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アルナーチャルの孤立した言語および独立語族とは? わかりやすく解説

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アルナーチャルの孤立した言語および独立語族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 11:59 UTC 版)

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アルナーチャル諸言語群
話される地域 インド アルナーチャル・プラデーシュ州
言語系統シナ・チベット語族?または独立した語族群
  • アルナーチャル諸言語群
下位言語
  • ディガロ諸語英語版(Digaro / Mishmic)
  • フルソ語英語版(Hruso)
  • ミジ諸語英語版(Miji)
  • ミズ諸語英語版(Midzu)
  • プロイク語英語版(Puroik)
  • シアンギック諸語英語版(Siangic)
  • コー・ブワ諸語英語版(Kho-Bwa / Kamengic)

アルナーチャルの孤立した言語および独立語族ではインド北東部のアルナーチャル・プラデーシュ州で話される独立した語族及び孤立した言語である可能性のある諸言語を扱う。長らくシナ・チベット語族に属すとされてきたが、疑問が呈されてきており、Blench (2011) [1]によってそれぞれ別系統の言語群である可能性が示された。シナ・チベット語族との関係は借用などによる地域的な影響によるものとみられる。しかしこれには批判もある[2]

シナ・チベット語族に含まれない可能性のある言語

形成史

上記諸言語群は非シナ・チベット語族の語彙が多く存在することから、少なくとも非シナ・チベット語族の言語を基層言語として持っていることが考えられる。遺伝子との関連ではシナ・チベット語族の担い手はY染色体ハプログループO2、特にO-P164と想定されるが[4]、インド北東部のチベット系民族ではハプログループD*が0-65%観察される[5][6][7][8]ことから、これら諸言語群はD*集団の言語の可能性がある。同じく担い手の100%がD*に属す[9]オンガン語族ジャラワ語オンゲ語)との関係も考えられる。

脚注

  1. ^ (De)classifying Arunachal languages: Reconsidering the evidence
  2. ^ Anderson, Gregory D.S. 2014. On the classification of the Hruso (Aka) language. Paper presented at the 20th Himalayan Languages Symposium, Nanyang Technological University, Singapore.
  3. ^ Blench, Roger. 2015. The Mijiic languages: distribution, dialects, wordlist and classification. m.s.
  4. ^ 崎谷満『DNA・考古・言語の学際研究が示す新・日本列島史』(勉誠出版 2009年) 
  5. ^ Su, Bing; Xiao, Chunjie; Deka, Ranjan; Seielstad, Mark T.; Kangwanpong, Daoroong; Xiao, Junhua; Lu, Daru; Underhill, Peter et al. (2000). “Y chromosome haplotypes reveal prehistorical migrations to the Himalayas”. Human Genetics 107 (6): 582–90. doi:10.1007/s004390000406. PMID 11153912. 
  6. ^ Cordaux, R.; Weiss, G; Saha, N; Stoneking, M (2004). “The Northeast Indian Passageway: A Barrier or Corridor for Human Migrations?”. Molecular Biology and Evolution 21 (8): 1525–33. doi:10.1093/molbev/msh151. PMID 15128876. 
  7. ^ Chandrasekar, A.; Saheb, S. Y.; Gangopadyaya, P.; Gangopadyaya, S.; Mukherjee, A.; Basu, D.; Lakshmi, G. R.; Sahani, A. K. et al. (2007). “YAP insertion signature in South Asia”. Annals of Human Biology 34 (5): 582–6. doi:10.1080/03014460701556262. PMID 17786594. 
  8. ^ Reddy BM, Langstieh BT, Kumar V, Nagaraja T, Reddy ANS et al. (2007). Awadalla, Philip. ed. “Austro-Asiatic Tribes of Northeast India Provide Hitherto Missing Genetic Link between South and Southeast Asia”. PLoS ONE 2 (11): e1141. doi:10.1371/journal.pone.0001141. PMC: 2065843. PMID 17989774. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2065843/. 
  9. ^ Kumarasamy Thangaraj, Lalji Singh, Alla G. Reddy, V.Raghavendra Rao, Subhash C. Sehgal, Peter A. Underhill, Melanie Pierson, Ian G. Frame, Erika Hagelberg(2003);Genetic Affinities of the Andaman Islanders, a Vanishing Human Population ;Current Biology Volume 13, Issue 2, 21 January 2003, Pages 86–93 doi:10.1016/S0960-9822(02)01336-2





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