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経団連会員の東証プライム上場企業、女性役員の割合は「16.8%」にとどまる【経団連調べ】

日本政府の「女性役員の割合」目標は、2025年時点で「19%」、2030年時点で「30%」。

日本経済団体連合会(経団連)は、「上場企業役員ジェンダー・バランスに関する経団連会員企業調査結果(2024年版)」を発表した。全上場企業3,231社のうち経団連会員企業882社が対象。

経団連調査対象企業では「卸売業」「情報・通信業」で女性比率が高い

日本政府は「第5次男女共同参画基本計画」において、「東証プライム市場上場企業役員に占める女性の割合」を2025年時点で「19%」を、2030年時点で「30%」を成果目標と定めている。

これに対し東証上場企業の現状(2024年7月)で、東証プライム+スタンダード市場上場企業役員に占める女性の割合は「12.9%(前年比2.1%増)」、東証プライム市場上場企業役員に占める女性の割合は「16.1%(前年比2.8%増)」だった。

そして経団連会員企業では、東証プライム+スタンダード市場上場企業役員に占める女性の割合は「15.6%(前年比2.5%増)」、東証プライム市場上場企業役員に占める女性の割合は「16.8%(前年比2.7%増)」とわずかながら上昇するも、まだまだ目標数値には届いていない。

なお「2030年30%チャレンジに賛同する経団連会員企業」については、東証プライム市場上場企業役員に占める女性の割合は「20.3%」。女性の役員が登用されていない企業は「1.5%」となっている。

全上場企業(プライム+スタンダード)における役員の女性比率を役員種別ごとに見ると、経団連会員企業のボードメンバー(取締役と監査役のみ)の女性比率は16.0%に達する。

業種別で女性役員(取締役・監査役・執行役)の比率を見ると、経団連調査対象企業は全上場企業と比べて高い傾向があるが、特に「卸売業」「情報・通信業」で女性比率が高かった。

調査概要

  • 【調査対象】2023年4月1日~2024年3月31日における各社決算日時点の市場区分による
  • 【調査方法】経団連が調査内容を設計し日本総合研究所に委託
  • 【調査時期】2024年7月1日
  • 【調査数】7月1日時点での経団連会員企業(特別会員等除く)は1,558社。うち884社がプライム市場およびスタンダード市場に上場しているが、特別の事由を有するプライム上場2社を除いた882社が調査対象。
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