イセエビ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 05:00 UTC 版)
イセエビ属 | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カリフォルニアイセエビ Panulirus interruptus | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Panulirus White, 1847 | ||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||
Panulirus japonicus (Von Siebold, 1824) [1] |
イセエビ属(Panulirus)はイセエビ科 Palinuridae の下の属である。この属には、触角に鞭毛のある種が含まれる[1]。
種
この属には以下の種が含まれる:[2]
和名は関口(2014)による[3]。
- カリブイセエビ Panulirus argus (Latreille, 1804)
- アカイセエビ Panulirus brunneiflagellum Sekiguchi & George, 2005
- オーストラリアイセエビ Panulirus cygnus George, 1962
- ブラジルイセエビ Panulirus echinatus Smith, 1869
- アマミイセエビ Panulirus femoristriga (von Martens, 1872)
- パナマイセエビ Panulirus gracilis Streets, 1871
- ニシインドイセエビ Panulirus guttatus (Latreille, 1804)
- ケブカイセエビ Panulirus homarus homarus (Linnaeus, 1758)
- コウカイケブカイセエビ P. homarus megasculpta Pesta, 1915
- ナタールケブカイセエビ P. homarus rubellus Berry, 1974
- メキシコイセエビ Panulirus inflatus (Bouvier, 1895)
- カリフォルニアイセエビ Panulirus interruptus (Randall, 1840)
- イセエビ Panulirus japonicus (von Siebold, 1824)
- マルオイセエビ Panulirus laevicauda (Latreille, 1817)
- カノコイセエビ P. longipes bispinosus Borradaile, 1899
- ネッタイイセエビ Panulirus longipes (A. Milne-Edwards, 1868)
- ハワイイセエビ Panulirus marginatus (Quoy & Gaimard, 1825)
- Panulirus meripurpuratus (Giraldes & Smyth,2016)
- ニシキエビ Panulirus ornatus (Fabricius, 1798)
- イースターイセエビ Panulirus pascuensis Reed, 1954
- シマイセエビ Panulirus penicillatus (Olivier, 1791)
- クリームイセエビ Panulirus polyphagus (Herbst, 1793)
- アフリカイセエビ Panulirus regius De Brito Capello, 1864
- サガミイセエビ Panulirus stimpsoni Holthuis, 1963
- ゴシキエビ Panulirus versicolor (Latreille, 1804)
参考文献
- ^ a b Lipke B. Holthuis (1991). “Panulirus”. FAO Species Catalogue, Volume 13. Marine Lobsters of the World. FAO Fisheries Synopsis No. 125. Food and Agriculture Organization. ISBN 92-5-103027-8
- ^ Tin-Yam Chan & Michael Türkay (2010). "Panulirus White, 1847". World Register of Marine Species. 2012年1月11日閲覧。
- ^ 関口秀夫 (2014). “イセエビ・セミエビ類の和名について”. タクサ:日本動物分類学会誌 37: 36-45 .
関連項目
イセエビ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 23:51 UTC 版)
イセエビ属 Panulirus はイセエビなど重要種を多く含む、イセエビ科最大の属である。以下に代表種を示す。日本近海からはイセエビを含む計6種が知られる。 イセエビ P. japonicus - 体長30cmほど。全身が暗赤色。日本近海のみに分布する。 カノコイセエビ P. longipes (A. Milne Edwards, 1868) - 体長30cmほど。イセエビに似るが体に白や橙色の小さな斑点が散在するので「鹿の子」の名がある。また、第1触角(細い触角)に7本の横しまが入るのも特徴である。西太平洋とインド洋の熱帯域に広く分布し、南西諸島ではイセエビよりも漁獲量が多い。また、産卵期は3 - 10月と長い。 シマイセエビ P. penicillatus (Olivier, 1791) - 体長30cmほど。イセエビに似るが歩脚に白い縦線があり、第1触角にしま模様がない。熱帯インド洋と太平洋諸島に広く分布するが、日本では伊豆諸島以南に分布する。イセエビよりも若干、黒い色も特徴の1つ。東部太平洋に分布する個体群は中西部太平洋とは遺伝的に亜種レベルに分化していることが水産総合研究センターによる最近の遺伝子分析で明らかになっている。 ケブカイセエビ P. homarus (Linnaeus, 1758) - 体長30cmほど。腹部の節ごとに短い毛の生えた溝があるが、これが背中の中央部で切れずに繋がる点でイセエビと区別する。体色は青灰色がかっていて、第1触角に7本の横しま、歩脚は黒と白のまだら模様、腹肢と尾は橙色をしている。西太平洋とインド洋の熱帯部に広く分布するが、日本では数が少ない。 ゴシキエビ P. versicolor (Latreille, 1804) - 体長30cmほど。体色は黒色で頭胸甲に黄色の模様、腹の節ごとに黄色の縁取りがある。さらに歩脚には黄色の縦線、腹肢は赤黒の縦じま、第2触角の根もとと尾の先が赤色をしている。西太平洋とインド洋の熱帯部に広く分布するが数は少ない。名の通りの多彩さから、食用よりも寧ろ観賞用の剥製として利用される。 ニシキエビ P. ornatus (Fabricius, 1798) - 体長は最大50cmを超え、イセエビ属の最大種。頭胸甲は水色で突起が橙色、腹部は黒の横しまがあり、両脇に黄色の斑点が2つずつある。第1触角と歩脚は白黒のまだら模様。西太平洋とインド洋の熱帯部に広く分布し、サンゴ礁の外礁斜面からやや深い砂泥底まで生息するが数は少ない。大型で多彩な体色から、観賞用の剥製にされて珍重される。 アカイセエビ P. brunneiflagellum - 小笠原諸島及び伊豆諸島の一部だけに分布する海老。まれに本州の紀伊半島などで見つかることもある。2005年に三重大学の研究チームにより新種と判明。カノコイセエビに似ているが第一触角(頭の前方に伸びる短い一対のひげ)に白い帯がないことと、第二腹節背面の溝が側部の溝と連続していないことなど違いがある。ほとんど小笠原固有種なので漁期が年間2週間に限定し保護している P. cygnus (George, 1962) オーストラリアイセエビ - 体長25cmほど。体色はピンク色が強く、腹部の両脇に白い斑点が並ぶ。オーストラリア西岸に分布する。 P. argus (Latreille, 1804) アメリカイセエビ - 体長30cmほど。体色が黄褐色で、腹部の節ごとに白い斑点が横に並ぶ。秋には冬眠のため深場に移るが、この時に行列をなして移動する変わった習性がある。大西洋西部に分布する。 上記のほか、アメリカミナミイセエビ Panulirus laevicauda ・カリフォルニアイセエビ Panulirus interruptus ・ハワイイセエビ Panulirus marginatus などがある。
※この「イセエビ属」の解説は、「イセエビ科」の解説の一部です。
「イセエビ属」を含む「イセエビ科」の記事については、「イセエビ科」の概要を参照ください。
- イセエビ属のページへのリンク