【独自】ガザ停戦で商船攻撃中止へ フーシ派、紅海で
2025年01月16日 21時07分
【エルサレム共同】イエメンの親イラン武装組織フーシ派幹部のムハンマド・ブハイティ報道官は16日、パレスチナ自治区ガザの停戦が発効予定の19日にイスラエル軍がガザへの攻撃をやめれば、紅海での商船攻撃を中止する意向を明らかにした。共同通信の電話取材に答えた。実際にフーシ派が商船攻撃をやめれば、ガザ戦闘を機に拡大した中東の混乱の一部沈静化にもつながりそうだ。
フーシ派は中東の親イラン勢力による反米・反イスラエルのネットワーク「抵抗の枢軸」の一角。イスラエルとイスラム組織ハマスによるガザ戦闘を受ける形で、イスラエル関連の船を狙うとして商船攻撃などを繰り返してきた。
ブハイティ氏は取材に、ガザ住民を支援してきたと主張。イスラエルがガザ攻撃をやめ、十分な支援物資が搬入されるようになれば「イスラエルに向かう船への攻撃をやめる」と説明した。イスラエル領への攻撃も中止する考えを示した。
米英イスラエルは、フーシ派の攻撃への報復として、イエメン首都サヌアなどフーシ派支配地域への空爆を続けてきた。