![]() |
デジカメレビューニコンCOOLPIX SQ
|
デジカメ黎明期にはスイバルデザインと呼ばれる、
レンズが回転するタイプのカメラが多く登場しましたが、
デジタルカメラが一般に浸透するとそのようなモデルも消えていきました。
そんな中彗星のごとく登場したのがこの、SQだったのでございます。
2003年06月に発売された300万画素のデジタルカメラです。
当時の販売価格は5万5千円前後です。
購入価格は0円(いただきもの)です。
スペック
■センサー・仕様 | |
センサーサイズ/センサー | 1/2.7型CCDセンサー |
画素数 | 310万画素 |
映像エンジン | 記載なし |
液晶 | 1.5インチ/低温ポリシリコンTFT液晶搭載(11.7万画素) |
オートフォーカス | コントラスト検出方式 |
ISO感度 | 70 |
■レンズ性能 | |
焦点距離(35mm換算) | 37-101mm |
F値 | F2.7-4.8 |
ズーム倍率 | 3倍ズームレンズ |
レンズブランド | ZOOM NIKKOR LENS |
最短撮影距離 | 4cm |
手ぶれ補正 | なし |
■基本仕様 | |
仕様メディア | CFカード()TypeI) |
使用電源 | リチウムイオン充電池(EN-EL2) |
動画撮影機能 | 320×240/15fps |
記録形式 | Quick Time |
音声記録 | ◯ |
録画時間 | 40秒 |
・デザイン・メカ・インターフェイス
デザインに終始するモデルだと思います。
高級感のあるデザインに、
この角度では到底カメラとは思えないサイズ。
実はこの寸法、当時一世を風靡したゲームボーイアドバンスSPとほぼ同じということで、
なかなか小さいサイズでございます。
現在ならもっと薄く作れたということではなく、
レンズ自体が回転するスイバルデザインは厚ぼったいものが多かったわけで、
それがこのサイズで収まるというのはなかなかでございます。
多くのスイバル機がそうであったように、
レンズ保護はキャップにて行いますが、
経年劣化でキャップがとまりづらくなっています。
スイバル機構事態は非常に使い心地がよく、
無駄に動かしてしまうところではございますが、
本体を小さく作りすぎてしまった弊害か、
ただでさえ持ちづらい筐体はさらに持ちづらくなっています。
撮影はなかなか大変です。
そして、ボタン配置も悪くはないけどもう少しという感じがします。
液晶が小さいというところは仕様上も世代上も仕方がないところだと思います。
でも、今の時代絶対に作られない規格でありますので、
かなり斬新です。
CFカードも
一眼レフっぽいです。
・機能・仕様
起動は割りとゆっくりで、
3〜4秒といったところでしょうか。
起動したところで割りともっさりなところは変わらず、
当時のデジカメという水準であってもややもっさりしている感じはします。
UIも当時のクールピクスなので、
あまりいいとは言えないのが残念でございます。
何かにつけてメニューから探っていかなければならず、
どちらかというと廉価機という意味合いが強いのかもしれません。
でも、いうほど悪く無いですね。
ただ、どことなくサイバーな感じも相まって、
動かすのは楽しいです。
電池の持ちはこんなもんかな。という感じですし、
液晶は小さいですが、
スイバル機構が液晶にかぶる位置まで来ると自動的に液晶画面が縮小されたりと、
色々と考えられてる設計でございます。
起動時に若干テレ側から始まるのはスイバル機構の伝統ですね。
あとは、シャッターボタンのストロークが若干深かったり、
なんとなくニコンの一眼レフカメラの中上位機種を彷彿とさせる部分がありますね。
コメント
やはり画質はザラザラですね。
このカメラは謎の自社製なのですが使い勝手が伴っていなかったのは開発段階が関係しているのでしょうか。
製造元といえばリコーの現場カメラがいつのまにかザクティになっていたのは意外でした。
確かに、今の水準から見るとザラザラですが、
嫌なノイズではないので、ちょっと前のリコーよろしく、
ノイズをあえて残して立体感を出すという設計思想なのだと思います。
まだコンデジはISO感度をあまりあげられない時代ですし・・・
リコーのGシリーズは基本的にCXシリーズがベースですが、
CXシリーズが生産完了となっている今は工場を移転してる可能性は無きにしもあらずですね。
ペンタックス方面は種類が減った上にUIもOEM丸出しなものが出てきたりしてますがw