アトレチコ・マドリードのノルウェー代表FWセルロート(29)が、年内最終戦となったバルセロナ戦で偉業を達成したことをスペイン紙アスが22日に報じた。

セルロートは21日にアウェーで行われたスペインリーグ第18節バルセロナ戦、後半28分に出場するとアディショナルタイムの51分に決勝点を記録し、2-1の勝利と、チームの首位奪還に大きく貢献した。

セルロートはこれにより、異なる3チームでバルセロナとのスペインリーグのアウェーゲームに勝利した史上3人目の選手となった。過去にこの偉業を成し遂げたことがあるのはGKホセ・フランシス・モリーナとDFキコ・フェメニアのみ。前者はアルバセーテ、Aマドリード、デポルティボ、後者はエルクレス、アラベス、ビリャレアルに所属した際、バルセロナにスペインリーグのアウェーゲームで勝っている。

セルロートはさらに、所属した3チームすべてでゴール記録している(前述の2人は得点なし)。この素晴らしい流れは久保建英と一緒にプレーした22-23年シーズンのRソシエダード時代にスタート。23年5月にカンプ・ノウで行われたスペインリーグ第35節でバルセロナと対戦した際、ミケル・メリーノのゴールをアシストした後にゴールも決め、2-1の勝利を達成する立役者となった。

ビリャレアルに所属した昨季は、24年1月にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで開催されたスペインリーグ第22節でバルセロナと対戦し、5-3で勝利したチームの4点目を記録。そして今季、再び同じスタジアムで決勝点を奪っている。

さらにセルロートは現在、欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)で途中出場から最も多くの得点を決めている選手となっている。今季ここまでスペインリーグで全18試合に出場して8ゴールを挙げているが、そのうち途中出場した11試合で5ゴールを挙げ、シメオネ監督にとって試合の流れを大きく変える重要なピースとなっている。(高橋智行通信員)