村上哲見
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村上 哲見(むらかみ てつみ、1930年7月18日 - 2022年3月12日[1])は、古典中国文学者。文学博士(京都大学・論文博士・1974年)。東北大学名誉教授。専攻は唐代から宋代にかけての詩人たちの研究。
人物
中国・大連生まれ。愛媛県松山市出身[2]。1953年京都大学文学部中国文学科卒業。
京都学芸大学講師、助教授、東北大学教養部助教授、教授、1975年奈良女子大学文学部教授、85年東北大学文学部教授、1994年定年退官、名誉教授、奥羽大学教授、1999年近畿福祉大学教授、2007年退職。
1972年日本中国学会賞、1974年「北宋詞研究」で京都大学より文学博士の学位を取得。2009年「宋詞に関する研究」により日本学士院賞恩賜賞受賞。2010年瑞宝中綬章受章[3]。
刊行資料
著書(単訳)
- 『李煜 中国詩人選集16』(岩波書店、1959、新版1990ほか)
- 『三体詩 中国古典選』(朝日新聞社 全2巻、1966-67/朝日文庫 全4巻、1978)
- 『宋詞 中国詩文選21』(筑摩書房、1973)
- 改訂版『宋詞の世界 中国近世の抒情歌曲』(大修館書店〈あじあブックス〉、2002)
- 『宋詞研究-唐五代北宋篇』(創文社〈東洋学叢書〉、1976、復刊1986ほか)※
- 『科挙の話 試験制度と文人官僚』(講談社現代新書、1980/講談社学術文庫、2000)
- 『陸游-円熟詩人 中国の詩人12』(集英社、1983)
- 『中国の名句・名言』(講談社現代新書、1986)
- 『蘇州・杭州物語 天に天堂、地に蘇杭 中国の都城4』(集英社、1987)
- 『漢詩の名句・名吟』(講談社現代新書、1990/講談社学術文庫、2022)、電子書籍も刊
- 『中国文人論』(汲古書院〈汲古選書〉、1994)
- 『漢詩と日本人』(講談社選書メチエ、1994)
- 『唐詩』(講談社学術文庫、1998)
- 『宋詞研究-南宋篇』(創文社〈東洋学叢書〉、2006)※
- 『中国文学と日本 十二講』(創文社〈中国学芸叢書〉、2013)※
- ※は講談社「創文社オンデマンド叢書」で再刊(電子書籍のみ)
編著・共著
- 『世界文学大系7B 中国古典詩集Ⅱ 唐詩・宋詩・宋詞』(吉川幸次郎編、筑摩書房、1963)- 宋詞を担当
- 『筑摩世界文学大系8 唐宋詩集』(筑摩書房、1975)
- 『蘇軾・陸游 鑑賞中国の古典21』(浅見洋二共編著、角川書店、1989)、前者を担当
- 『四字熟語の泉』(島森哲男共編、講談社、2002)
- 『四字熟語の教え』(講談社学術文庫、2019)、電子書籍も刊
脚注
- ^ 『日本中国学会便り』2022年第1号 p.23
- ^ 日本学士院賞授賞の決定について 日本学士院、2009年
- ^ “平成22年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 19 (2010年4月29日). 2010年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月22日閲覧。
固有名詞の分類
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