滑膜
別名:滑液層
学名:Membrana synovialis, Stratum synoviale
【英】:Synovial membrane
関節包(関節嚢)の内層は疎な、柔らかい結合組織からなり、滑膜(滑液層)という。滑膜には多数の小さい滑膜絨毛が突出したり、また脂肪組織塊を含む滑膜ヒダがあって関節内の死腔を埋めることがある。線維膜は部分的に厚くなって関節を補強するが、靱帯はこれがとくに発達したものまたはそれとは別に形成されたものである。滑膜は表層の滑膜細胞と、弾性線維、血管および神経が含まれる固有層とからなる。血管の豊富なことは関節の活動と直接の関連があり、したがって活動の盛んな関節はあまり活動しない関節よりも概して血管に富んでいる。滑膜に慢性的な刺激があると、滑液の分泌亢進がおこり、関節腔中に浸出液がたまる。このようなとき、線維層の弱い部分から滑膜が飛び出し、滑液嚢胞を形成することがある。
滑膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/04 09:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動滑膜(かつまく、英: synovial membrane, synovium)は、関節を構成する要素のひとつ。
関節は関節包につつまれている[1]。この関節包は、外側は線維膜、内側は滑膜からなる。滑膜は厚さ約25μmで、膜といっても基底膜のように細胞が隙間なく並んでいるわけではなく、結合組織の中に線維芽細胞様の滑膜細胞とマクロファージおよび少数のリンパ球が存在する。滑膜そのものがひだを形成し、関節を滑らかに動くようにしている。また滑膜細胞は関節液を産生し、軟骨へ栄養を供給している。関節液にはヒアルロン酸、ラブリシン(lubricin、糖タンパク質の一種)が豊富に含まれる。軟骨には血管がなく、軟骨細胞への栄養は関節液に依存している。そのため滑膜には血管が豊富に分布している。
参考文献
- Fawcett, Don Wayne, Bloom and Fawcett a textbook of histology, 11th ed. Chapman & Hall, New York, 1994, pp.229-232. ISBN 0412046911
関連項目
脚注
- ^ 監修山田敬喜、肥田岳彦『ぜんぶわかる 骨の名前としくみ事典』成美堂出版、2012年、19ページ、ISBN 978-4-415-31001-5
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