1.バイク一括査定はやめたほうがいい? そのメリットとデメリット
「バイク一括査定サイト」を使うと、一度の申し込みで複数の買取業者から見積もりをもらえます。オンラインで簡単に注文でき、個別に依頼する必要がないため、時間と手間を大幅に省けるのが大きな魅力です。

1-1.バイク一括査定のメリット
1-1-1.カンタンに複数社の査定額が比べられて、高値で売却できる
査定といっても1社だけの結果では、その額が高いのか低いのかわかりません。複数の業者に査定してもらうことにより、想定以上の高値で売却できるようになります。それは、不当に安く買われるのを防ぐ、ということにもつながります。
1-1-2.事前に知らなかった買取業者との接点が生まれる
バイク王やレッドバロンのような大手以外の買取業者を知っている人は少ないかもしれませんが、誠実なサービスを提供している店もたくさんあります。
一括査定サービスを利用すれば、それまで知らなかった買取業者からのオファーも受けられるようになり結果的に選択肢が増えます。そうした店が最高額を提示することだってあるのです。
1-2.バイク一括査定のデメリット
もちろんデメリットもあります。それは一括査定をした後、買取業者から頻繁に電話がかかってくることです。1社や2社ならまだしも、10社以上になると、大きなストレスと感じられるのではないでしょうか。
1-3.バイク一括査定は変わりつつある
このようなデメリットを解消するため、新しい取り組みを始めたサービスがあります。
例えば、バイク一括査定のカチエックス(旧アップス)は、買取業者とユーザーの間にカチエックスの担当スタッフが入り、バイク王などの業者と直接交渉をしてくれるため、“電話攻撃”を回避することができます。
また金額に満足できなければ、売却を見送っても問題はありません。また、買取現場での減額交渉もないため、買取業者とのコミュニケーションに不安のある方は安心して利用できます。
カチエックスのクチコミ・評判は?

カチエックス利用者を対象としたユーザーアンケートでは「次回、バイクを売る機会があればカチエックスを試したいと思いますか?」という質問に対して、「利用したい」と答えたユーザーは94.9%でした。(回答数:247件/2024年9月時点/カチエックス公式サイトより)
このように、取り引きにおいては、買取金額だけでなく、取り引きのスムーズさも重要な要素となってきています。
2.バイク一括査定サイトを選ぶ際のポイントは?
さまざまなバイク一括査定サイトがあるなかで、どのサイトを選べば最も満足できるのか? 以下の点をチェックしたうえで、まずは一括査定を行う“ベストなサイト”を決めましょう。
- サービスの実績、提携社数は?
- どのような方法で査定するのか?
- 手間の少なさ、対応のスピードは?
ここからは査定方式の異なる「一括問い合わせ」「webオークション」「事前査定方式」の3つの一括査定サイトを比較しながら説明していきます。
CTNバイク一括査定 | カチエックス | モトメガネ バイク買取 | |
査定方法 | 一括問い合わせ | webオークション |
事前査定方式 (一括問い合わせ&webオークション) |
サービス開始 | 2024年 | 2018年 | 2023年 |
実績 | -- |
11万件 ※2024年見込み |
-- |
提携社数 | -- | 300社以上 | 50社以上 |
最大比較数 | 最大10社 | 最大17社 | 最大12社以上 |
買取業者との交渉 | 本人 | 専任の担当が代行 | 本人 (高額査定2社のみ) |
電話連絡 | あり | なし (売却決定後はあり) |
あり |
金額提示タイミング | -- | 最短翌日 | 最大65時間後 |
ポイント | クルマの一括査定で実績があるサービス。廃車、事故車、故障車、不動車も対応可能 | 売却決定まで買取業者とのやり取りがなくスムーズな取り引きが可能 | 高額査定2社の入札額がわかり、本人が直接交渉できる |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
2-1.サービスの実績、提携社数は?
以下3つの事業者のうち実績を公開していたのが2018年にサービスを開始したカチエックスです。CTNバイク一括査定やモトメガネ バイク買取はサービスを開始して間もないものの、これからの成長が期待されます。
CTNバイク一括査定 | カチエックス | モトメガネ バイク買取 | |
サービス開始 | 2024年 | 2018年 | 2023年 |
実績 | -- |
11万件 ※2024年見込み |
-- |
提携社数 | -- | 300社以上 | 50社以上 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
2-2.どのような査定方法なのか?
「一括問い合わせ」か、「webオークション」か、あるいはその両方に対応している「事前査定方式」を選ぶのか。事前に検討が必要になります。ここでは、それぞれの特徴について解説していきます。
CTNバイク一括査定 | カチエックス | モトメガネ バイク買取 | |
査定方法 | 一括問い合わせ | webオークション |
事前査定方式 (一括問い合わせ&webオークション) |
提携社数 | -- | 300社以上 | 50社以上 |
最大比較数 | 最大10社 | 最大17社 | 最大12社以上 |
買取業者との交渉 | 本人 | 専任担当が代行 | 本人 (高額査定2社のみ) |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
一括問い合わせ
一括で見積もりを取る方法には、「複数の買取業者から同時に電話がかかってくる」というデメリットがあります。しかし、年式や走行距離以外にも、「価値のあるパーツが付いている」「カスタム・チューニングしている」などのアピールポイントがある場合は、直接買取業者に説明することで先方の理解が得られ、査定アップにつながる可能性もあります。
webオークション
依頼後は専任の担当者がつき、複数のバイク買取業者の入札において最高値をつけた業者を教えてくれます。提示された金額に納得できなければキャンセルも可能です。また、買取業者との交渉もしてくれ、合意に至った場合は売買契約まで代行してくれます。複数の買取業者からの電話・交渉がないので、手間をかけずに売れるのが大きなメリットです。
事前査定方式(一括問い合わせ&webオークション)
「一括問い合わせ」と「webオークション」の両方にまたがるサービスです。まずはwebオークションをかけることで高額査定の買取業者を絞り込み、その後は本人が交渉できる点がメリットです。例えば、モトメガネ バイク買取では、査定額の高かった2社を紹介し、利用者は買取業者と直接交渉できるようになります。
2-3.手間の少なさ、対応の速さ
あなたが買取業者からの電話連絡を避けたいなら、適しているのは「webオークション」や「事前査定方式」です。一方、自ら買取業者に説明をすることで高値買い取りを目指す場合には「一括問い合わせ」が向いています。金額提示のタイミングのほか、業者への連絡方法なども把握しておくとよいでしょう。
CTNバイク一括査定 | カチエックス | モトメガネ バイク買取 | |
買取業者との交渉 | 本人 | 専任担当が代行 | 本人 (高額査定2社のみ) |
電話連絡 | あり | なし (売却決定後はあり) |
あり |
金額提示タイミング | -- | 最短翌日 | 最大65時間後 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
3.バイク一括査定サイト おすすめ6選
この項では、おすすめのバイク一括査定サイトについて、カーライフ・ジャーナリスト 渡辺陽一郎さんからのコメントを交え、各バイク一括査定サイトの特徴を詳しく、わかりやすくお伝えします。
1.KATIX(カチエックス)

- 300社以上のバイク買取業者が参加するwebオークション方式を採用。最も条件のいい買取業者の査定額が24時間以内にわかる。
- 最大17社の買取額を比較・検討することができる。
- 専任の担当者が買取業者との交渉や契約を代行してくれる。
KATIX(カチエックス)公式動画
KATIX(カチエックス)のクチコミ・評判
一括出張査定を利用した際、電話が多くて混乱したことがあります。その点、カチエックスは落札完了まで担当者だけに連絡すればよく、非常に楽でした。
写真だけで適正な査定額が出るのは大きなメリットで、約1年間カチエックスを利用しています。業者が写真をもとに金額を決めるため、金額のブレが少なく非常に良いと思います。
最初の査定は125万円でしたが、業者の交渉で130万円にアップしました。高く売れることも大切ですが、「提示金額でそのまま買い取ってくれること」が重要だと思います。カチエックスは査定額どおりに買い取ってくれたので良かったです。
※出典:KATIX<カチエックス>公式サイトより 一部要約
KATIX
公式サイトへ
2.CTNバイク一括査定

- 現車確認なしのオンライン査定方式で、最大10社の査定額を比較できる。
- CTNは貿易グループと提携しており、廃車、事故車、故障車、不動車なども買い取りが可能。
- ローンが残っている場合、所有者変更などの手続きを経ることで売却可能。

カーライフ・ジャーナリスト 渡辺陽一郎さんからのコメント
CTNバイク一括査定で注目すべきは、まずオンラインですべてが完結することです。スマートフォンがあれば、査定を手軽に受けられます。申し込みをした後は、売却したいバイクの情報が10社の買取業者に送信され、それぞれが査定額を提示します。その結果を受けて、好条件の相手に売却するという仕組みです。
バイクについては、例えばスポーツバイクなど、特定のカテゴリーに強い業者もいます。CTNバイク一括査定では、専門性の高い業者間の比較も行えるため、売却額が高まりやすいといえます。事故車や故障車にも対応しているのも特徴のひとつです。
なおローンが残っていても、所有権の留保を解除する手続きを行って、売却することが可能です。オンラインで一括査定と買い取りをすることもあり、基本的に全国どこでも対応してもらえます。
CTNバイク一括査定のクチコミ・評判
ディーラーの査定に納得できず、CTNの一括査定を利用しました。最初はサービスに疑問を持っていましたが、結果的に買取価格が最も高く、対応にも満足しました。簡単に満足度の高い取引ができたので、ぜひお勧めします!(大阪府)
放置していたバイクを処分したくて一括査定を申し込みました。すぐに電話がきて、どの業者もバイクの装備や状態を高く評価してくれました。査定価格も予想以上で驚きました。次回、今乗っているバイクを売るときも利用します!(東京都)
走行距離の多いバイクでしたが、状態が良いと評価され、査定額に満足しました。下取り価格よりも高く買い取ってもらえ、高価買取可能な3社を紹介してもらい、電話の手間も省けるなど便利でした。この度はありがとうございました!(愛知県)
※出典:CTNバイク一括査定公式サイトより 一部要約
CTNバイク一括査定
公式サイトへ
3.モトメガネ バイク買取

- 一括査定(問い合わせ)方式とwebオークション方式の両方のメリットを受けられる。
- 事前審査をクリアしたバイク買取業者50社以上が参加。
- 情報が開示されるのは高額査定を出した2社のみなので、価格交渉ができる一方、“電話ラッシュ”がない。
モトメガネ バイク買取 公式動画

カーライフ・ジャーナリスト 渡辺陽一郎さんからのコメント
モトメガネ バイク買取の特徴は、一括査定とオークションのメリットを併せ持っていることです。スピーディーで手間のかからない一括査定でありながら、2社の買取業者同士が競い合うことで査定額が高まります。利用者は高額の査定を行ったこれら2社の具体的な入札額を知ることができ、業者と直接交渉できます。つまりユーザーが積極的に売却額に関与できることがモトメガネの特徴なのです。
申し込みをした翌日の17時には査定結果がわかるというのもメリット。50社以上の買取業者と提携しているため、売却したいバイクに対してニーズの高い業者を見つけやすいというのもポイントです。
モトメガネ バイク買取のクチコミ・評判
バイクを一括査定で売ることに決めて良かったです。手間が少なく、複数の買取業者から迅速に査定を受けられました。個別に依頼するよりも簡単で、上位2社の選定も効率的でした。 (新潟県)
公正な価格で買い取ってもらうことができました。無駄な手間が省けて効率的にできてよかったです。(長崎県)
必要な書類や手続きのサポートをしていただけたので、スムーズにバイクを売却することができました。売却にともなうストレスは最小限だと思います。(愛知県)
※出典:CTNバイク一括査定公式サイトより 一部要約
4.バイクDO 無料一括査定

- 一括査定(問い合わせ)方式で、買取業者を選んで査定してもらえる。
- 事故車や不動車、書類不備車両(一部条件を除く)、クレジット残債あり、名義違い等、難があると思われるバイクも買取対象としている。
- LINEを使った“1分査定”のサービスを展開。
5.BikeBrosバイク買取査定

- 中古車買取で有名なグーネットが運営していることによる安心感。10年以上にわたる実績がある。
- 最大12社に一括査定を申し込むことができる。買取加盟店は自由に選択できるため、1社だけに査定依頼することも可能。
- 一括査定申し込み後、24時間以内に買取業者からのメールまたは電話連絡が得られる。
6.買取マッスル

- 電話番号を登録せずに、専用ページで買取業者の査定額を比較できるため、業者からの電話やメールを避けられる。
- 専用ページで表示された査定額や業者の評判を参考に、最大6社まで出張査定を依頼できる。
- 査定額が更新されるとメールで通知されるため、各業者の査定額を効率よく管理できる。
4.バイク一括査定サイトの利用手順
クルマでもよく利用されている“一括問い合わせ”の査定サイトの利用手順を説明します。
4-1.バイク一括査定サイトで査定を申し込む
ウェブサイトで愛車の情報、連絡先などを入力し査定依頼を行います。例えば、CTN一括査定の場合、必要となるのは「名前」「郵便番号」「メールアドレス」「電話番号」「走行距離」「車検証(画像)」「バイクの写真(画像)」で、以下のフォームに沿って入力します。

出典:CTNバイク一括査定
4-2.買取業者からの連絡を受けて査定スケジュールを決める
オンラインでの手続きが終わったら、さほど間を置くことなく買取業者から電話がかかってきます。これは、査定を行う日時や場所を決めるための連絡です。
査定の日時や場所は、申し込んだユーザー側の希望が優先されるのが一般的です。そのため、一括査定を申し込む際には、あらかじめ日時と場所を考えておくと、その後の流れがスムーズになります。
査定に際しては、複数の買取業者に同じ場所で同時に査定をしてもらうこともできます。結果的に“相見積もり”を取り、最終的な買取価格を上げることができるので、とても有効な方法といえます。こうしたことも視野に入れてスケジュールを組みましょう。
4-3.都合のいい時間と場所で査定してもらう
4-2.で触れたとおり、バイクの査定は、申し込んだ人が希望する日時と場所に、買取業者のスタッフが訪れて行うのが一般的です。査定にかかる時間は、だいたい1時間ほどです。
4-4.それぞれの買取業者の査定額を比較
査定額が出そろったら、あとは金額を比較し売却先を決めるだけです。ただ、トラブルを避け、よりよい契約を実現するためにも、金額だけでなく、買取業者・買取スタッフの対応なども吟味すべきなのは、言うまでもありません。
以上がバイク一括査定サイトの利用の流れです。具体的にどんなサイトがあって、それぞれのサービスにはどのような特徴があるのかについては、バイク一括査定サイトのおすすめ6選をご参照ください。
5.バイク一括査定および売却時に注意すべきこと
5-1.わずらわしい「バイク買取業者の電話応対」
これまでたびたび触れているとおり、オンラインでのバイク一括査定を行うと、ほどなく買取業者からのアプローチが始まります。そして、一般的にはその頻度は大変多く、申込者を戸惑わせることになります。複数のバイク買取業者から多くの査定・見積もりが得られるというメリットがある一方で、それだけ多くの電話問い合わせに応じることを強いられるという、厄介な面もあるのです。
こうした手間を減らしたい場合は「webオークション」「事前査定方式」を選ぶことで回避することができます。
CTNバイク一括査定 | カチエックス | モトメガネ バイク買取 | |
査定方法 | 一括問い合わせ | webオークション | 事前査定方式 (一括問い合わせ&webオークション) |
提携社数 | -- | 300社以上 | 50社以上 |
最大比較数 | 最大10社 | 最大17社 | 最大12社以上 |
買取業者との交渉 | 本人 | 専任担当が代行 | 本人 (高額査定2社のみ) |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
5-2.査定できるバイク買取業者が少ない地域もある
一括査定サービスの目的は、一度の申し込みで多くのバイク買取業者から見積もりを得ることですが、 地域によってはサイトの提携会社が少なく目的が果たせない、ということがあります。例えば、主な買取業者のひとつであるバイク王を例にとると、地方別店舗数は以下のとおりです。店舗数が需要により決まっているのは大前提として、店舗数の少ないエリアは必然的に不便になる傾向にあります。
地域 | 店舗数 |
北海道・東北エリア | 6 |
関東エリア | 30 |
甲信・北陸エリア | 4 |
東海エリア | 10 |
近畿エリア | 13 |
中国・四国エリア | 6 |
九州・沖縄エリア | 8 |
※出典:店舗一覧ページ(バイク王)にて2024年10月に確認
5-3.バイクの排気量により売却時に必要な書類が変わる
バイクを売るときは、バイクに共通の必要書類のほか、「排気量別に求められる書類」を用意しなければなりません。排気量の種別は3つで、それぞれ「125cc以下」「125cc超~250cc以下」「250cc超」です。
5-3-1.「125cc以下のバイク」を売却する際に必要な書類
125cc以下のバイクは、原付一種と原付二種が該当します。必要な書類は以下のとおりです。
※いずれか1つは必須
・標識交付証明書
・廃車証明書
「標識交付証明書」は、廃車手続きを業者に頼むときに必要な書類です。この書類は、ナンバーを発行されたときにもらえます。「廃車証明書」は、自分で廃車手続きをした場合に提出しなければならない書類で、ナンバーを返したときに発行されます。バイクを売るときは、廃車手続きをする必要がありますので、標識交付証明書か廃車証明書のいずれかを手配しなければなりません。
5-3-2.「125cc超~250cc以下のバイク」を売却する際に必要な書類
125cc超~250cc以下のバイクは、軽二輪車に該当します。必要となる書類は以下のとおりです。
※いずれか1つは必須
・軽自動車届出済証
・軽自動車届出済証返納証明書
125cc超~250cc以下のバイクを売る場合、共通で必要な3つの書類に加えて、「軽自動車届出済証」または「軽自動車届出済証返納証明書」のどちらかを用意する必要があります。
「軽自動車届出済証」は、廃車を業者に任せるときに必要な書類で、ナンバーを発行されたときにもらえます。
「軽自動車届出済証返納証明書」は、自分で廃車手続きをしたときに提出する書類で、ナンバーを返したときにもらえます。
5-3-3.「250cc超のバイク」を売却する際に必要な書類
排気量が250ccを超えるバイクは、普通二輪車や大型二輪車に該当します。必要となる書類は以下のとおりです。
・自動車検査証または自動車検査証返納証明書
・自動車納税証明書
業者に廃車手続きを頼むときは「自動車検査証」を、自分で手続きをする場合は「自動車検査証返納証明書」を用意しましょう。
必須ではありませんが、依頼する業者によっては「自動車納税証明書」の提出を求められることもあります。
5-3-4.排気量にかかわらず必要となる書類
排気量別の書類に加え、共通して必要となる書類は、以下のとおりです。
・本人確認証明書
・印鑑
・自賠責保険証明書
「本人確認証明書」としては、運転免許証やパスポートなどが有効となります。そのほか、保険証やマイナンバーカードなどでも対応は可能です。
「印鑑」については、実印や銀行印である必要はなく、一般的な認印でかまいません。
「自賠責保険証明書」は、強制保険である自賠責保険への加入にともない発行されるもので、クルマやバイクを運転する際には、携行が求められています。
6.バイク一括査定についてのよくある質問
これまでの解説でバイク一括査定への理解が深まったでしょうか。この項では、バイク一括査定について、一般に多く寄せられる疑問・質問をピックアップし、お答えします。
Q.営業の電話攻勢を避けるにはどうしたらいい?
チャットやメールでのやり取りを前提としている、ネット型のサービスを利用するといいでしょう。これらは電話番号は入力せずに利用できるものが多いので、営業電話がかかってくることはありません。電話が苦手な人でも安心して一括査定サービスを利用できます。
Q.売却前に車両の修理は必要でしょうか?
修理費がかさんで査定金額を超えてしまうというケースもありますので、あまりおすすめできません。ただ、状態が良いほうが印象は良く、高額査定につながる可能性が高まるのも事実。日々のメンテナンスをしっかりしておきましょう。
Q.話の仕方次第で査定額は変わってくる?
もちろん、アピール次第で評価額のアップは期待できます。実情と異なる説明は禁物ですが、車両に価値を見いだせる情報があるならば、買取業者に積極的に伝えるべきです。
7.まとめ
- 1社だけの査定と違い、バイクの一括査定は少ない手間で多くの見積もりが得られるため、より高値での車両売却が期待できる。
- マイナス点としては「査定後の買取業者からの営業電話」が挙げられるが、現在は、業者との交渉まで代行してくれるサービスも増えている。
- バイクの一括査定サービスを選ぶ際には、サービス提供会社の「提携社数」や具体的な「査定方法」、買取金額提示などの「対応スピード」も判断材料にするとよい。
以上、バイク一括査定の全体像がおわかりいただけたでしょうか。
一括査定は、オンラインを介した現代的かつ効率的なサービスではありますが、場合によっては実際にさまざまな査定会社からの電話連絡があったり、査定スタッフによる車両のチェックがあったりと、アナログ的な対応も必要になります。
上記のメリット・デメリット、そして注意点を考察したうえで、より満足のいく査定と売却を実現させましょう。
カーライフ・ジャーナリスト 渡辺陽一郎さんからのコメント
カチエックスのメリットは、売却までのプロセスがスムーズなことです。ユーザーが売却したいバイクの情報・写真を登録すると、速やかにwebオークションの入札が開始され、翌日には最高額が提示されます。
売却額が希望に合わないときは、カチエックスの専任担当者が直接交渉を行います。それでも希望の金額に達しない場合、利用者は車両を売却しなくてもかまいません。専任担当者が細かく対応するため、ユーザーが業者と細かなやり取りをする必要がない点も、カチエックスの特徴のひとつです。
またカチエックスには300社以上のバイク買取業者が参加しており、最大17社の買取額を比較します。査定依頼件数も増えており、2023年の実績は約10万件でした。2024年はさらに多く、11万件が見込まれています。