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弾性波とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 弾性波の意味・解説 

だんせい‐は【弾性波】

読み方:だんせいは

弾性体内を伝わる波。地震波音波など。縦波と横波とがある。


弾性波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/07 03:55 UTC 版)

弾性波(だんせいは)は、弾性体中を伝わる変形波で、弾性応力波弾性ひずみ波とも呼ばれる。体積変化を伴う「体積波」と、形状変化は生じるが体積変化を伴わない「等体積波」とに大別される。一次元物体中の圧縮波、引張り波は前者に対応し、剪断波、あるいはねじり波は後者に対応する。弾性波の伝わる速度弾性係数ポアソン比密度に依存する。


  1. ^ 井田喜明 『自然災害のシミュレーション入門』 朝倉書店、2014年、15頁。ISBN 978-4-254-16068-0 


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弾性波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 09:57 UTC 版)

液体」の記事における「弾性波」の解説

一般に液体固体基本的違いとして、固体せん断応力に対して弾性的抵抗を示すのに対して液体はそうではないという点が挙げられる。したがって液体分子運動縦波フォノン)に分解でき、横波は非常に秩序立った結晶質固体でのみ現れる。すなわち、単純液体せん断応力という形で加えられた力に耐えることができず、力学的にそれに降伏し巨視的に塑性変形粘性流)を起こす。さらに言えば固体せん断応力に対して局所的に変形するだけで全体の形が保たれるに対して液体ナビエ-ストークス方程式表される粘性流となって大きく変形流動する。この点が固体液体力学的な違いとされている。 しかし連続性についての観測によれば横波は必ずしも固体のみで伝わるわけではなく液体でも伝わると結論付けられる通常の液体での実験でこの結論確認できないのは、現代音響学光学技法超音波レーザー)で得られる振動周期に対して液体中での横波減衰極めて素早く起きるためである。そのような条件下では、液体での横波急激に減衰する。 それらの結論検証には、単原子分子液体ガラス分子動力学法コンピュータシミュレーション使われ、短い波長では液体横波伝播できること確認された。この粘弾性振る舞い波数増加するにつれて液体剛性重要な要素になるという事実と結びついている高周波横波と縦波減衰機構は、粘性液体重合体ガラス考慮していた。その後広範囲時間的空間的スケール観測される構造緩和スペクトル使って粘性液体ガラス転移解釈する新たな成果生まれた動的光散乱法(または光子相関法)を使った実験では、1011秒という短い時間における分子動き研究できる。これは、周波数の範囲109 Hzそれ以上拡張したのと等価である。 したがって、横音響フォノン横波)と硬化あるいはガラス化開始には密接な関係があることがわかる。硬化観測される波長増大考慮すると、その現象周波数への依存性明らかになる液体熱運動を弾性波の重ね合わせで表すという方法は Brillouin が最初に導入した。したがって凝集系の原子動き定常波フーリエ級数表され、それらは物理的に様々な方向波長原子振動密度のゆらぎ)の縦波横波重ね合わせ解釈できる音波伝播という意味では、縦波すなわち粗密波の速度物質体積弾性係数制限される密度ρと体弾性係数 K の比の平方根、すなわち√(K /ρ)は、縦フォノン伝播速度等しい。横波場合密度一定なので、伝播速度剛性率によって制限される密度剛性率 G の比の平方根は、横フォノン速度等しい。従って、波動速度次のうになる[要出典]: V long = K / ρ {\displaystyle V_{\text{long}}={\sqrt {K/\rho }}} V trans = G / ρ {\displaystyle V_{\text{trans}}={\sqrt {G/\rho }}} ここでρは、粒子密度または比体積逆数である。

※この「弾性波」の解説は、「液体」の解説の一部です。
「弾性波」を含む「液体」の記事については、「液体」の概要を参照ください。

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