オンライン‐ソフトウエア【on-line software】
読み方:おんらいんそふとうえあ
オンラインソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 21:28 UTC 版)
![]() |
オンラインソフトウェア、あるいはオンラインソフトとは、パソコン通信やインターネットなどを通じて配布されるソフトウェアのこと(有料のものはダウンロード販売という)。多くの場合は「自分(制作者)がほしいから作った」ものであり、それを一般公開したものである。いわゆるPDS、フリーウェア、シェアウェアのたぐいを総称したものである。オンラインシステム用のソフトウェアでないことに注意。
配布方法
ネットニュース
かつて(古くは大企業によるパソコン通信のサービス前)は、ネットニュースを用いて主にソースコードの状態での配布が広く行われていた。しかし、ネットニュースではソフトウェアの大規模化による伝送量の増大や、配送先にとって必ずしも必要でないソフトウェアまで配送されるという問題がった。
パソコン通信
パソコン通信が主流の時代では、ソフトウェアの公開はニフティサーブのフォーラムや、PC-VANのSIG等を中心に公表が行なわれたことが多い。
インターネット
インターネットの時代では、ウェブページやアプリケーションストアを中心に公開される。また、オンラインソフトを多数収録したいわゆるダウンロードサイトやFTPサーバなどが存在している。主なものは窓の杜、Vector、Ringサーバーなど。
オフラインでの入手手段
コンピュータ関連雑誌の付録のCDやDVDなどに、その時点での最新版が収録される場合がある。ただし、あくまでもその収録版は「収録時点での」最新版であり、収録後の(時にはクリティカルな)パッチなどが当たっていない場合もある。
古い版を入手したいのにインターネット上でバージョンアップ版しか入手できなくなっていたり、ソフト自体の配布が中止されていたりすることがあるが、それらのソフトの合法的な入手手段として付録メディアが有効な場合がある。
サポート状況など
多くの場合はドキュメント(おおよそ"readme.txt"などの名が付いたテキスト形式)、ヘルプ、ソースコードにサポート情報が記載されている。
一般的には、無料で利用できるものは、利用者責任の下で利用することになる。つまり、制作者は一切の責任を負わないとされる。
有料での利用の場合(シェアウェア)は、最低限のサポートは受けられる場合がある。その場合でも、相性に関するものは除かれることがある。
いずれの場合でも、制作者ウェブページの掲示板に書き込むなどすれば、他の利用者などからアドバイスをもらえることがある。また、利用者の提案を書き込めば制作者が取り入れてくれるかも、という楽しみがある。
ソフトウェアのソースコードを公開している場合、利用者自身が不具合の修正が可能である。また、その場合は開発者の一人として参加できる可能性もある。
関連項目
- アプリケーションストア
- アプリケーションダウンロードサイト
外部リンク
オンラインソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:43 UTC 版)
「パソコン通信」の記事における「オンラインソフトウェア」の解説
1980年代末期になり、パソコン通信が普及するようになると、パソコン通信でユーザーが自作したパソコン用プログラムがオンラインソフトウェアとして公開されるようになった。従来はパソコン雑誌に投稿して掲載されるか、作者個人か仲間内で使われるしかなかったような小回りの効く便利なツールが一般に流通する機会を得ることになった。一般に単機能のものが多く、商用ソフトほど大規模ではないが、中にはファイル管理ソフトやパソコン通信ソフトなど市販の商用ソフトを凌ぐ人気を得たものもある。日本国内では、その多くはNECのパソコンPC-9800シリーズのMS-DOS上で動くものであった。 プログラミングが得意な人が善意で自作ソフトウェアを公開し、利用者によるバグ報告や要望を取り入れて改良が行われた。その多くは個人による開発であるが、利用者による改良を期待して企業が商用ソフトを開発する前段階として無償公開するソフトもあった。作者の意向によってフリーウェア(フリーソフト)、シェアウェアなどに区分されたが「羊羹ウエア(気に入ったら羊羹を送って欲しい)」という変わり種もあった。 MS-DOS上で動くソフトウェアが主流を占めた時代には決済の手段が限られていたため、ほとんどが無料のフリーウェアとして公開されMicrosoft Windowsが普及し出すと開発ソフトウェアが高価だった背景もあり、徐々に商用BBSで決済を行なうシェアウェアが増えていった。人気の高いソフトウエアは、開発元のホスト局にアップロードされるとたちまち全国の他のホスト局に転載されるのを始め、「月刊パソコン通信」などパソコン通信を扱った雑誌付録としてフロッピーディスクで配布された。しかし初期のパソコン通信では電子メールに課金されたり容量制限が厳しかったり、他のパソコン通信サービスとは相互にメールができなかったりしたため、サポートは自らの加入しているパソコン通信のみというものも多かった。
※この「オンラインソフトウェア」の解説は、「パソコン通信」の解説の一部です。
「オンラインソフトウェア」を含む「パソコン通信」の記事については、「パソコン通信」の概要を参照ください。
オンラインソフトウェアと同じ種類の言葉
- オンラインソフトウェアのページへのリンク