冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込んでいる山陰両県は7日、積雪や強風で一部の公共交通機関に影響が出た。松江、鳥取両地方気象台は9日にかけて大雪の可能性があるとして注意を呼びかけている。
両地方気象台によると7日午後5時時点の積雪深は島根は赤名(飯南町)69センチ、横田(奥出雲町)50センチ、瑞穂(邑南町)40センチ、松江2センチなど。鳥取は鳥取26センチ、大山(大山町)159センチなど。
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JR西日本は7日、大雪のため、新たに鳥取-益田間の特急スーパーおき、まつかぜの運転を午後2時以降取りやめた。普通列車は山陰線の鳥取-浜坂間と益田-東萩間で夕方以降運休した。強風のため山陰線の西出雲-浜田間などで一部列車に運休や遅れが出ている。
隠岐汽船は海上のしけのため全便が終日欠航。
空の便は、出雲空港の羽田便3便のほか、福岡、名古屋(小牧)両便の2便が欠航した。萩・石見空港の羽田便2便も欠航。隠岐空港が出雲、伊丹の両便で全便欠航となった。鳥取空港の羽田便7便、米子空港の羽田便3便も欠航した。
島根県内は横田、飯南、宍道(午後部、夜間部)、松江工業定時制計4高校と小中学校計18校が臨時休校した。
松江城は倒木の危険性があるとして、午後0時半以降、公園内の立ち入りを禁止し、各施設を閉館した。
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両地方気象台によると、島根の山沿いは8日明け方にかけて、鳥取は8日夜遅くにかけて警報級の大雪となる可能性があり、公共交通機関に影響が出る。
JR西は8日、出雲市-岡山間の特急やくも、倉吉、鳥取-大阪、京都間の特急スーパーはくと、鳥取-岡山間の特急スーパーいなばの運転を取りやめる。新山口-鳥取間の特急スーパーおきは、新山口-益田間で終日運休する。おきと、特急スーパーまつかぜの鳥取-米子駅間は運休し、午後に再開する見込み。観光列車あめつちも運転を取りやめ、出雲市-東京間のサンライズ出雲は終日運休する。
空の便は隠岐空港の出雲便2便と鳥取空港の羽田便1便を欠航する。
両地方気象台は、8日午後6時までの24時間降雪量は多い所で島根は平地15~20センチ、山沿い40センチ。鳥取は平地50センチ、山沿い70センチ。9日午後6時までは島根は平地5~20センチ、山沿い15~30センチ。鳥取は平地20センチ、山沿い30センチと予想する。