当初は地球の人々から軽視される存在であった。
だがトゥーリアンとのファーストコンタクト戦争で艦隊を率いて活躍したことで、世論を味方に付けて議会を設立した。
そして現在は銀河系における地球人類の顔になっている。

地球連合軍における従軍兵士のキャリアは。連合軍職能コードシステムによって分類されている。
連合軍職能コードシステムはアルファベット一文字と数字一文字で構成され*5、熟練度を示している。
この内アルファベットはキャリアや職種を、数字は勤務記録や勲章などを考慮した経験を示している。
ちなみに「N」のコードは特殊部隊員であることを示すもので、シェパードが持つ「N7」の称号は特殊部隊員の中で最高ランクの証である。


三部作の主人公・シェパードが乗る地球連合軍の宇宙戦艦。最新鋭の技術が惜しみなく注ぎ込まれている。
プレイヤーはこのノルマンディーを操作して行先を決め、そこでストーリーが進行するというのが主な流れ。
詳細は項目参照。


  • スペクター
シタデル評議会直属の特殊工作部隊。
サラリアンが評議会に加わった際に創設され、隊員は全てシタデル評議会の種族で構成されている。
彼らはエリート軍事工作員であり、あらゆる手段を用いて銀河社会の平和と安定への脅威に対処する権限を持つ。
主に単独または少人数のグループを組んで活動する。
外交を通じて問題を解決する者がいる一方、脅威と見なした者を容赦なく抹殺する冷血な暗殺者もいる。


地球人至上主義を掲げる民間の過激派組織。
地球人の地位向上のためならば、他種族はもちろん、地球人に対してすら実力行使をする。根底には「地球人のため」という意志を持っているが、あまりに過激な姿勢から銀河社会のみならず地球連合からもテロ組織として扱われている。
詳細は項目参照。


◆ゲームとしての用語

  • シールド/アーマー/バリア
先述したキネティックバリアによる耐久力で、種族やバイオティックの有無で変わる。
ゲームではHPがこれらに覆われているというイメージで、ダメージを受けてこれらの耐久力が0になっているときに更にダメージを受けるとHPが減る、というシステムになっている。


  • アビリティ
他のRPGでいう魔法や呪文のような存在。プレイヤーは銃火器とこれを使って戦う。
敵の種族やキネティックバリアの種類によって相性が異なり、有効なアビリティを上手く使えば戦闘が楽になる。
主に以下の三つに分類される。

 <コンバット系>
特殊な弾薬を装填する、一定時間だけ銃撃の性能を強化するなど、主に銃撃の補佐をするアビリティ。
その他に以下の2つに分類されないものは大抵ここに含まれる。

 <バイオティック系>
先述したバイオティックを使ったアビリティで、ゲームとしては「超能力系の技」といった感じ。バリアや有機生命体に対して有効なものが多い。
異なるバイオティックのアビリティを組み合わせて使うことでコンボが発生し、より大きなダメージを与えられる。

 <テック系>
先述したオムニツールを使用して放つアビリティで、ゲームとしては「科学技術系の技」といった感じ。シールドや機械生命体に有効なものが多い。
バイオティックと同様にテックアビリティの組み合わせでコンボを発生させられる。


  • クラス
いわゆる主人公の戦闘スタイルのようなもの。
ソルジャー、インフィルトレーター、ヴァンガード、センチネル、アデプト、エンジニアの6種類がある。
三部作ではクラスごとに使用可能なアビリティや武器が設定されており、プレイヤーにとっても全く異なるプレイスタイルとなる。
クラスにはそれぞれそのクラス固有のアビリティが設定されている。
主に以下の特徴を持つ。

 <ソルジャー>
純粋な銃撃戦のスペシャリストで、銃火器の扱いに長けたクラス。
使用可能なアビリティもほぼ全て銃撃のアシストや強化を行うもので構成されている。
固有アビリティは周囲の時間が遅く感じるほどに集中力を上昇させる「アドレナリンラッシュ」、強力な銃弾を一発放つ「コンクーシブバレット」、シンプルな手榴弾の「フラググレネード」。

 <インフィルトレーター>
テックアビリティと銃撃に優れたクラス。
スナイパーライフルのスコープを覗いたとき一瞬だけスローモーションになるなどの銃撃補佐の能力と、テックアビリティを併せ持っている。
固有アビリティは光学迷彩を起動して身を隠しつつ、銃撃の威力を高める「タクティカルクローク」、地形や敵に貼り付く爆弾を投擲する「スティッキーグレネード」。

 <ヴァンガード>
バイオティックと銃撃に優れたクラス。
主にショットガンや後述の「バイオティックチャージ」を駆使し、敵に接近戦を挑む突撃型の戦闘スタイルとして運用する。
チャージを使った立ち回りに馴れる必要があり、接近戦型という性質も相まって玄人向けのクラス。
固有アビリティはバイオティックによる強力なタックルによって攻撃すると同時に、自身の体力を回復させる「バイオティックチャージ」、自身のバリアをパワーに変換して地面を殴り、強力な衝撃波を発生させる「ノヴァ」。

 <センチネル>
テックアビリティとバイオティックに優れたクラス。
どの種類の敵に対しても戦いやすいアビリティの構成で、初心者から上級者まで扱いやすい。
固有アビリティはテックによるアーマーを展開し、自身の防御力を上昇させるorアーマーを解除して小爆破を起こす効果を持った「テックアーマー」、バイオティックの爆破を起こす手榴弾「リフトグレネード」。

 <アデプト>
バイオティックに特化した超能力者クラス。
アビリティは全てバイオティック系の攻撃アビリティで構成され、状況に応じた使い分けが重要となる。
固有アビリティはバイオティックによって小規模のブラックホールを生み出し、複数の敵をまとめて行動不能にさせる「シンギュラリティ」、投擲後に細かく分裂して大量のバイオティックの小爆破を起こす「クラスターグレネード」。

 <エンジニア>
テックアビリティに特化した技術者クラス。
アビリティは全てテック系のもので構成されており、敵の妨害や味方の援護に長けている。
固有アビリティは自動で索敵・攻撃するドローンを召喚する「コンバットドローン」、投擲後に稼働し、その場から自動で敵を攻撃し始める「セントリータレット」。


  • パラゴン/レネゲイド
シェパードの会話におけるモラルに関わる値。
ゲーム中の会話で、プレイヤーが模範的な回答か反抗的な回答のどちらを選択するかによって、主人公のシェパードの性格にもその傾向が反映されていくシステムになっている。
特定のイベントのフラグを立てるには、高いパラゴン/レネゲイドの値が必要になる。


  • 部隊メンバー
シェパード(=プレイヤー)が任務に赴く際に共に戦う仲間キャラクターたちを指す。
基本的にノルマンディーに搭乗しているメンバーの中から二人選択して連れていくことになる。
使う銃やカバーポイントの指定、アビリティを使用する指示など、ある程度プレイヤーが命令を出すことができる。
出てくる敵の種類に応じて有効なアビリティを持った仲間を選出するのがセオリー。


  • ロマンス
ゲーム内で仲間との会話などで上手くフラグを立てると、そのキャラクターと恋仲に発展させられる。
当然ロマンス相手は地球人キャラに限られておらず、異星人キャラとも仲を深めることができる。
恋仲になると通常時と会話が変化する他、様々な特殊イベントが発生する。
シェパードの性別によってロマンスが可能なキャラクターが決まっており、中には男女どちらのシェパードでもロマンス可能なキャラもいれば、性別に関係なく一切ロマンスできないキャラもいる。



【主な登場人物(三部作)】

個別項目があるキャラクターの詳細は各項目を参照。


◆地球連合

主人公。地球連合軍の少佐で戦艦ノルマンディーの副官を務める。
後に艦長に就任し、仲間たちと共に銀河をめぐる戦いに身を投じる。
性別、容姿、性格、戦闘スタイルなどは全てプレイヤー次第。


  • デイヴィッド・E・アンダーソン
地球連合の提督で戦艦ノルマンディーの初代艦長。西暦2137年にロンドンで生まれる。
かつてアークトゥルスステーションにてN7の称号を受け、ファーストコンタクト戦争では勲章を授かるほどの活躍をした。
老齢となった今でも骨太な体格をしており、地上での戦闘でも前線に立って指揮を執るなど、勇猛果敢な司令官である。
後に艦長の座をシェパードに譲り、自身は地球人の代表の一人として銀河社会やシタデルの政治に関わるようになる。
生粋の軍人気質であり、身勝手な野心を持たず不正・腐敗を許さない性格なので、政治家としても信頼されている。


  • ジェフ・‘ジョーカー’・モロウ
戦艦ノルマンディーのパイロットを務める陽気な青年。
口を開けばすぐに軽口を叩くチャランポランなにーちゃんだが、いかなる状況においてもその姿勢がブレない精神力を持つ。
ノルマンディーのパイロットを長く務めているため、シェパードにとっても相棒のような存在となっている。
フロリック症候群という骨が脆くなる難病を抱えているが、宇宙船やスカイカーなど航空機の操縦技術は地球人最強を自負する腕前を持つ。


◆部隊メンバー

地球連合軍の兵士。軍人の家系の生まれ。
気性が荒く、過激な性格をしている。
サレンの襲撃事件の唯一の生存者であり、シェパードに救出されて以降はノルマンディーのクルーとしてサレンを追う。


バイオティックを有する地球連合軍の兵士。たまに情緒不安定だが温厚で礼儀正しい性格。
物語開始時からノルマンディーの乗組員であり、バイオティックとテックアビリティを使用するオールラウンダー。


トゥーリアンの狙撃手。自分の正義を貫くために地位を捨てることも厭わない正義漢。
サレンの事件に見向きもしなかったC-Secを見限り辞職、個人としてシェパードに協力する。
シェパードにとって初めての異星人の仲間で、三部作を通して部隊メンバーになることから、シェパードの良き戦友として信頼されている。


戦闘民族クローガンの戦士。
クローガンに対する風当たりが強い銀河社会で生き延びるため、長きに亘り傭兵稼業に従事してきた。
屈強な肉体とバイオティックを用いて敵をなぎ倒す猛者だが、短気で血気盛んなクローガンの中では珍しく先見の明を持った変革者。


クォリアンの優秀なエンジニアの女性。
成人の儀式の最中にシェパードと会い、ノルマンディーのクルーとして戦っていく中で成長していく。
クォリアンには階級や所属によって名前が変わる文化があり、彼女も三部作を通して何回かフルネームが変わる。


アサリの考古学者にして優れたバイオティックの使い手。ME2以降は情報ブローカーとしても活動している。
初期は人付き合いが苦手な奥手キャラだったが、物語の進行と共にシェパードたちに感化され、だんだんアグレッシブになっていく。
年齢は109歳だがアサリは長寿の種族なので、同族からはまだまだ小娘扱いされている。


ME2から登場。サーベラスの幹部で、ノルマンディーでも副官ポジションを務める。
ある男によって完璧な人間として生み出された人造人間であり、どんなことでもそつなくこなす頭脳や能力を持つ。
兵士としても非常に優秀で、バイオティックとテックアビリティの両方に精通し、司令塔としての高い素質がある。


サーベラスの工作員。バイオティックの使い手。
元は地球連合軍の兵士だったが、政治に躍起になっている地球連合に嫌気がさし、サーベラスに入った。
イロモノ揃いの部隊メンバーの中では珍しく、裏表の無い実直な性格の堅物。


サラリアンの高名な科学者。部隊メンバー屈指のギャグ要員。
元特殊部隊員ということもあり、小銃やテックアビリティを駆使して戦う。
部隊メンバーとして前線に立つ他、発明家としてノルマンディーに貢献する。


サーベラスにより、幼少期から人体実験を繰り返し施されてきた強化人間。
情緒不安定で暴力的な精神を持っており、強力なバイオティックを振るう危険人物。
自分を拉致して非道な人体実験を行ったサーベラスに強い憎しみを持っている。
名前と独特なヘアースタイルのせいで男っぽいが、れっきとした女性。


最強のクローガンとしてクローガンのマッドサイエンティスト・ドクターオキアーに生み出された人造人間。
より強い敵を求めてシェパードの仲間となる。
言動や仕草に愛嬌があり、ファンからマスコットキャラクター的な人気を誇る。


正体不明・神出鬼没な銀河一の大泥棒。前科は未だ無し。
人並外れたハッキング及び隠密行動のスキルを身に付けている。
シリーズを通して素顔も一切明かさず、地球人の女性ということ以外は全て謎に包まれている。


地球人のベテラン傭兵。元は連合軍所属。
どんな汚れ仕事でも引き受けて成功させるその悪名は、治安が悪いテルミナス宙域を中心に銀河中に知れ渡っている。
当初は無愛想で粗暴な人柄だったが徐々に軟化し、普通にジョークを飛ばすなどコミカルな一面が描かれることも。


絶滅危惧種族ドレルの暗殺者。
格闘術と狙撃に秀で、裏社会で名を知らぬ者はいないほどの凄腕。
かつては家庭を持っていたが、裏社会で生きてきた自分自身が遠因となって家庭が崩壊してしまった過去がある。
不治の病に侵されているため先は長くないが、その残り少ない寿命を罪なき人々のために使おうとシェパードの仲間に加わる。


数少ないアサリの超法規的執行者“ジャスティカ”の一人。
部隊メンバーの最年長者で、強力なバイオティックを操る歴戦の古強者。
地球人に興味を持っているようで、中世の騎士やサムライなども知っている。


サマラの実娘。アルダットヤクシという特異体質を持った快楽殺人鬼。
気に入った者を誘惑し、特異体質とアサリ式の性交渉を利用して数多くの人々を殺害してきた。
ストーリー上敵として登場するが、条件を満たすと仲間になる。


人語を話す謎のゲス。何故かシェパードのことを知っている。
リーパーと敵対しているシェパードを味方と判断し、協力するようになる。


地球連合軍の兵士。ME3で初登場し、部隊メンバーとしてシェパードに同行する。
様々な重火器を難なく使いこなす愛想の良いマッチョマンだが、仲間に変なあだ名をつける癖がある。
スピンオフのアニメ映画では主役を務め、ME2の時期の彼の活躍が描かれる。


ノルマンディーSR-2に備え付けられた高度なAI。
ジョーカーのノルマンディーの操縦をサポートする他、任務に赴くシェパードたちに無線を通して情報提供などを行う。
ME3でアンドロイドの肉体を得て、部隊メンバーとしても活動するようになる。


約50000年前に絶滅した古代人プロセアンの最後の生き残り。
エデン・プライムで冷凍睡眠していたがシェパード達の介入により覚醒する。
同胞を根絶やしにしたリーパーへの復讐を果たすため、シェパードたちの仲間となる。


◆サレン一味

  • サレン・アルテリウス
トゥーリアンのスペクターの一人だったが、機械生命体ゲスを率いて人類の植民地を襲撃する事件を引き起こす。
この事件を皮切りに次々と残虐非道な行いが明るみに出て、シタデル評議会から反逆者としてスペクターの権限を剥奪された。
その後もゲスを率いて何かを企んでいるが、彼の真意は…?


  • メイトリアーク・ベネジア
部隊メンバーのリアラの実母*8
サレンの右腕として彼の悪事に加担している。他に彼女の直属の部下であるアサリの戦士が数名いる。


サーベラス

  • イルーシブマン
サーベラスの創設者にして総帥。
普段はサーベラス本部の玉座に居座り、極一部の幹部を通して組織を動かしている。
過激な地球人至上主義を掲げ、異常なまでに地球人の利益だけを追求し続けるその思想は、銀河社会全体から危険視されている。


サーベラスのエージェントの一人。ME3から登場。
度々シェパードたちと交戦することになるボスキャラ。
忍者のような様相をしており、刀とバイオティックを交えた体術を駆使して襲い掛かってくる。


◆オメガ

  • アリア・ティローク
オメガを事実上支配しているアサリ。彼女曰く「私こそがオメガ」「(オメガの)唯一の法律は『Don’t fuck with Aria(アリアに逆らうな)』」。
身一つでオメガに流れ着き、実力と策略の両方を行使して頂点まで上り詰めた。
度々オメガを訪れるシェパードたちに何かと協力してくれる。
ME3のDLC「オメガ」では一時的に部隊メンバーとなってシェパードと共闘する。



【年表】

ゲーム内のコーデックスや登場人物の会話等から判明したものによるMass Effect世界における年表である。




【余談】

  • 海外ではコミックが展開されており、ゲーム内で描写されていない部分を補完するものも多い。
    コミック以外のグッズ展開も幅広く行われ、日本でも販売されている。
    キャラクターのフィギュアや作中に登場するロゴがプリントされたシャツなどから、ぬいぐるみや抱き枕カバーまである。




追記・修正は銀河の戦士たちと共にお願いします。

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最終更新:2024年10月13日 23:56

*1 一例をあげると、ストーリーに全く関わりの無い多くの惑星一つ一つに、それぞれ名前・環境・歴史などが設定されている

*2 三部作はクラスを決めることで使用可能なアビリティが固定され、クラスごとに使用できるものが制限されていたが、今作ではその制限が撤廃された

*3 例外としてアサリはエレメントゼロ云々に関係なく誰でも生まれつきバイオティックを身に付けている

*4 手を触れずに物を動かす、宙を舞う、エネルギー弾を放つetc

*5 アルファベット全26文字と1から7までの数字を使用する

*6 ME2でDLC「サーベラスパック」を購入すると仲間に加えられるようになる。

*7 ME3でDLC「From Ashes」を購入すると仲間に加えられるようになる。

*8 性別が存在しないアサリに父母の概念は無いが、便宜上母親として扱われている

*9 解答者が300万円を掛けた最後の問題に挑戦し始める辺り