登録日:2025/02/16 Sun 00:29:06
更新日:2025/02/18 Tue 18:33:29NEW!
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『
アラフォー男の異世界通販生活』は、朝倉一二三によるライトノベル作品である。
2017年9月から2021年6月まで「
小説家になろう」に投稿され、2018年から書籍版が「ツギクルブックス」(SBクリエイティブ)より刊行された。
略称は「アラフォー通販」。
【概要】
異世界転移した
オッサンが、通販サイトスキルを用いて、商売として大成功を収め、スローライフ生活を目指していく物語である。
コンセプトは同じ通販サイトを用いた冒険を描いた「
とんでもスキルで異世界放浪メシ」に近いものがある。本作は、通販サイトで購入した現代品や類似品を使い、時に転売を行い財を蓄えたり、重機を購入して開拓したり、悪党退治に活用したりなど、多種多様な活用がなされている。
決して
転売ありきの内容ではないと言っておこう。
ちなみにリアルで転売をすると違法または違法でなくても転売ヤーを始めとする人種はネットで袋叩きにされるので控えよう。
メディアミックスとして「月刊Gファンタジー」よりうみハル作画によるコミカライズ版が連載された。(既刊8巻)
また、2025年1月よりテレビアニメ版が放映されている。
【あらすじ】
アラフォーの独身男・ケンイチは、突如として異世界に転移してしまう。
わけもわからず危険な森をさまよう中で、
巨大ネット通販サイト「シャングリ・ラ」が使えることに気づく。
それは異世界のアイテムを換金し、現代日本の商品を購入できる“チート能力”だった!
能力を駆使して商売を始めたケンイチは、瞬く間に商人として頭角を現していく。
「目指すは、異世界でのスローライフ!」
街はずれの森で自由気ままな自給自足の生活を送ろうとするが……。
才気溢れるケンイチに惹かれた少女たちが押し寄せ、
さらには次々とトラブルに巻き込まれ――
アラフォー男は、念願のスローライフを実現できるのか!?
異世界ファンタジーここに開幕!!
【キャラクター】
(主要人物)
・ケンイチ
CV:
諏訪部順一
「じゃあ、『ステータスオープン!』とか言ったら開くのかよ!」
「マジでか。こんなのアリ?どんなチートだよ」
本作の主人公。
ネット上でイラストを描く商売をしながら、光ケーブルが何とかつながるような田舎でスローライフをしていたが、どういうわけか異世界転移してしまったアラフォーのオッサンである。
転移後は戸惑いながらも、異世界にも関わらず様々な現代の物品が売られている通販サイトの「シャングリ・ラ」を用いてスローライフ生活を目指す。
シャングリ・ラから販売されているものは、転移後の世界では高値で売れ、その評判を聞きつけ、商会や貴族から一目置かれる存在になっていく。
しかし、目立つことや権力闘争を嫌う彼は、時には拠点を転々として、細々とした生活を過ごしたいと考えているようだ。
ログハウスを作るのに、手作業で木を伐採するのは面倒なことからショベルカーなどの重機を召喚。これを上手い具合に扱ってしまう。
また、後述の理由から面倒事を避けようとしながらも、なんだかんだで厄介事を引き受けてくれるお人よしでもある。
・プリムラ
CV:
本渡楓
「こ、これも商会で売ってもよろしいでしょうか?」
本作のヒロイン。
マロウ商会の娘である。
ケンイチがシャングリ・ラで取り寄せた洗濯ばさみを販売していたのを、傍付きのメイドが発見したことから興味を持った。
清楚な貴族令嬢を思わせる風貌であるが、根は商人である。
「
商売の機会を逃すな」という言葉をモットーに、ケンイチが販売する商品を自身の商会に卸してくれないかと打診する。
結果、マロウ商会は上流階級の貴族にも一目置かれる商会へと発展していった。
同時に、面倒見がよく、自身を盗賊から助けてくれたケンイチに恋心を抱く。
しかし、貴族から奇異な目で付け狙われていたのを察知したケンイチは彼女に何も言わず、村を出て行ってしまった。この時ばかりは彼女もショックを受けたようだ。
その後、ノースポール男爵への婚約も話に出たが、きっぱりと断りを入れ、ケンイチ探しの旅に出ることになる。
商会やギルドの情報網を駆使して、ケンイチと再会。
押し掛け女房の形で彼と一緒にいることになり、めでたく結ばれることになる。
「今日、ここで私を女にしてくれるまで、行きません!」
・アネモネ
CV:
久野美咲
「・・・ケンイチと一緒にいる」
奴隷商人に売られてしまった少女。
年齢は12歳。
後に商人を襲った盗賊たちに襲われてしまい、彼らの奴隷として生きるか死ぬかの瀬戸際で生き延びてきた。
プリムラが盗賊に攫われた際、ケンイチが彼女を見つけ、晴れて自由の身になった。
登場当初は奴隷ということもあって、みすぼらしい格好が否めなかったが、ケンイチが用意した服と梳かしてもらった髪で整った結果、年相応の可愛らしい少女の姿になった。
併せて、本来の明るい性格に戻っている。
騒動の後は、アナマから一緒に暮らそうと提案されるも、ケンイチと一緒に暮らすことを決め、冒険の旅に出る。
・ミャレー
CV:
富田美憂
獣人の少女。
香辛料を持っているケンイチに目をつけ、獣人たちと一緒にカレーを堪能したのが彼との出会いのきっかけ。
まるで筋肉の塊だとケンイチが言わしめているように、筋力が発達しており、速く駆け上がることが可能。また、弓矢の心得もあり、プリムラ奪還作戦の際には得意の弓で奮闘した。
・ニャメナ
CV:
小林ゆう
ケンイチと再会したプリムラが護衛として雇った獣人である。
背が高く筋肉質で虎柄の女性。
虎ということもあり、鋭い視線が印象的。竹を割った性格でもある。
・ベル
CV:,
久保ユリカ
森の中でケガをしていたところをケンイチに助けてもらった。
その後はケンイチらと冒険に同行する。
(その他)
・マロウ
CV:上田燿司
プリムラの父親である。
ケンイチの販売する商品に興味を持つ。
彼の商品のおかげで商会は大きくすることが出来、娘を盗賊から救ってくれた彼に感謝している。
・ノースポール
CV:
福山潤
ダリアの騎士爵。ケンイチの販売する剣に魅入られたかのような言動があるが、理性は持っている。プリムラが盗賊に攫われた際、盗賊相手に大立ち回りを披露した。
後にプリムラに求婚するが断られる。
・アザレア
CV:
久保ユリカ
ケンイチが最初に泊った宿屋の従業員。ケンイチにこの世界の読み書きを教えた。
御礼としてシャングリ・ラから甘味を貰い、彼のことを好きになる。
自身は
愛人であると自称し、ケンイチと肉体関係を持つことになる。
・アナマ
CV:きそひろこ
ケンイチの露店の隣で商売をしている女性。
何かと彼の面倒を見てくれた。アネモネを助けた際、病気で亡くした子どもを重ねたのか、アネモネを引き取ることを申し出たが、断られてしまった。
少々可哀想な女性。
【用語】
・シャングリ・ラ
本作のカギと言える通販サイト。
金額を支払うと、現代の製品などを召喚することが出来る優れものである。
なお、チャージ金額は鎧や兜などの物品を投入すると査定され、相応の金額がチャージされる仕組み。
ケンイチが「ステータスオープン」と話すと発動する。
なお、投入したお金はブラックホールのごとく消えてなくなってしまう。
そのため、使いすぎると異世界のお金が無くなってしまう=経済の混乱が起きることが示唆されており、ケンイチが目立つことを嫌って権力闘争や特定の人間に肩入れすることを避けている理由となっている。決して無責任というわけではないのだ。
・アイテムBOX
ケンイチが転移後の時点で持っていた。
かなり大きなものを収納することが可能。
何なら重機や家だって入れることが出来る。
(割となろう系のチート主人公のアイテムBOXはその傾向がある)
・商業ギルド
商売をするには商業ギルドの登録が必要。
なお、登録に際して筆記試験が必須になるが、この国の言葉と小学校相当の掛け算割り算が出来れば合格ラインにはいけるらしい。
・マロウ商会
プリムラの父、マロウが牛耳っている商会である。
・この作品の通貨
銅貨=1枚1,000円、小四角銀貨=5,000円、銀貨=5万円、金貨=20万円
上記程の価値を有している。
【テレビアニメ版】
2025年1月よりテレビアニメが放送されている。
タイトルは『アラフォー男の異世界通販』というタイトルになっている(おそらく、『通販生活』という全く関係のない通販雑誌との商標関係)。
監督は夕澄慶英・シリーズ構成は赤星政尚
アニメーション制作はイーストフィッシュスタジオ。
ちなみにアニメ化にあたり原作者は、ケンイチの声は執筆時から諏訪部氏で脳内再生していたことから、念願叶ったということで嬉しかったようである。
コミカライズ版と比較するとお色気描写はやや控えめ。
本作の放映にあたり「夢グループ」とのコラボ動画が展開されている。
OP:「GIVE&TAKE」
亜咲花によるオープニングテーマ。
ED:「あいくらふと」
キミのねによるエンディングテーマ。
追記・修正は異世界で通販生活を始めた時にお願いします。
- なろうで「アラフォー」と検索すると結構そのタイトルの作品が出てくるな。アラフォーは人気の要素と言うことか -- 名無しさん (2025-02-16 09:04:42)
- ↑ -- 名無しさん (2025-02-16 10:44:50)
- 途中送信してしまった…↑なろう系が流行りだしてもう10年くらいかな?読者層もアラフォーになりつつあるってことかな -- 名無しさん (2025-02-16 10:45:49)
- 単行本一巻で、シャングリラに投入したお金は消えてしまい、濫用すると経済が回らなくなると言っていたけど、これに関しては何か言われるのかな? -- 名無しさん (2025-02-16 14:00:43)
最終更新:2025年02月18日 18:33