国鉄車両が9割超を占める岡山 その理由と気になる今後

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小沢邦男
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 岡山県のJR在来線では、旧国鉄の車両がなお現役で走り、鉄道ファンから「国鉄岡山」と呼ばれている――。

 県南西部の総社市。総社駅前に昨年できた、旧国鉄ゆかりの模型や写真を集めたギャラリー「総社クロスポイント」のチラシにこんな紹介があった。中高年には懐かしいレトロな車両が岡山には多いと何となく思っていたが、「聖地」扱いまでとは知らなかった。

 国鉄の分割民営化は1987年。33年が過ぎた今、どのくらいの旧国鉄車両が走っているのか。そして、なぜ岡山なのか。

 総社駅と岡山駅を結ぶ吉備線(20・4キロ)は非電化の単線。2~4両編成が「桃太郎伝説」にまつわる史跡豊かな田園を行き交い、「桃太郎線」の愛称で親しまれている。そのすべては昭和の香りが漂う旧国鉄車両だ。

 総社駅から国鉄時代の77~…

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この記事を書いた人
小沢邦男
岡山総局
専門・関心分野
被災地再生