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甲良町とは? わかりやすく解説

甲良町

読み方:コウラチョウ(kourachou)

所在 滋賀県犬上郡

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

甲良町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/08 20:17 UTC 版)

こうらちょう 
甲良町
甲良町旗 甲良町旗
日本
地方 近畿地方
都道府県 滋賀県
犬上郡
市町村コード 25442-8
法人番号 8000020254428
面積 13.63km2
総人口 6,021[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 442人/km2
隣接自治体 彦根市犬上郡多賀町豊郷町愛知郡愛荘町
町の木 ケヤキ
町の花 フジ
甲良町役場
町長 寺本純二
所在地 522-0244
滋賀県犬上郡甲良町大字在士353-1
北緯35度12分15秒 東経136度15分41秒 / 北緯35.20419度 東経136.26133度 / 35.20419; 136.26133座標: 北緯35度12分15秒 東経136度15分41秒 / 北緯35.20419度 東経136.26133度 / 35.20419; 136.26133
町庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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甲良町中心部を望む。5月中旬のため、黄色い農地は小麦である。
甲良町総合公園
在士高虎公園

甲良町(こうらちょう)は、滋賀県の東部(湖東地域)にある犬上郡に属す。滋賀県内にある地方自治体のうち、豊郷町に次いで面積が小さい町でもある。

地理

滋賀県犬上郡のほぼ中央に位置し、北は彦根市、東は多賀町、西は豊郷町、南は愛荘町に接している[1]。町の総面積は13.63km2で県内で2番目に小さい[1]

鈴鹿連峰(鈴鹿山脈)から琵琶湖に向かう緩やかな傾斜を持つ平坦な地形となっており、東部の標高は130メートル、西部の標高は115メートルほどである[1]。主産業は稲作主体の農業生産であり、犬上川左岸扇状地に開けた米作地帯となっている[1]。土地利用でも、田が648ha(47.6%)、畑が47ha(3.5%)、宅地が211ha(15.5%)、山林・原野が191ha(14.0%)、その他が234ha(17.2%)で、農用地が半分以上(51.0%)を占めている[1]

町の東部には名神高速道路国道307号、西部には東海道新幹線近江鉄道が通っている[1]

平地
水域
  • 犬上川
  • 福溜、若宮溜、西蓮溜(さいれんだめ)、長溜、新溜、新右衛門溜、ほか[2][3]。犬上調整池。

気候

甲良町が属する犬上郡の気象データは観測されておらず、地域は彦根地方気象台管轄区域に属しているため、西隣にある彦根市のデータが最も近い。よって、「彦根市#気候」を参照のこと。

生物相

隣接する自治体

町内の地域

  • 西部地域 :在士(ざいじ)・下之郷(しものごう)・尼子(あまご)・呉竹(くれたけ)・小川原(こがわら)の5つの大字からなる。甲良西小学校区。
  • 東部地域 :北落(きたおち)・金屋(かなや)・正楽寺(しょうらくじ)・池寺(いけでら)・長寺(おさでら)・法養寺(ほうようじ)・横関(よこぜき)の7つの大字からなる。甲良東小学校区。

歴史

下之郷遺跡が発掘調査されたところ、古墳時代のものと分かり、そのころから集落があった。

法養寺遺跡も発掘調査により飛鳥時代の集落であった。

桂城神社(甲良町下之郷)の名や甲良神社(甲良町尼子)の祭神が武内宿禰であることから、古代は葛城氏の支配地であった。

その後、犬上氏の領地となる。

平安時代初期、三修上人が西明寺(甲良町池寺)開山。

鎌倉幕府滅亡後、有力御家人二階堂貞藤蟄居させられた屋敷が下之郷にあった。

南北朝時代初期、近江源氏佐々木道誉(京極高氏)が甲良荘に勝楽寺城を築いて本拠地とした。以降、京極氏の支配地となる。

その子孫が甲良荘尼子郷で尼子氏を称し、出雲国へ下向して戦国大名となった。

応仁の乱の頃には、京極高数が下之郷城を築城。その次男・多賀高忠が下之郷城主となった。

織田信長により、近江攻略戦で下之郷城落城・二階堂寶蓮院の破壊、比叡山延暦寺焼き討ち時に西明寺焼き討ちなどが行われる。

(二階堂宝蓮院の本尊・阿弥陀如来坐像は、信長により安土町浄厳院に移される。)

戦国時代末期には、甲良荘藤堂村(現・甲良町在士)から藤堂高虎を産している。同時期には、日光東照宮の造営を始めとする土木工事を江戸幕府に任された宮大工で、甲良氏の祖である甲良宗広(甲良豊後守宗広)が、甲良荘法養寺村から出ている。

豊臣時代は佐和山城石田三成江戸時代彦根藩に属した。

沿革

人口

甲良町と全国の年齢別人口分布(2005年) 甲良町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 甲良町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
甲良町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 8,724人
1975年(昭和50年) 9,024人
1980年(昭和55年) 9,058人
1985年(昭和60年) 9,141人
1990年(平成2年) 8,811人
1995年(平成7年) 8,569人
2000年(平成12年) 8,169人
2005年(平成17年) 8,103人
2010年(平成22年) 7,500人
2015年(平成27年) 7,039人
2020年(令和2年) 6,362人
総務省統計局 国勢調査より


行政

歴代町長

  • 北川豊昭
  • 野瀬喜久男

役所・支所・出張所・町民会館等

町役場

  • 甲良町役場 :甲良町大字在士353-1に所在。

税務

町民サービス施設

甲良町立図書館。甲良東小学校旧校舎を保存・活用している。
  • 甲良町立図書館
  • 甲良町保健福祉センター
  • 長寺地域総合センター
  • 呉竹地域総合センター

警察

消防・防災・救急救命

消防

救急救命

医療圏は湖東保健医療圏(彦根保健所管内。彦根市多賀町・甲良町・豊郷町愛荘町の1市4町で構成)に属している。

救急告示医療機関

救急告示医療機関(救急指定病院等)は以下のとおり。

滋賀県災害拠点病院

防災

防災システム
災害時応援協定

水道事業

上水道
下水道

清掃事業

姉妹都市・友好都市

立法

町議会

選挙区

司法

裁判所

検察庁

郵便事業

  • 横関郵便局 :甲良町横関742-4に所在。 ※集配業務は高宮郵便局(彦根市)が行う。

経済

産業

工業団地と企業・工場
  • 北落工業団地 :総面積13.4ha
    • 日立物流西日本 関西物流加工センター
  • 在士工業団地
  • その他の地域
    • 古河AS株式会社 本社
    • 永楽屋 尼子工場
    • 第一化成工業 滋賀工場
    • 近泉合成繊維

地域

教育施設

中学校

  • 甲良町立甲良中学校

小学校

  • 甲良町立甲良東小学校
  • 甲良町立甲良西小学校

特別支援学校

  • 滋賀県立甲良養護学校

幼稚園

  • 甲良町立甲良東幼稚園

保育所

  • 甲良町立甲良西保育センター ひまわり園
  • 甲良町立甲良東保育センター あおぞら園

マスメディア

特記事項なし。

交通

尼子駅
道の駅せせらぎの里こうら

鉄道路線

路線バス

自動車道

高速道路
国道
県道
道の駅

名所・旧跡・観光地・行楽地・娯楽施設・祭事、ほか

名所・旧跡・観光地

近世以前の人工物

  • 下之郷遺跡:古墳時代の集落跡
  • 法養寺遺跡:飛鳥時代の集落跡
  • 西蓮溜 :元禄13年(1700年)頃に建造されたため池[2][3]
  • 若宮溜
  • 甲良神社
  • 桂城神社
  • 在士八幡神社:藤堂家の氏神。藤の名所としても知られる。
  • 西明寺湖東三山の一つ。
  • 勝楽寺 :佐々木道誉の墓所。

近現代の人工物

  • 甲良豊後守宗廣記念館

祭事・催事等

文化財

著名人

出身著名人

室町時代
戦国時代 (日本)
安土桃山時代江戸時代
現代

ゆかりある著名人

南北朝時代 (日本) 
  • 二階堂貞藤(道蘊):鎌倉幕府御家人、武将・官吏。建暦元年の反乱に加担したとして、甲良荘下之郷の二階堂屋敷で蟄居、のち六条河原で処刑された。
  • 佐々木道誉(京極高氏) :武将、官吏(近江、若狭出雲上総飛騨摂津守護。政所執事)。京極氏。甲良荘に勝楽寺城を築き本拠とした。
  • 尼子高久:京極氏家臣、武将・官吏(近江国守護代)。佐々木道誉の孫。甲良荘尼子郷に館を構え、尼子氏を名乗った始祖。
室町時代
  • 京極高数(高員):武将・官吏(守護大名(山城・出雲・隠岐守護。加賀守))。多賀高忠の父。下之郷城を築城。

脚注

  1. ^ a b c d e f 甲良町国土強靱化地域計画”. 甲良町. 2024年10月8日閲覧。
  2. ^ a b 滋賀のため池50選”. (公式ウェブサイト). 滋賀県農政水産部 (2008年4月1日). 2012年12月23日閲覧。
  3. ^ a b 甲良町国土利用計画(第三次)” (PDF). (公式ウェブサイト). 甲良町. pp. 33 (2007年3月). 2012年12月23日閲覧。
  4. ^ 町長室|甲良町”. www.kouratown.jp. 2024年7月22日閲覧。
  5. ^ 彦根市消防本部”. (公式ウェブサイト). 彦根市. 2012年12月23日閲覧。
  6. ^ 消防団の組織概要 - 滋賀県” (PDF). 消防団(公式ウェブサイト). 消防庁 (2010年4月1日). 2012年12月23日閲覧。[1]

外部リンク




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