神戸新聞社賞に選ばれた洲本高1年の細川咲希花さん=1日午後、神戸新聞松方ホール(撮影・長嶺麻子)

 第15回ひょうご新聞感想文コンクール(神戸新聞社主催、神戸新聞販売店会協力)の表彰式が1日、神戸市中央区の神戸新聞松方ホールであった。兵庫県内の小中高生から計7575点の応募があり、学年別の5部門の入賞者50人と学校賞の3件が表彰された。

 今回はロシアのウクライナ侵攻など戦争の記事に関する感想文が多く、神戸新聞社の高梨柳太郎社長は「(小中高生が)リアルタイムで接する戦争の悲惨さ、平和の大切さを鋭い感性で捉えていると痛感した」とあいさつ。受賞者を代表し、小野市立小野小6年の藤本敦至さん(12)と県立洲本高1年の細川咲希花さん(16)が作品を朗読した。

 藤本さんは、祖父が入所した施設「ホームホスピス」について記事で学び、「いつも通り最期まで過ごせる、家のような場所が僕も良いと思った」とした。

 細川さんは新型コロナウイルス禍を経て「淡路島まつり」が5年ぶりに通常開催されるという記事を引用。各地の祭りを取り巻く少子化などの課題も挙げながら「なくてはならない心のよりどころ」とつづった。

 各部門で神戸新聞社賞と県知事賞に選ばれた計10作品は、15日付朝刊に掲載予定。(村上貴浩)