遺跡一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 05:18 UTC 版)
ヨーロッパで発見された遺跡をどのような文化名で表現すべきかという問題を避けるため、シックとトート(Schick and Toth)の共著にあるように、「非手斧」あるいは「手斧」の遺跡という言い方をする人もいる。手斧が使われるようになったのは50万年頃である。非手斧遺跡は手斧遺跡と同一の遺跡であることが多く、その違いは時間の問題であるか、地理的な場所が異なる場合は識別可能な傾向がない。物的証拠を以下の表にまとめた。なお、70万年前以降の年代は大きく異なり、科学的な方法で立証された所を除くと、暫定的かつ投機的で推測の域を未だ出ない。 遺跡名所在地ノートアラゴ洞窟(Arago Cave) フランスのラングドック=ルシヨン地方のトータヴェル村近く アンリ・ド・ラムリーの指揮の下、中央ヨーロッパ歴史研究センター(Centre Européen de Recherches Préhistoriques)のチームが長年にわたって行った洞窟の発掘調査によって発見された、100人規模の集落の遺構。1964年に発掘が始まり、1969年に下顎骨が、1971年に最初の「タウタベル人(Tautavel Man)」が発見され、その後もその後多くのタウタベル人の男女が発掘された。年代は、多くの方法によって69万年前〜30万年前と示されかなり確実なものとなっている。一般的な見方では、ネアンデルタール人の中間的な化石であるというものである。彼らが用いた道具も見つかっている[要出典]。 バーンフィールド・ピット(Barnfield Pit) イギリス、ケントのスウォンズコーム付近 1935年 - 1936年にアルヴィン・T・マーストン(Alvin T. Marston)によって砂利の採取場から発掘された頭蓋骨の一部、そして手斧および動物の骨が見つかっている。 また、1955年にジョン・ワイマー(英語版)によって2つの欠片と木炭が発見された(推定25万年前)。[要出典] ボックスグローヴ(英語版) イギリス、チチェスター郊外 おおよそ50万年前の動物の骨と手斧、脛骨と2本の歯が1994年と1996年に採石場で発見された[要出典]。 マウアー ドイツ、ハイデルベルク近郊 マウアー1(英語版)では下顎と歯が1907年に砂利採取場で発見された。600,000〜250,000年前か[要出典]。 ペトラロナ洞窟(英語版) ギリシャ、ハルキディキ 動物の骨、石器、火の使用の証拠が見つかっていた周辺の洞窟で、1960年に頭蓋骨が発見された。アリス・ポウリアーノス(英語版)が研究を行い、様々な年代が示された。電子スピン共鳴(ESR)によると、24万〜16万年前であるが、関連する他のすべての化石は、80万年前前後を示している。 「骨の穴(英語版)」 スペイン、カスティーリャ・イ・レオン州のアタプエルカの丘付近 1970年代半ばから約30体のヒト科の骨が復元され、その骨は合計で約4,000本にのぼる。肉食動物の骨も混ざっており、1998年には手斧も発見された。年代は50万〜35万年前か[要出典]。 シュタインハイム・アン・デア・ムル ドイツ、シュトゥットガルトの北 頭蓋骨が1933年にKarl Sigristによって発見され 、現在は約250,000年前とされている[要出典]。 ヴェルテスゾロス(英語版) ブダペストの近く 1964年から1965年にかけて、László Vértesが野外で採石場跡で発掘した後頭骨と数本の歯が見つかっている。人骨化石の側には、囲炉裏、住居、道具、足跡、植物や動物の化石があったという[要出典]。
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