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【ジムニー・ノマド発表会レポ】バックオーダー必至!シリーズ初の5ドアはジムニーの大本命

公開 : 2025.01.31 12:05

2025年1月30日、スズキは都内で小型四輪駆動車のニューモデル『ジムニー・ノマド』のメディア発表会を開催しました。別記事で既に車両紹介を行っているので、ここでは発表会の模様を篠原政明がレポートします。

発表日の1月30日は、故鈴木修相談役の誕生日

2025年1月30日、スズキは都内で小型四輪駆動車のニューモデル『ジムニー・ノマド』のメディア発表会を開催した。スズキが開催するリアルの発表会としては、昨年10月のフロンクス発表会以来となる。

ニューモデルとはいえ、既存モデルであるジムニー・シエラの5ドア版だから、取材する側もスタイリングの想像はつく。だからというわけではないだろうが、会場に入ると既にジムニー・ノマドの姿は公開されていた。

1月30日、スズキは都内で小型四輪駆動車のニューモデル『ジムニー・ノマド』のメディア発表会を開催。
1月30日、スズキは都内で小型四輪駆動車のニューモデル『ジムニー・ノマド』のメディア発表会を開催。    篠原政明

発表会は、スズキの鈴木俊宏代表取締役社長の挨拶からスタート。偶然にも、発表日となった1月30日はジムニーの生みの親であり、昨年末に亡くなった鈴木修相談役の誕生日となる。

続いてチーフエンジニアである佐々木貴光氏による車両説明、日本営業本部の玉越義猛本部長の販売面を中心とした紹介が行われた。2024年、スズキは国内で登録車を13万1861台販売したという。これは前年比110.9%と、なかなか好調な数字。2023年12月に発売された新型スイフトや、2024年10月に発売されたフロンクスといったニューモデルの効果が大きいようだ。

他のジムニーと同様にバックオーダーを抱えることになる

ジムニー・シリーズに新たに加わったジムニー・ノマドの販売目標台数は、月1200台。おそらく当面はその数値をクリアし、他のジムニーと同様にバックオーダーを抱えることになるだろう。スズキでは発売を4月3日としており、それまでに少しでも多くの供給台数を確保するようだ。

また、発売時期までは店頭に実車を展示することも難しい様子。そのため、47都道府県の47会場で先行展示会を開催する。これは販売店のショールームではなくショッピングモールなどを会場とし、アウトドアイベントなどにも出展を予定している。

乗用車登録3ドアのシエラをベースに、全長とホイールベースを340mm延長することで5ドア化した。
乗用車登録3ドアのシエラをベースに、全長とホイールベースを340mm延長することで5ドア化した。    篠原政明

展示会などの情報は、今後スズキのホームページで紹介される予定。またホームページでは、技術陣の声や開発者インタビュー、展示会に参加した人の反響なども紹介していく。フロンクスのときと同様にSNSも活用して、ジムニー・ノマド人気を浸透させていく戦略のようだ。

『ノマド』のサブネームは鈴木社長自ら命名

ジムニー・ノマドはインド製だが、インドではグローバルカーとして生産しており(日本が101ヵ国目となる)、また日本で最終品質チェックも行うので、そのクオリティは日本製と変わらないとのこと。

ちなみに3ドアのジムニーは、軽自動車はもちろん、乗用車登録のジムニー・シエラも現行型は日本専売モデルだ。したがって海外でジムニー・ノマドは、『ジムニー』として販売されている。日本で『ノマド』の車名は鈴木社長が自ら付けたそうだ。

サブネームのノマドは日本専用の車名で、鈴木俊宏社長が自ら命名した。
サブネームのノマドは日本専用の車名で、鈴木俊宏社長が自ら命名した。    スズキ

1980年代後半、コンパクトSUVの開拓者として登場したエスクードに5ドアが登場したとき、フランス語で『遊牧民』を意味する『ノマド』のサブネームが与えられた。ノマドの登場でエスクード人気が高まったように、ジムニーもノマドの登場でさらに人気を高めたいという思いがあったようである。

もっとも、現行型のジムニーは2018年の登場以来スズキが思った以上の人気を集めており、供給が追いつかない状態が続いていた。2023年1月にインドでジムニー5ドアが発表され、日本でも早く出して欲しいという声は多かったが、ようやく供給も落ち着いてきたこともあり、5ドアのノマド導入に踏み切ったようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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