330LMB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 14:28 UTC 版)
1963年、GTレース用車両の330LMB(Le Mans Berlinetta)が4台製作された。330LMとも呼ばれるこのモデルはミッドシップの250Pと共に発表された。基本的にはFIAのホモロゲーション変更に合わせ250GTOを発展させ、330シリーズの4リッターV12エンジンに対応させたものだった。330市販車の300ps/6,600rpmに対し7,500回転で390ps(287kW)を発揮した。基本骨格は250GTルッソだがフロントは250GTOとよく似ていた。しかし250GTOとシャーシやボディがほぼ共通の330GTOとは多くの部分で異なっていた。ホイールベースが2,420mmと250GTルッソより20mm長く、リアタイヤのクリアランス確保のためリアフェンダー上部が大きく膨らんでいた。 主力がミッドシップ車に移行する時期となったため、330LMBのレース実績は少ない。1963年のセブリング12時間レースに1台出走し途中リタイア。同年のル・マン24時間レースでは3台が出走し、ジャック・シアーズ(英語版)/マイク・サーモン(英語版)組が5位完走、2台がリタイア。これが330LMBワークス参戦の最終レースとなった。
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