じゅうりょく‐し〔ヂユウリヨク‐〕【重力子】
読み方:じゅうりょくし
重力子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/20 01:22 UTC 版)
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2024年6月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
重力子 | |
---|---|
組成 | 素粒子 |
グループ | ゲージ粒子 |
相互作用 | 重力相互作用 |
発見 | 未発見 |
記号 | G[注釈 1] |
質量 | 0[1] < 6×10−32 eV/c2 [2] |
平均寿命 | 無限大[3] |
電荷 | 0 |
スピン | 2[1] |
重力子(じゅうりょくし、英: graviton、グラビトン[1][4][5])は、素粒子物理学における四つの力のうちの重力相互作用を伝達する役目を担わせるために導入される仮説上の素粒子。アルベルト・アインシュタインの一般相対性理論より導かれる重力波を媒介する粒子として提唱されたものである[6]。スピン2、質量0、電荷0、寿命無限大のボース粒子であると予想され[3]、力を媒介するゲージ粒子である[7]。
理論的にも未完成であり[1]、2024年までのところ未発見であるが、宇宙論や星の進化の研究において中心的な役割を果たしている[3]。
グラヴィティーノ
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2017年5月) |
グラヴィティーノ (gravitino) | |
---|---|
発見 | 未発見 |
電荷 | 0 |
スピン | 3⁄2 |
超対称性がある場合、重力子に対応する超対称性パートナーとしての超対称性粒子は、スピン3/2のフェルミ粒子であるグラヴィティーノ(英: gravitino、重力微子)とされるが、こちらも2022年までのところ未発見である。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d "重力子". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2022年1月8日閲覧。
- ^ Zyla, P. (2020). Review of Particle Physics: Gauge and Higgs bosons .
- ^ a b c "重力子". 素粒子事典. コトバンクより2022年1月8日閲覧。
- ^ "グラビトン". デジタル大辞泉. コトバンクより2022年1月8日閲覧。
- ^ 小松英一郎「小松英一郎が語る 絞られてきたモデル」『日経サイエンス』第47巻第6号、日経サイエンス社、2017年、33頁、ISSN 0917009X。
- ^ "グラビトン". 百科事典マイペディア. コトバンクより2022年1月8日閲覧。
- ^ "相互作用". 世界大百科事典. コトバンクより2022年1月8日閲覧。
関連項目
重力子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 23:12 UTC 版)
4番目の力、重力もまた重力子と呼ばれるボゾン粒子により媒介される可能性がある。重力場とフェルミオンの結合定数は質量次元を持っており、くり込みによる紫外発散を回避することが出来ない。また他の相互作用に比べ重力は非常に弱く、実験的にも量子論的領域での重力の精密観測が困難であるため、量子論的領域での重力による挙動を実験的側面から検証することも今のところ不可能である。理論上は弦理論が重力の量子化に成功しているが、弦理論は幾何学的な側面が大きく、数値的な検証となると予言能力に乏しく、検証可能性すら未知数であると言わざるを得ない。一般相対論においてはゲージ不変性のかわりに一般座標変換不変性がその役目を果たす。
※この「重力子」の解説は、「ゲージ粒子」の解説の一部です。
「重力子」を含む「ゲージ粒子」の記事については、「ゲージ粒子」の概要を参照ください。
- 重力子のページへのリンク