プラごみ条約交渉、合意を見送り閉幕 生産規制など再開会合で議論へ

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釜山=玉木祥子
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 韓国の釜山で開かれていたプラスチックごみ汚染に対処するための条約策定に向けた政府間交渉会合は2日未明、合意を見送り、策定作業を再開会合に持ち越すことを決定し、閉幕した。プラの生産規制をめぐる意見が平行線をたどり、歩み寄ることができなかった。再開会合の時期や場所は今後事務局が調整する。

 2022年の国連環境総会で、5回の交渉会合を開き、24年末までに条約の中身をまとめることが決まっていた。最終会合となった今回で条約に合意して、25年以降の採択をめざしていた。

 プラ汚染を防ぐには、生産からリサイクル、処理までの「ライフサイクル」全体にわたり、対策が必要とされる。大きな争点となったのは、ライフサイクルの「上流」にあたる生産の規制をめぐる議論だった。

 独自に規制を強化する欧州や…

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