金星、生命の存在可能な惑星だった? 30億年前に「海」も
(CNN) 地球の90倍もの厚さがある有毒な大気に包まれ、表面温度は鉛も溶かすほどの高温になる金星。だが30億年ほど前までは海があって気候も温暖だった――。米航空宇宙局(NASA)の研究チームがそんな説を発表した。
金星は地球とほぼ同じ大きさで、「地球の双子」と呼ばれることもある。NASAゴダード宇宙研究所の研究チームは、地球の気候変動予測に使われるコンピューターモデリングを応用し、太古の金星の状況を推測した。
その結果、金星は誕生から20億年ごろまでは浅い海があり、地表の温度は地球よりもやや低かったと思われることが分かった。上空は大きな厚い雲に覆われて、太陽からの熱や放射線を遮っていたと推測している。
金星に海があった可能性は1980年代から指摘されているが、詳しいことは分かっていない。