こんにちは! 元イタリアン料理人、専業主夫料理人パパイズムです。
プロとして10年、主夫になって2年、合わせて12年間イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、できるだけ手軽に作れるおいしいパスタレシピを日々研究しています。今回ご紹介するのは、そんな中から生まれた自信作の1つ「海苔と卵のパスタ」です。
キッチンの残りもの消費から生まれたこのレシピ。冷蔵庫に卵と大葉くらいしかなく、“卵かけご飯ノリ”でパスタを作ってみたところ、これが大当たり。激ウマの一皿になりました!
ソースはレシピが必要ないほど簡単。それなのに本当においしいので、ぜひ作ってみてください。
パパイズムの「和えるだけ海苔と卵のパスタ」
【材料】(1人分)
- スパゲッティ(1.6~1.7mmがおすすめ) 100g
- お湯 1.2L
- 塩 12g
- 味付け海苔(12切) 10枚
- 卵(あればLサイズがおすすめ) 1個
- バター 10g
- しょうゆ 小さじ1/2
- 大葉(青じそ) 5枚
作り方
1. 卵はよく溶いておく。
2. 大葉は、2枚はトッピング用にせん切りに、3枚はソース用に縦横1㎝くらいの正方形に切ります。
3. スパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパン(今回は26cmのフライパン使用)に水と塩を入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、パッケージに書いてある時間のマイナス1分茹でて、コシのあるアルデンテ食感に仕上げます。
4. スパゲッティを5分茹でたところで、ソースを作り始めます。別のフライパンを出して中火にかけ、スパゲッティの茹で汁(80ml程度。1/2カップよりやや少なめ)を取って入れたら、バター、ちぎった味付け海苔を加えます。
スパゲッティを5分茹でてからソースを作り始めるのは、パスタのでんぷんがしっかり溶け出した茹で汁を使いたいから。この茹で汁がソースの乳化を促してくれますよ。
5. 4をヘラなどで素早く混ぜ、中火のままバターを溶かしてソースを乳化させます。ソースが白っぽくなり、とろみがついたら乳化は完了。火を止めます。
6. スパゲッティが茹で上がる直前に、5のソースを中火で温め直し、フツフツとしてきたら火を止めます。スパゲッティが茹で上がったら、トングなどでつかんでソースの入ったフライパンに移します。
ロングパスタもショートパスタも、ザルにあげてザ~ッと湯切りしてから5秒以上放置すると、パスタの中の水分まで過剰に抜けてパサパサになってしまいます。そこで、茹で上がったパスタは滴る茹で汁だけを軽く切ってソースと絡めるか、ザルにあげてすぐソースと絡めるのがおすすめです。
7. 6にしょうゆとソース用の大葉を入れて、手早く和えます。
しょうゆと大葉は熱に弱く風味が飛びやすいので、火は止めたままこのタイミングで入れるのがポイント。大葉も色鮮やかに仕上がります。
8. 最後に溶き卵を回し入れ、ヘラで混ぜながら余熱でゆっくり濃度を付けていきます。
卵は60℃を超えると固まりはじめるので、固まりすぎてボソボソにならないよう余熱で温めます。混ぜても一向に濃度が付かない場合は、とろ火(一番小さい火加減)で加熱しながら混ぜてください。
パスタを持ち上げて、ソースがよく絡むまでとろみが付けばOKです。
9. 皿に盛りつけ、トッピング用の大葉をのせます。
大人も子どもも大満足の完成度!
海苔と大葉の風味、卵の甘みとしょうゆの塩気が1つになってパスタに絡みつき、食べ始めたらフォークが止まりません。卵かけご飯のパスタ版といった感じで、うま味が口中に広がりますよ。レシピの手軽さからはちょっと想像できないおいしさです!
幼稚園から帰ってきたわが家の子どもたちにも出したところ好評で、私の分を少し残してほとんど平らげてしまいました。大人も子どもも大満足の味、機会があったらイタリア人にも作ってみたいです。パスタ好き、卵かけご飯好きはぜひチャレンジしてみてくださいね。
作った人:パパイズム
3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。
- ブログ:パパイズムキッチン
- Instagram:料理夫 PAPAizm
- レシピブログ:パパイズムさんのmyレシピブック
企画協力:レシピブログ
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