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華氏

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 14:17 UTC 版)

カ氏度(ファーレンハイト度、華氏度)
degré Fahrenheit
degree Fahrenheit
記号 °F
ヤード・ポンド法
温度(温度間隔)
定義 ケルビンの1/1.8
由来 凝固点を32度、沸点を212度とする温度目盛り
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カ氏温度(ファーレンハイト温度、華氏温度)
Fahrenheit température
Fahrenheit temperature
記号 °F
ヤード・ポンド法
温度(カ氏度で表される温度)
定義 ケルビンで表した熱力学温度の値の1.8倍から459.67を減じたもの
由来 凝固点を32度、沸点を212度とする温度
語源 ガブリエル・ファーレンハイト
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  カ氏度を使用する国
  カ氏度・セルシウス度の両方を使用する国
  セルシウス度を使用する国

カ氏度華氏度(かしど、英語: degree Fahrenheit、記号: °F)は、数種ある温度のうちのひとつであり、1度の温度間隔がケルビンの1.8分の1(9分の5) である。真水凝固点を32 カ氏温度、沸点を212 カ氏温度とし、その間を180等分して1 カ氏度としたものである。

概要

ドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイト1724年に提唱した。

カ氏度は他の温度と同様「」の単位がつけられ、他の温度による値と区別するためにファーレンハイトの頭文字を取って“°F”と書き表される。

「32 °F」は日本語では「華氏32度」、「32 カ氏度」、英語では“32 degrees Fahrenheit”または“32 °F”と表現される。

語源

考案者のガブリエル・ファーレンハイトにちなむ。ファーレンハイト度、華氏度(かしど)ともいう。華氏の語源は、ファーレンハイトの中国音訳「華倫海特」(ファルンハイトゥ、繁体字: 華倫海特; 簡体字: 华伦海特; 拼音: Huálúnhǎitè)から「」+人名に付ける接尾辞「」で、「華氏」「温度」になった。

カ氏度とカ氏温度

セルシウス度(degree Celsius)」と「セルシウス温度(Celsius temperature)」が異なる概念であるのと同様に、「カ氏度(degree Fahrenheit)」と「カ氏温度(Fahrenheit temperature)」とは異なる概念である。すなわち、計量単位令の別表第7 項番3が定義しているように、カ氏度は温度間隔を指し、カ氏温度はカ氏度で表される温度を指す。しかし一般にはこの違いは意識されず混同されることが多い。

計量法における位置づけ

日本の計量法では、ヤード・ポンド法の一つとして、例外的に限定した取引又は証明(ヤード・ポンド法#日本における使用を参照)に用いる場合にあっては「当分の間、法定計量単位とみなす。」こととされている(計量法附則第5条第2項)。

その計量単位は「カ氏度」と定められている[1]。したがって、計量法上は、「ファーレンハイト度」や「華氏度」を使用することは禁止されている(詳細は、セルシウス度#用法を参照)。

カ氏度とカ氏温度の定義は次の通りである[1]計量法上は、カ氏度・カ氏温度は、セルシウス度・セルシウス温度から定義されているのではなく、SI基本単位であるケルビンとケルビンで表した熱力学温度の値によって直接に定義されている。

カ氏度の定義:ケルビンの1.8分の1

カ氏温度の定義:カ氏度で表される温度

カ氏温度の値の定義:ケルビンで表した熱力学温度の値の1.8倍から459.67を減じたもの

カ氏は温度間隔であるから、単に「ケルビンの1.8分の1」と定義される。これに対して、カ氏温度は、温度の高さであるから、「熱力学温度の値の1.8倍 - 459.67」とやや複雑である。 なお、上記の定義中の数値、459.67 = 273.15 × 1.8 - 32 の関係がある。

セルシウス温度をカ氏温度で表すと「セルシウス温度の値の1.8倍に32を加えたもの」となる。

カ氏度の単位記号は、「°F」である[2]国際単位系国際文書では、数値と単位記号の間には1字分の空白を挿入すること(セルシウス温度の表記も同じ)になっており(国際単位系#量の値の形式)、カ氏度の表記においても数値と「°F」の間に1字分の空白を挿入する。

他の単位との換算

華氏から他の単位への換算公式
華氏から 華氏へ
セルシウス度 [°C] = ([°F] − 32) × 59 [°F] = [°C] × 95 + 32
ケルビン [K] = ([°F] + 459.67) × 59 [°F] = [K] × 95 − 459.67
ランキン度 [°R] = [°F] + 459.67 [°F] = [°R] − 459.67
温度の間隔は以下のようになっている。
1 °F = 1 °R = 59 °C = 59 K
他の温度の単位への換算

カ氏度による温度目盛では融点を32 °F、沸点を212 °Fとする。水の氷点と沸点の間は180度に分割される。カ氏温度Fは、ケルビンKセルシウス度Cと以下の関係にある。

文字
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    温度の単位の比較
    ケルビン セルシウス度 ファーレンハイト度 ランキン度 ドリール度 ニュートン度 レオミュール度 レーマー度
    絶対零度 0 −273.15 −459.67 0 559.725 −90.14 −218.52 −135.90
    地球表面の最低気温(※1) 183.95 −89.2 −128.56 331.11 283.8 −29.436 −71.36 −39.33
    ファーレンハイト寒剤 255.37 −17.78 0 459.67 176.67 −5.87 −14.22 −1.83
    融点標準状態下) 273.15 0 32 491.67 150 0 0 7.5
    地球表面の平均気温 288 15 59 518.67 127.5 4.95 12 15.375
    人間の平均体温 309.95 36.8 98.24 557.91 94.8 12.144 29.44 26.82
    地球表面の最高気温(※2) 329.85 56.7 134.06 593.73 64.95 18.711 45.36 37.268
    水の沸点(標準状態下) 373.15 100 212 671.67 0 33 80 60
    チタンの融点 1941 1668 3034 3494 −2352 550 1334 883
    太陽の表面温度 5800 5526 9980 10440 −8140 1823 4421 2909



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