存在記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 08:11 UTC 版)
存在記号(そんざいきごう、existential quantifier)とは、数理論理学(特に述語論理)において、少なくとも1つのメンバーが述語の特性や関係を満たすことを表す記号である。通常「∃」と表記され、存在量化子(そんざいりょうかし)、存在限量子(そんざいげんりょうし)、存在限定子(そんざいげんていし)などとも呼ばれる。この記号(∃)は1897年にジュゼッペ・ペアノによって導入された[1][2]。
これとは対照的に全称記号は、全てのメンバーについての量化である。
概要
例として、「ある自然数の平方が25である」を表す式を考える。最も素朴な方法として、次のように式を書いていく:
- 0·0 = 25, または 1·1 = 25, または 2·2 = 25, または 3·3 = 25, などなど
これは 「または」を繰り返しているので、一種の論理和となっている。しかし、「などなど」があるため形式論理の論理和であるとは言えない。その代わりに以下のような文を書く:
- ある自然数
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