終戦直前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 10:55 UTC 版)
「サラトガ (CV-3)」の記事における「終戦直前」の解説
1944年6月10日、「サラトガ」はブレマートンに到着し、夏を通して整備を行った。8月、第11輸送航空群が編成され、「サラトガ」は9月24日に真珠湾に戻り、夜間戦闘機隊の訓練に従事した。しかし、1945年1月29日、同様の訓練を行っていた軽空母「インディペンデンス」が夜間発着の困難と比べてあまりにも小さいことから、「サラトガ」が硫黄島攻略に参加することになって急遽真珠湾から出港した。「サラトガ」は2月7日、ウルシーに到着して機動部隊に加わった。この前にカタパルトの再装備の工事が行われている。この時期の「サラトガ」は、同様に夜間戦闘機を搭載し船体分類記号をCV(N)に変更した「エンタープライズ」に合わせ夜間空母と呼称されることがある。 機動部隊は硫黄島上陸に先立って2月16日と17日の夜に日本本土を空襲した。1945年2月21日、「サラトガ」は硫黄島の夜間防空と父島への夜間攻撃のため、駆逐艦3隻を伴って機動部隊を離れた際、日本海軍第二御盾隊による特攻で衝突4機と爆弾2発を受けて大破した。死者・行方不明者あわせて123人、負傷者192人に達した。 「サラトガ」はエニウェトクを経由してブレマートンに到着し修理を行った。5月22日に修理は完了し、ピュージェット・サウンド工廠を発って6月3日に真珠湾へ戻り、再び航空隊の訓練に従事した。日本が降伏したため、9月6日に訓練を中止してアメリカ本土に戻る復員兵の輸送を行った。
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