えい‐が〔‐グワ〕【栄華/栄花】
栄華
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:26 UTC 版)
郅都の勤務状況を聞いた景帝は紀元前148年に彼を召喚して、中尉(首都警備長官)に昇進させた。そして景帝は間もなく、外戚の禍を断つために、前皇太子(廃嫡された後は臨江王に冊封、諡は閔王)劉栄の母方の栗氏一族を郅都に命じて全て誅滅させている(『漢書』衛綰伝より)つまり、景帝はそのために郅都を呼び戻して中尉に任命したのである。彼は歴戦の猛者である丞相の条侯周亜夫に対しても、拝礼はせず会釈をするのみであったという。そして、彼が「蒼鷹」と恐れられるように裁く相手が皇族であろうと、漢の元勲の末裔であろうと容赦なく厳格かつ苛酷に取り調べたという。そのために皇族も貴族も郅都を直視できず、彼に会うと目を逸らしたという。 前述した臨江王劉栄は、宗廟を建てるべき地に宮殿を建てるという法律違反を犯した。景帝は劉栄を召喚して、腹心の郅都に自分の息子を取り調べるよう命じた。郅都は峻烈に、劉栄を容赦なく取調べし、劉栄が無実の釈明文を認めたいと嘆願しても「情によって法に手心が加わるのは許せない」と言う信念から断固としてそれを許さず、釈明文を書かせなかった。これを見兼ねた魏其侯竇嬰(竇太后の従子)は劉栄が生まれた時から太子時代までのお傅役だったために見るに忍びず、家臣に命じて刀筆(木簡を削って誤字訂正するための刀子と筆)を秘かに手渡して劉栄の無実の釈明文の手助けをさせたという。郅都によって憔悴し切った劉栄は釈明文を記し終わると牢番役に渡して、その刀子で自決をして果てたという。
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「栄華」の例文・使い方・用例・文例
- 栄華の極み
- ローマの栄華
- 栄華をきわめた時のソロモンでさえこの花の一つほどにも着飾ってはいなかった.
- 栄華を極めた藤原一門の長としての感慨がこの道長の歌に示されている.
- これらの枯れそうな花は地上の栄華のはかなさのたとえとして描かれている.
- 昔の栄華は今やまったくその名残りをとどめていない.
- 不義の栄華にふける
- 栄華は春宵一場の夢
- その頃平家は栄華の極に達していた
- 彼らは皇室の向こうを張って栄耀栄華を極めている
- 栄耀栄華の生涯も帰するは死出の旅路のみ
- 彼らは皇室にも拮抗するが如き栄華を極めている
- 彼らは王侯と栄華を競う
- 栄耀栄華を極める
- 栄耀栄華の生涯も帰すれば死出の旅路のみ
- 栄耀栄華を極めるよりも手鍋下げても主の傍
- 浮世の栄耀栄華
- 栄華の夢にふける
- 平家二十年の栄華の夢
- 栄華に飽く
栄華と同じ種類の言葉
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