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<div class="caption">2024年1月にトカラ海域で釣った30キロ超のイソマグロ。巨魚ひしめく釣り人憧れの海域です</div>
2024年1月にトカラ海域で釣った30キロ超のイソマグロ。巨魚ひしめく釣り人憧れの海域です
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いざ「釣りの楽園」奄美へ 家賃5千円の激安古民家を見つけたものの… 集落の一員になったと実感するまで

目次
  1. 「沖縄じゃだめなの?」奄美を選んだ訳
  2. リフォーム費用は助成金も活用
  3. 宇検村での生活 親切が身に染みる
  4. 熱気の豊年祭 初めてまわしを着けてみた

海人になりたい 元記者の奄美移住釣り日記(2)

 「奄美で就職することに決まったよ」。釣り仲間からそんな電話があったのは、2年前の冬のことだった。「え、本当に奄美に行くんですか?」と思わず聞き返した。ほんの少し前、沖縄を離れるつもりだと打ち明けられ「釣りをするなら奄美辺りに住んだら最高じゃないですか」なんて冗談交じりに話した記憶はあるけれど、まさか本当に実行するとは思いもよらなかった。

2024年1月にトカラ海域で釣った30キロ超のイソマグロ。巨魚ひしめく釣り人憧れの海域です
2024年1月にトカラ海域で釣った30キロ超のイソマグロ。巨魚ひしめく釣り人憧れの海域です

 「奄美が良さそうなら、いつか自分も移住しますよ」。そんな軽口をたたきつつ、奄美への憧れが募った。とはいえ、それからわずか1年で後を追うことになるとは、その時は思ってもみなかった。

 沖縄タイムス+プラスをご覧の皆さまこんにちは。自分の船を持ち「海人になりたい!」と、沖縄タイムスの記者を辞めて奄美に移住した仲村時宇ラです。奄美では台風や前線の影響で、このところ毎日のように雨が続いています。奄美は山が多く、沖縄と比べてもかなり雨が多い印象です。第2回となる今回は、移住先に奄美を選んだ理由や家探しで起こったトラブル、移住生活の様子について紹介したいと思います。

第1回 「100%自分の力で魚を釣りたい」 目指せ海人! 新聞記者を辞めて奄美に移住
第3回 悩みに悩んで船購入 長崎から奄美大島へ海を走らせてみた

 「なんで奄美なの?」「沖縄じゃだめなの?」

 奄美に移住すると言うと、いろんな人からそんな質問を投げかけられました。答えはシンプルに「もっと魚が釣れる場所に行きたかったから」。釣り仲間が先に移住したことが一番のきっかけにはなりましたが、それ以前から奄美は釣りの拠点として最高の立地だと考えていました。

集落には漁港もあり、住宅から港までは徒歩30秒。港に近いことも魅力でした=鹿児島県奄美大島・宇検村
集落には漁港もあり、住宅から港までは徒歩30秒。港に近いことも魅力でした=鹿児島県奄美大島・宇検村

 奄美大島は北にトカラ列島、東に喜界島、南に徳之島と周囲に数多くの島が点在しています。いずれも釣りの好ポイントとして有名ですが、特にトカラ列島は多くの島々が連なり複雑な海底地形を形作っていることや、黒潮が列島を横断することなどから大型の魚が多く生息し「釣りの楽園」とも呼ばれる、日本屈指の好漁場です。

 そんな第一級のポイントが島を囲むように広がる奄美大島は、釣り人にとって夢の詰まった海域。その憧れの海域で挑戦できる絶好の機会を逃すわけにはいかないと、移住を決心しました。

現在住んでいる古民家。集落の中でもかなり古い家だそう
現在住んでいる古民家。集落の中でもかなり古い家だそう

 将来的に漁や遊漁船をやっていきたいという思いはあったものの、初めての土地で全くの未経験からのスタート。実際にそれで生活していくことができるのか、軌道に乗るまでどれくらい時間がかかるのかなど、全てが未知数です。船も購入することを考えれば、できる限り出費は抑えたいというのが本音でした。先に移住した仲間も仕事を辞め、漁師を目指したいということで、共同で古民家を借りて住むことに決めました。

 家探しは現地の仲間にお願いし、家賃が月5千円という激安の物件を見つけたのですが、いざリフォームに取りかかろうという段階で大きな問題が発覚しました。以前の住民は...

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■沖縄さかな図鑑 Commercial Fishes and Shellfishes of Okinawa
■下瀬環(しもせ・たまき)著
■オールカラー、734種掲載!
■A5判/207ページ

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