新型「シトロエンC3」、広い“おでこ”で今秋デビュー

2009.07.03 自動車ニュース 野口 友莉
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新型「シトロエンC3」、広い“おでこ”で今秋デビュー

仏シトロエンは、欧州で2009年11月の発売を予定している、コンパクトモデル「C3」の新型に関する情報を公開した。

■見上げれば、まる見え

「シトロエンC3」がフルモデルチェンジする。「よりスタイリッシュになり、上質感もアップ。Bセグメントのなかでも最も居住性に優れ、市街地でも高速道路でも快適な乗り心地を提供する」というのが、新型のアピールポイントである。
そのボディサイズは、全長3.94mで全幅が1.71m。同じカテゴリーではコンパクトなほうで、最小回転半径も5.1m。「都市部での使い勝手はパーフェクト」だとアピールされる。

新型C3最大の特徴 は「ゼニス(=天頂)」と呼ばれるウィンドスクリーン。ドライバーの頭上まで続くフロントウィンドウは、前席縦方向の視界を80度も拡大。視認性はもちろん、明るい車内空間も提供する。もちろん、太陽光や紫外線への対策も抜かりはない。
インテリアは、その広さも自慢だ。着座位置が高めなシートのおかげで乗り降りはスムーズになり、視界もよりよくなったという。サーモコートを施したダッシュボード、随所に配した光沢のあるアルミパネルやクロームメッキパーツなど、上質感の演出にもこだわりを見せる。パーツ同士の合わせについても精度を向上させ、仕上がりの質感を改善した。
トランク容量はフル乗車の状態で300リッター。コンソールやグローブボックス、センターアームレストなどにも収納スペースを用意する。

快適装備は、ナビゲーションシステムやサウンドシステムに加えて、最新モデルらしく、iPod用スロット、Bluetoothハンズフリーキット、USBスロットなどをセットにした「USBボックス」も用意される。

パワーユニットについては、ディーゼルエンジン「HDi90FAP」のCO2排出量を99g/kmに抑えるなど環境性能が意識された。さらに2011年には、新世代の「ストップ&スタート」システムを備えた新型3気筒ディーゼルエンジンも投入される見込みだ。

そんな「C3」は、世界中で200万台以上販売されたシトロエンの売れ筋モデル。同社のゼネラルディレクター、フレデリック・バンゼ氏は「今回のフルモデルチェンジは、わが社にとって重要なもの。新型C3は、さらなる市場拡大を目指す重責を担う」と力を込める。
生産は、フランスのオルネイとポワシの両工場。さらに信頼性と完成度を高めるべく、今年11月に市販されるまで、200万キロのロードテストを行うという。

(文=野口友莉/YUYU)

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