松本地区への貸し出し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 04:55 UTC 版)
「国鉄201系電車」の記事における「松本地区への貸し出し」の解説
毎年上諏訪駅近くの諏訪湖畔で開催される花火大会(8月15日の諏訪湖祭湖上花火大会と9月初旬の全国新作花火競技大会)の観客輸送の応援用として、豊田車両センター所属のH編成(T編成)2本(20両)が松本地区に貸し出され、中央本線小淵沢駅 - 塩尻駅 - 篠ノ井線明科駅間で臨時列車(一部は定期列車の運用変更)として運行されていた。 ホーム長と小淵沢・松本方面の双方に列車を走らせる関係上、送り込みを兼ねた小淵沢始発上諏訪行の快速以外は6両と4両に分けて運用される。 当地区ではトイレを設置していない電車が少ないため、時刻表にも「通勤電車・トイレなし」の表記がされる。通勤電車特有の利点(4ドアで詰め込みの利くロングシートなど)から、4両でも115系6両編成を使用した時以上の混雑緩和の効果が確認されている。 2007年には、本系列最後の貸し出しが実施された。 従来と異なったのは8月15日(諏訪湖祭湖上花火大会)・9月1日(全国新作花火競技大会)とも甲府発着の臨時快速が設定されたことで、本系列が甲府駅 - 小淵沢駅間で営業運転に使用された。貸し出し最終日の9月1日は2本が使用された。 貸し出し編成は、H編成ではなく3月18日のダイヤ改正(後述)でT編成に編入された「旧H編成」の2代目T110編成とT118編成である。2代目T110編成は、8月30日に一旦長野総合車両センターに回送された時点で方向幕の空きコマにカッティングシートを使用して運用に必要な表示(上諏訪・スターマイン・ナイアガラ)を追加(この時種別表示幕は文字なしの白1色)し、運用当日に日野春まで回送後小淵沢から臨時快速で営業を開始し、臨時列車と定期列車で運用され終了後に長野へ廃車回送された。 T118編成は豊田電車区から直接送り込まれたが、方向幕の空きコマへの運用に必要な表示追加は未施工。
※この「松本地区への貸し出し」の解説は、「国鉄201系電車」の解説の一部です。
「松本地区への貸し出し」を含む「国鉄201系電車」の記事については、「国鉄201系電車」の概要を参照ください。
- 松本地区への貸し出しのページへのリンク