地熱(ちねつ)
地中の熱をいうが、大別して2つの意味に用いられている。1つは広く地球内部に保有される熱の意味に用いられる。一方、火山や温泉などに由来する地殻中の異常な熱に対して用いられる場合がある。 地熱の究極的源としては次の3つが考えられている。(1)始源熱(地球が生成された時もともと保有されていた熱)、(2)重力エネルギー(地球は太陽の周囲に散らばっていた塵が集積してできた、その際の衝突エネルギー、およびコア形成時にも重力ポテンシャルのエネルギーが放出される)、(3)自然放射性物質の壊変による熱(主として地殻中に含まれる自然放射性元素により現在も熱が生成されている)。 地熱地域において見られる異常な地表近くの熱はマントル上部で発生すると考えられるマグマへの地殻への上昇によりもたらされたものと考えられている。火山活動、温泉、硫気孔などに伴う熱はいずれもその源はマグマ活動にある。 地熱の利用は近年特に注目されるようになった。地熱発電、温水の多目的利用などはこの異常な熱の利用をはかるものである。一方平均的地温勾配のところでも深部にたくわえられた地下水は十分利用価値のある温度を有するのでその利用もはかられるようになっている。深層地熱水と呼ばれるものがそれである。
地熱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 18:36 UTC 版)
地熱(ちねつ、じねつ)は、地球内部の熱源に由来する熱エネルギーである。エネルギーの移動形態としての性質を強調するときには、地熱エネルギー(英: geothermal energy)という語も用いられる。太陽光や風力、水力、バイオマスとともに、温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーとして今後の利活用増大が期待されている。
- ^ 国立天文台教授 佐々木 晶「地球の初期のエネルギー」放送大学1 物質環境科学II 第8回(2008年)
- ^ 九州電力 「地熱バイナリー発電方式」の概要
地熱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 05:07 UTC 版)
「インドネシアのエネルギー資源」の記事における「地熱」の解説
「インドネシアの地熱発電」を参照 地熱エネルギーを利用しており、 再生可能エネルギー政策ネットワークの自然エネルギー世界白書2013によると世界で3番目に大きな地熱発電能力を有している。アメリカ(3.4GW)とフィリピン(1.9GW)に次ぐ1.3GWであり、下位にメキシコ(1.0GW)、イタリア(0.9GW)、ニュージーランド(0.8GW)、アイスランド(0.7GW)、日本(0.5GW)がある。公式の政策として地熱エネルギーの利用増加を奨励しており、主な地熱地帯には西ジャワ州のワヤンウィンドとカモジャンがある。 発展状況は当初の期待より停滞している。様々な技術的、経済的、政治的な問題があり、対策の制定が困難であることが判明した。
※この「地熱」の解説は、「インドネシアのエネルギー資源」の解説の一部です。
「地熱」を含む「インドネシアのエネルギー資源」の記事については、「インドネシアのエネルギー資源」の概要を参照ください。
地熱
「地熱」の例文・使い方・用例・文例
地熱と同じ種類の言葉
- >> 「地熱」を含む用語の索引
- 地熱のページへのリンク