しゅ‐え〔‐ヱ〕【衆会/▽集会】
しゅう‐え〔シフヱ〕【集会】
しゅう‐かい〔シフクワイ〕【集会】
集会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/13 18:03 UTC 版)
集会(しゅうえ/しゅえ)とは、中世日本の寺院において僧侶達が寺院内部の意思決定のため行う合議・自治機関を指す。寺院集会・僧侶集会ともいう。
概要
仏教の経典にも、組織(僧伽/衆)の構成員による合議によって大事を決めることが書かれており、日本でも仏教とともに伝来した。ただし、古代においては僧尼令や僧綱など国家が定めた寺院・僧侶統制の仕組があり、実際に集会が合議機関として機能するのは、平安時代後期以後である。この時代には国家による寺院・僧侶統制が形骸化する一方で寺院が権門としての地位を獲得した時代でもあった。
集会には所属する寺院そのものあるいは僧侶の各集団の構造によって形態に違いが生じている。例えばその寺院の全構成員を集める満寺集会(まんじしゅうえ)に対して寺院を構成する個別の院家や身分階層ごとに構成される集会などが存在した。だが、その構造に差異はあっても、「多分の理」・「多分の評定」と呼ばれる無記名の多数決原理(「任道理就多分」[1])が必要とされ、僧伽以来の「一味和合」の精神を重要視した。そして、集会参加の有資格者が集会に出席することは法会への出席と並ぶ僧侶としての義務として考えられており、正当な理由の無い欠席は処罰の対象とされた。集会の決議は参会者を拘束するとともに、寺院法の法源として一山、時においては当該寺院を本所とする荘園をも規制するもので、その有効性を高めるために起請文の作成や一味神水などの儀式が併せて行われることもあった。寺院が重大な決定を行う際には集会決議を伴うのが通例であり、強訴などの直接行動を起こす際にも事前に集会決議が出されている。
荘園制の崩壊や統一政権の樹立によって寺院の自治機能が解体され、集会も近世期には寺院内の評議機関の1つに過ぎなくなるが、こうした寺院における集会と中世・近世における合議制による意思決定機能を有した「○○衆」と呼ばれる組織や惣村や都市などに見られる自治など、前近代の日本における自治制度の成立と結びつける考え方もある。
脚注
- ^ この場合、「多分」すなわち大多数の賛同が必要とされ、今日の民主制において一般的な単純過半数よりも厳格な要件有していた。
参考文献
- 竹居明男「集会」『平安時代史事典』(角川書店 1994年) ISBN 978-4-04-031700-7
- 清田義英「寺院集会」『国史大辞典 7』(吉川弘文館 1986年) ISBN 978-4-642-00507-4
- 久野修義「寺院集会」『日本歴史大事典 2』(小学館 2000年) ISBN 978-4-095-23002-3
関連項目
集会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 04:51 UTC 版)
アメリカ独立戦争後、マンハッタン区には1823年に16人の会衆によって設立されたマルベリー・ストリートバプテスト教会などの小さなバプテスト教会がいくつか設立された。教会は少なくともロウアー・イースト・サイドの3箇所、ミッドタウン・マンハッタンのブロードウェイ沿いの2箇所に移転した後、1860年代に5番街&46丁目に移転された。5番街バプテスト教会には実業家のウィリアム・ロックフェラー(英語版)が参加し、1870年代に入るとロックフェラー家が教会の主要な財政支援者となっていった。後にウィリアムとその兄弟ジョン・ロックフェラーが教会の受託者となり、教会の奉仕の多くが近くのロックフェラー宅で行われるようになった。 1912年、コーネリアス・ウルフスキンが教会の牧師となると、ウルフスキンは教会を近代主義的方向へ導き始めた。20世紀初頭までに5番街が商業地区開発が成功し活気づいてきたのに対し、教会の建物は老朽化が進み荒廃していた。このため、教徒は1919年に5番街の教会を売り払い、翌1920年に新しい教会を建てる土地としてパーク・アベニュー&63丁目の土地を購入した。土地購入にあたってはジョン・ロックフェラーの息子のジョン・ロックフェラー2世が100万ドルの費用のうちの半分を肩代わりした。"リトル・カテドラル"(小さな大聖堂)とも呼ばれた新しい教会はヘンリー・C・ペルトンとフランシス・R・アレン及びチャールズ・コリンズが共同で設計した。1922年4月3日に5番街での最後の礼拝が行われ、翌週よりパーク・アベニューバプテスト教会へ改名して新しい教会での礼拝が行われた。
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集会
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この単語の漢字 | |
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集 | 会 |
しゅう 第三学年 | かい 第二学年 |
漢音 | 漢音 |
この単語の漢字 | |
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集 | 会 |
しゅう 第三学年 | え 第二学年 |
漢音 | 呉音 |
この単語の漢字 | |
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集 | 会 |
しゅ 第三学年 | え 第二学年 |
不規則 | 呉音 |
発音
名詞
翻訳
関連語
- 集会の自由 -(法学)自由権の一つ。日本では日本国憲法第21条に定められている。
- デモンストレーション(デモ) - 集会している人々が、自分たちの主張のために行う行動。
- 解散 - 集会を終わらせるもの。
- 緊急集会(参議院)- 日本国憲法第54条が、衆議院解散中の国会について定めているもの。
動詞
活用
翻訳
「集会」の例文・使い方・用例・文例
- 学校集会
- 集会の自由
- その若者はすっくと立ち上がり集会を出ていった
- 大多数の学生はその政治集会には無関心だった
- 政治集会
- この集会はこれから毎月あるのですか
- 政治集会を開く
- 定例集会
- 私が間違っていなければ,集会は2時に始まる
- この集会には、全国から500人が参加した
- キリスト再臨論者の集会
- たくさんの信者が野外伝道集会地に集まった。
- 先週日曜日、郡の共和党委員会は毎年恒例の陽気な集会を開いた。
- 彼は選挙前の決起集会で演説をした。
- 一部の集会のメンバーは、シナゴーグの運営について苦情を述べた。
- 彼は党員集会で決定的勝利をおさめた。
- ネバダ党員集会は1月に予定されている。
- アイオワ州で党員集会が開かれた。
- その抗議集会には鼻息の荒い多くの若者が集まった。
- 見所は、スキルと技術交換の集会です。
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