こう‐きょ〔クワウ‐〕【皇居】
皇居
皇居
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草薙剣の形代は、崇神天皇の時に「神器と同居するのは畏れ多い」という理由で作られた。『古語拾遺』によれば、天目一箇神とイシコリドメの子孫が「神鏡(天照大神)」と「形代の剣」(もう一つの草薙剣)を作り、天皇の護身用として宮中に残した。現在は皇居の「剣璽の間」に勾玉とともに安置されているが、かつて水没(源平合戦)、奪取と偽造(南北朝時代)、消失と様々な遍歴を辿った。源平合戦で一振を喪失しており、また伝説・神話の異説・記録から、草薙剣は複数存在するという考察もある。 平安時代の陽成天皇(第五十七代)は、宮中の天叢雲剣(草薙剣)を抜いたという伝説がある。夜間にもかかわらず御殿の中は「ひらひらとひらめきひかり」、恐怖した天皇が投げ出すと天叢雲剣は自ら鞘に戻ったという。天徳4年(960年)9月、内裏で火災があり神鏡は破損したが、神剣と神璽は無事だった。 同時代末期の源平合戦の折、平家は源氏軍(源義経、源範頼等)に追い詰められ、壇ノ浦の戦いにて滅亡する。二位の尼は、当時8歳の安徳天皇および宝剣(草薙剣/天叢雲剣)・八尺瓊勾玉(神璽)を抱いて入水した。この時、勾玉と鏡は源氏軍に回収されたが、天叢雲剣は安徳天皇と共に失われたという。『吾妻鏡』では文治一年三月二十四日条で「二品禅尼(二位ノ尼)は宝剣(草薙剣)を持って、按察の局は先帝(安徳天皇)を抱き奉って、共に海底に没する」とある。戦いの後の同年四月十一日の条に、戦いでの平氏方の戦死者、捕虜の報告に続いて「内侍所(八咫鏡)と神璽(八坂瓊曲玉)は御座すが、宝剣(草薙剣)は紛失」と記されている。また、安徳天皇の都落ち後に即位した後鳥羽天皇は、三種の神器が無いまま即位した。平家滅亡後、朝廷(後白河法皇、後鳥羽天皇)と源氏軍(源頼朝〈母親は熱田神宮大宮司娘〉、源範頼、源義経)は必死で宝剣の捜索をおこない、焦った源義経は宇佐神宮に願文を奉じている。朝廷側も寺社への寄進や加持祈祷による神仏の力で神剣で探し出そうとしたが、結局見つからなかった。約20年間は清涼殿の剣(昼の御座の剣)で代用する。『百錬抄』等によれば、寿永二年(1183年)に伊勢神宮(当時祭主、御中臣親俊)から後白河法皇に献上されていた剣を形代の剣としていた。承元4年、土御門天皇から順徳天皇に代わる時に伊勢神宮から神剣を送られ、これが草薙剣となった(順徳天皇『禁秘抄』)。また一説には、従来から使用していた昼の御座の剣(後鳥羽天皇践祚時に伊勢神宮から献上したもの)を、順徳天皇時に正式に神器として扱うようになったともいう。 南北朝時代、足利尊氏(足利幕府)以下北朝陣営と対立した後醍醐天皇は、三種神器の偽造品を作らせたことがあった。光明天皇(北朝2代)と後醍醐天皇(南朝)は、互いに「自分達が本当の三種の神器を持っていて、相手のものは偽物だ」と主張した。神器を巡る混乱は後亀山天皇(南朝、第99代)が後小松天皇(第100代)に神器を譲渡して、一応決着した。また室町時代には南朝の遺臣らによって勾玉とともに強奪されたこと(禁闕の変)があったが、なぜか剣だけが翌日に清水寺で発見され回収された。これが現在の皇居の御所の「剣璽の間」に安置されている剣である。 現在、皇位継承が発生の際には、ただちに「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」が行われる。明治天皇から大正天皇の場合は1912年(大正元年)7月30日に行われた。7月29日午後10時40分に明治天皇が崩御(宝算61歳)、翌7月30日午前0時43分の公式発表に至る。同日午前1時、宮城の宮中三殿において皇族一同、東郷平八郎や山縣有朋など重鎮および内閣閣僚多数列席のもと剣璽渡御の儀が行われた。大正天皇から昭和天皇の場合は1926年(昭和元年)12月25日に行われた。同日午前1時25分、葉山御用邸附属邸で大正天皇は崩御(宝算48歳)。同日午前3時過ぎ、同御用邸附属邸内謁見所にて剣璽渡御の儀が行われ、高松宮宣仁親王や伏見宮博恭王など皇族一同、東郷平八郎元帥など重鎮多数、若槻礼次郎内閣総理大臣など内閣閣僚一同が立ち会った。 昭和天皇から明仁の場合は1989年(平成元年)1月7日午前10時01分に宮中正殿の間で行われた。2019年(令和元年)5月1日の明仁から徳仁への皇位の継承では日本国憲法に基づく国事行為として執り行われた。
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皇居
「皇居」の例文・使い方・用例・文例
- 皇居
- 皇居見学の列です。
- 皇居は皇室の方々のお住まいです。
- 最高裁判所は皇居のちかくにある。
- 警備隊が皇居に24時間配置されている。
- 王室の家族は皇居に住んでいる。
- 王家の家族は皇居に住んでいる。
- 皇居.
- 柔らかい日差しに皇居のお堀の水もぬるみ, 春の息吹きが感じられる.
- 彼はジョギングを始めて, 毎朝皇居を 2 周している.
- 両陛下は皇居にて文化功労者を接見された.
- 皇居で内閣の認証式が行なわれた.
- 皇居は市の中央に在り
- 皇居は市の中央に在る
- 皇居を江戸に遷す
- 京の三条の橋の上遙かに皇居を伏し拝み
- 皇居は市の中央に位す
- 皇居は東京の真中に在る
- 市民は皇居前の広場に寄り集まった
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