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茶室とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 建設 > 家屋 > > 茶室の意味・解説 

ちゃ‐しつ【茶室】

読み方:ちゃしつ

茶事を行うための室。日本独特の建築様式で、四畳半基準とし、中央に炉を切り、床の間にじり口などがついている。囲(かこい)。数寄屋

茶室の画像

茶室

読み方:チャシツ(chashitsu)

茶会用いる室。

別名 茶湯座敷数寄座敷数寄屋


アサヒビール大山崎山荘美術館彩月庵(茶室)


光ふるさと郷土館別館礒部家住宅離れ座敷(茶室)


茶室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/10 23:49 UTC 版)

茶室(ちゃしつ)は、日本式の茶道において、茶事の主催者(主人、亭主)が客を招き、茶を出してもてなすために造られる施設である。「茶席」「囲い」あるいは「数寄屋」と呼ぶこともある。大別して草庵風のものと書院風のものがあるが、一般的には草庵風のものを指す場合が多い。独立した建物として造られる場合と、書院などの建物内に造り込まれる場合がある。いずれの場合も露地と称する庭園を伴うのが一般的であったが、現代ではホテル公会堂、商業ビルの一角などに造られることもある。禅宗の「方丈(一丈四方の意)」から出た四畳半を標準として、それより狭いものを小間の茶室、広いものを広間の茶室という。室町末期から桃山期にかけて発展・完成したが、日本の建築の中でも特殊な位置を占める。




「茶室」の続きの解説一覧

茶室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 18:02 UTC 版)

板戸」の記事における「茶室」の解説

日本伝わったのは奈良時代である。 禅僧によって抹茶伝えられるは、鎌倉時代入ってからであった室町時代に入ると、足利将軍愛用された事もあって武家社会公家社会急速に流行していった。は、初め公家武士の座敷行なわれた。この座敷広間書院呼ばれ、そこでの書院と云われた。名器並べて観賞し産地飲み当てるは、その流行のなかから次第をたてて飲む行為そのものに、精神的意義認めようになった次第格式重んじる書院から、俗世間超越した遊び空間のための専用の狭い空間を使うことが多くなった。六畳から四畳半さらには二畳と、極小空間を使うことで、精神的に高められ茶の湯行なうようになっていく。 『南坊録』に、 「四畳半座敷は、珠光作事なり。真座敷とて鳥の子紙白張付け杉板ふしなし天井小板ふき、宝形造一間床なり。」 とある。茶道始祖といわれる村田珠光によって四畳半座敷茶の湯広められた。国宝慈照寺銀閣寺東求堂北東角に将軍足利義政の茶室として使われた、「同仁斎」がある。 『南坊録』には更に 「紹鴎になりて、四畳半座敷ところどころ改め張り付け土壁にし、木格子竹格子にし、障子腰板をのけ、床の塗りふちをうすぬり、または白木にし、之を座敷と申されしなり」 とある。堺の茶人武野紹鴎によって、数寄屋風茶室が工夫されていった。「張り付け土壁に」とあるのは、鳥の子紙張ったはめ込み式の張り付け壁の事で、副障子ともいい、書院造り座敷壁面として使用された。茶室の壁を土壁とし、土壁下地である竹小舞(こまい)を見せた窓を開け、窓に竹の格子付けるなど、草庵風情意匠取り入れた草庵茶室は千利休によって確立されていく。 千利休の手になると伝えられる茶室で実在するのは、京の南にある下山崎妙喜庵にある待庵である。天正10年1582年明智光秀戦った羽柴秀吉利休に造らせたものと伝えられている。 二畳の茶室に一畳次の間一畳の勝手を設けている。一畳点前の座で、もう一畳は客の座である。これだけしかなく、茶室としては極小空間である。次の間相伴客の席に使ったとしても三畳の空間である。 客は、高さ二尺六寸、幅二尺三寸六分躙口にじりぐち)から茶室に入る。利休躙口としては大きいとされるが、それでも身をかがめて入らねばならない。この躙口から身をかがめて入ることが、俗世間から遊離した空間へはいる儀式である。躙口通過する事で、幽玄の侘の世界に入ることができる。 天井は、床のすぐ前と左手はノネ板(屋根葺用の薄板)に白竹打ち上げ右手前の躙口入ってすぐ上は、竹の垂木見せた化粧屋根裏となっている。化粧屋根裏部分が、天井低さやわらげる工夫となっている。床(とこ)の中は隅柱隠した室床むろどこ)とし炉の上の壁も隅の塗り込め消している。いずれも部屋狭さ感じさせないための工夫であるとともに室内変化与え意匠上の工夫である。 障子の骨は、竹を用い床のには三つの節が見え床柱は、北山丸太である。壁には、大きさ位置異なる、明かり取り障子設けられている。壁面土壁とし、加賀奉書紙を腰張貼り貼っている。襖障子は太鞁張(たいこ)張りにした雲母(きら)の一色刷り唐紙である。あらゆる部分利休精緻な精神が息付いて一分の隙もなく独自の世界引き込まれる仕掛けとなっている。利休精神表現した極小宇宙世界である。 茶室は俗世間遊離した小宇宙である。茶室に入る前にすでに俗なる世間と違う精神世界に身を置いているほうが望ましい。市中道路から武家公家寺院境内入り、茶室に近付通り道を、単なる通路とせずのための予備空間としてさまざまな工夫を凝らす。 茶室を見通せないよう樹木配し飛び石も茶室へ進む客が歩きやすくしかも雅趣があり、さりとて作意目立たないように配慮する路地を外と内に分け、その境に中門または中潜りを置く。中門中潜りを潜ることで茶室に近付きつつあることを実感しそのこと俗世間から少しずつ遊離しはじめる。 茶室へ入るのを待つ腰掛け、手を清める蹲踞つくばい)夜足元を照らす灯籠灯篭)などさまざまな演出意匠施される露地は、京や堺の町人たちが屋敷の奥に造った茶室への通路にさまざまの工夫凝らした事に始まるという。茶人たちは、茶室だけでなくそのアプローチ外部空間へも緻密な工夫気配り行なったのである

※この「茶室」の解説は、「板戸」の解説の一部です。
「茶室」を含む「板戸」の記事については、「板戸」の概要を参照ください。

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