12月のウェブマーケティング アイデア帳: 年末年始、クリスマス、冬のボーナス、忘年会 など
「月替わりウェブマーケティング」では、4月から3月までの1年間、月ごとのウェブマーケティングに関する取り組みを解説します。第9回は「12月のウェブマーケティング」。年末年始の準備、クリスマス、冬のボーナス、忘年会などがある12月に、どのようなウェブマーケティングが実施できるかを見ていきましょう。
12月のウェブマーケティングの方向性
イベントが目白押しの12月。年末年始の準備、クリスマス、お歳暮、帰省や旅行、冬のボーナス、忘年会、映画やコンサート、モーターショーなどで、さまざまな業種が活気づく月です。それにあわせて、多くの企業でマーケティング活動がもっとも活発になるのが12月といえます。
公官庁などの行政機関では12月29日(火)から1月3日(日)までの6連休、一般企業では12月30日(火)から1月3日(日)までの5連休、長いところでは12月26日(土)から1月3日(日)までの9連休が多いようです。
労働日数が少なく、公私のイベントが多い12月には、あらゆるタスクを先回りで進める必要があります。マーケティングに関するプランニングや実施準備も、早めに進めておきましょう。
12月は、じっくりと検討するよりも「忙しいなかで素早く判断したい」という消費マインドです。リスティング広告、ソーシャルメディア広告などでは、「即決」をうながすアピールや「うっかり忘れ」をケアする広告が効果的です。
業種別のマーケティングプラン
12月は、クリスマスに関するグッズ、アクセサリー、ギフト、食品、ケーキや洋菓子の需要が高まります。これらの商品を扱うショップでは、消費者の速やかな決断をうながすために、商品それぞれのアピールポイントをわかりやすく提示することが大切です。
オリジナル商品を販売しているショップでは、こだわりや素材のよさなどがひと目でわかる大胆なページレイアウトがよいでしょう。広告やソーシャルメディアからの着地を前提にした、ランディングページ風のレイアウトがおすすめです。ファミリー向けの商品なら明るく暖かい雰囲気に、カップル向けの商品なら落ち着きや高級感を演出するとよいでしょう。
複数の商品を扱っているショップでは、特集ページ、一覧ページ、まとめページなどで、商品それぞの名前、写真、価格はもちろん、短めのキャッチコピーを添えるとよいでしょう。消費者は、購入を決断する際に「もうひと押し」がほしいもの。キャッチコピーによるひと押しが、とても効果的です。これは、お歳暮向けの商品にも当てはまります。
冬のボーナスシーズンということで、大型家電やデジタル家電、ブランド品、アクセサリー、ウィンタースポーツ用品、住宅、自動車、株式投資、保険などの需要が大きく高まります。高額商品や生活に関する見なおしは、年末年始で余裕のあるとき、家族団らんの時間が多いなかで、腰をすえて検討する人が多いようです(「初売り」「一年の計は元旦にあり」です)。ライフプランニング(人生設計)の観点からのアピールが効果的でしょう。
年末年始の帰省や旅行に関連して、旅行業、宿泊業、観光業、アミューズメントやレクリエーション施設、郊外型の大型ショッピングモール、イルミネーションエリアなどの需要が高まります。休暇中は、パソコンではなくスマートフォンの利用機会がいっそう増えます。これらの業種では、スマートフォンでの見やすさ、使いやすさを、もう一度見なおしておきたいところです。
12月は11月に引きつづき、冬の冷え対策、乾燥対策、スキンケア商品の需要が高い時期。加えて、風邪対策が本格化します。医療機関での予防接種、風邪薬やマスク、空気清浄機や加湿器、アロマやディフューザーの需要が高まるでしょう。
学習塾や予備校では、中高大学受験やセンター試験に向けた冬期講習・直前講習があります。また、高校卒業をひかえた人や大学生の運転免許取得で、自動車教習所や合宿免許への申し込みが増える時期です。教習内容はもちろん、所内の特徴や雰囲気をわかりやすく伝えることが大切です。
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