330GT 2+2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 14:28 UTC 版)
「フェラーリ・330」の記事における「330GT 2+2」の解説
暫定モデルの330アメリカは短命に終わり、すぐさま後継の330GT 2+2が1964年のブリュッセル・モーター・ショー(英語版)で発表された。4灯ヘッドライト搭載やボディラインの変更など独自のデザインを与えられ、250GTEのエンジン替えモデルだった330アメリカとは一線を画した。エンジンは引き続き300psを発揮する4リッターV12が搭載され、ホイールベースは50mm延長されたがコニのショックアブソーバー採用などによりハンドリングは向上した。ダンロップのデュアル・サーキット・ブレーキシステム採用による、現代的な前後独立系統の4輪ディスクブレーキが搭載され、ピレリ・チントゥラート・タイヤは205VR15にサイズアップした。 1965年のシリーズ2からは、従来のオーバードライブ(英語版)付き4速に替えて5速ミッションが採用された。ほか主な変更点としてヘッドライトが2灯に戻り、伝統のワイヤーホイールから鍛造軽合金ホイールに変更、エアコンとパワーステアリングがオプション設定された。シリーズ2の生産前に125台の中間モデルが存在し、意匠はシリーズ1の4灯ヘッドライトながら、メカニズムはシリーズ2の5速ミッションと吊り下げ式ペダルを備えていた。 330GT 2+2は、中間モデル125台を含む625台のシリーズ1と455台のシリーズ2が生産され、1967年後継モデルの365GTシリーズにバトンタッチした。ただし軽量スポーツモデルの330GTC/GTSだけは翌年まで生産された。 330GT 2+2 シリーズ1。前期型のシリーズ1には当時のアメリカでの流行に合わせ4灯ヘッドライトが採用された。 シリーズ1のインテリア。
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