ふ‐ぎ【不義】
不義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/03 15:23 UTC 版)
不義(ふぎ)は、かつて中国と日本の律で定められた犯罪類型である。一つの犯罪ではなく、複数の犯罪をまとめた概念で、大別して、上司・教師など目上の人に対する殺人と、妻が夫の喪に服さないことの二つがある。中国では十悪の9番目、日本では八虐の八番目で、減刑・恩赦の対象から外されるなどの扱いを受けた。
唐
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日本
範囲
以下は養老律の規定である[1]。唐律とほぼ同じだが、微妙に異なる点もある。
- 目上の人に対する殺人
- 夫に対する服喪違反。夫の死後一年間、以下のことをすると不義になる。父母・祖父母に対する場合は不孝で八虐となった。
- 死を知ったとき、哀しみを隠して表に出さない。
- 音楽をたのしむ。
- 喪服を着ない。
- 結婚する。妾なら不義にならない。
量刑
斬か絞かの別はあるが、律において殺人は原則死刑で、不義であろうとなかろうと変わらない。しかし、身分特権など様々な減刑・恩赦があり、死刑にならないこともあった。八虐には減刑・恩赦の適用がないので、不義の殺人は必ず死刑になる定めである。
夫に服喪違反に対する刑は、徒二年から一年半になった[2]。やはり減刑・恩赦の適用がない。不孝とされる父母・祖父母への服喪違反は量刑が同じで、八虐としての効果にも違いはない。分類が違うだけである。
脚注
参考文献
不義(ふぎ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 08:32 UTC 版)
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「不義」の例文・使い方・用例・文例
- 不義を犯す.
- 不義は武家のご法度.
- 筆不精であちこちに不義理をしている.
- 近ごろは出不精で不義理を重ねている.
- 不義をする
- 不義はお家のご法度
- (女の)不義いたずら
- 女が不義いたずらをする
- 二人は不義の生活をしている
- 不義の戦争をする
- 不義の快楽にふける
- 不義の栄華にふける
- 不義の富は三代続かぬ
- 俺が友人に不義理なことをしたと人に言わせぬ
- 不義を見て反感を起こす
- 彼には不義理な借金がある
- 不義理をする
- あれは人に不義理をしても目的を達する男だ
- 彼は(財産を預かった)伯(叔)父に不義理をされても恨まないから感心だ
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