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パイ中間子とは? わかりやすく解説

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パイ‐ちゅうかんし【π中間子/パイ中間子】

読み方:ぱいちゅうかんし

核力仲介する素粒子質量電子の約273倍で、電荷正・負中性3種あり、スピン崩壊してμ(ミュー)粒子ニュートリノ、または光子になる。昭和10年(1935)湯川秀樹予言しその後確認された。湯川粒子パイオン


パイ中間子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 01:45 UTC 版)

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パイ中間子(パイちゅうかんし、π–meson)は、核子を結合している力である核力を媒介するメソンの一種である。パイ粒子パイオン(Pion)とも呼ぶ。

当時大阪大学の講師であった湯川秀樹が、その存在を中間子論で予言した。ミュー粒子が1936年に初めて発見された当時、ミュー粒子はこの役割を担う粒子であるとされたが後に強い相互作用を行わないことが判明し、1947年に荷電パイ中間子、1950年に中性パイ中間子が発見され、これらが湯川秀樹の予言した粒子であることが明らかとなった。

その線量分布の特性から負電荷のパイオンはスイスカナダ・アメリカでがん治療に用いられた。

基本特性

π中間子はスピンが0で、第一世代のクォークからなる。種別はπ0、π+、πの3種類がある。

π+はアップクォークと反ダウンクォークからなり、πはダウンクォークと反アップクォークからなる。この二つは互いに粒子反粒子の関係となっている。π0は自分自身が反粒子である。

荷電π中間子の質量は約139 MeV/c2、寿命が2.6 × 10−8 秒。 主な崩壊モードでは反ミュー粒子とミューニュートリノに崩壊する。


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