米国、ICCの決定を「断固拒否」 ネタニヤフ氏らへの逮捕状受け

有料記事イスラエル・パレスチナ問題

ワシントン=下司佳代子
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 パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、国際刑事裁判所(ICC)がイスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に戦争犯罪などの容疑で逮捕状を出したことについて、米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は21日の記者会見で「決定を断固として拒否する」と述べた。

 ジャンピエール氏は「検察官が逮捕状を急いで請求し、問題ある手続きの誤りがこの決定につながったことを深く懸念している」と述べ、この件について「ICCには管轄権がない」という従来の見解を繰り返した。イスラエルなどと今後の対応を協議するという。

 バイデン大統領もこの日、逮捕状発行は「言語道断だ」と非難する声明を出した。ICCがイスラエル側とイスラム組織ハマス側の双方に逮捕状を出したことには、両者の間に「同質性はない」と反発し、責められるべきはイスラエルではなくハマスだという考えを強調した。

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2024年11月22日21時43分 投稿
    【視点】

     ここで重要なのは、イスラエル人の受け止めです。ユダヤ人が歴史的故郷であるカナンの地に帰還する権利を持つという考えがシオニズムです。現在、ヨーロッパで起きている人権を口実とするイスラエル批判を圧倒的多数のイスラエル人が反シオニズムという形態

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