- 2025/02/22 掲載
キャベツ3倍、白菜2倍=コメも高騰続く=調理品へ波及、家計圧迫―1月消費者物価
天候不順や生産コスト上昇などで、野菜やコメの高騰が続いている。総務省が21日発表した1月の全国消費者物価指数では、生鮮野菜が前年同月比36%上昇。キャベツは約3倍、白菜は約2倍の高さとなった。コメも4カ月連続で過去最大の伸びを記録。調理食品などで価格転嫁の動きが見られ、家計を圧迫している。
総務省によると、天候に左右されやすい野菜価格の上昇には近ごろの雨不足なども影響。白菜は高値が続くキャベツの代替品としての需要もあり、伸び率は前月(55.7%)から跳ね上がった。
コメの価格は、品不足などで高騰した昨年夏から上昇傾向が続く。1月の米類の上昇率は70.9%。コメの値上がりに伴い、おにぎりは9.2%、外食のすしは4.5%、大福餅は3.6%それぞれプラスとなった。
政府は2月、値上がりの一因となっている流通の目詰まりを解消するため備蓄米放出を決めた。SMBC日興証券の宮前耕也日本担当シニアエコノミストは、今後の米類の上昇率について「生産コストの転嫁は続き、高止まりするだろう」と分析。コメを原材料とする食料の価格を押し上げ、今年前半の生鮮食品を除く食料の上昇率は5%超(1月は5.1%)で推移すると見込んでいる。
【時事通信社】
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