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青春とはなんだとは? わかりやすく解説

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青春とはなんだ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/14 02:31 UTC 版)

青春とはなんだ
ジャンル 学園ドラマ
原作 石原慎太郎
(第1話−第26話)
原案 石原慎太郎
(第27話−第41話)
脚本 井手俊郎ほか
監督 松森健
児玉進
高瀬昌弘
監修 千葉泰樹
出演者 夏木陽介
藤山陽子
音楽 いずみたく
オープニング 「若い明日」(布施明
国・地域 日本
言語 日本語
製作
プロデューサー 岡田晋吉(日本テレビ)
中根敏雄
大木亀雄
制作 日本テレビ
東宝
テアトル・プロ
放送
放送チャンネル日本テレビ系列
音声形式モノラル放送
放送国・地域 日本
放送期間1965年10月24日 - 1966年11月13日
放送時間日曜20:00 - 20:56
放送枠日本テレビ日曜8時連続ドラマ
放送分56分
回数41回

特記事項:
大正製薬一社提供
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青春とはなんだ(せいしゅんとはなんだ)は石原慎太郎の小説。1965年に日活により石原裕次郎主演、舛田利雄監督で映画化され、7月14日に公開されている[1]

テレビドラマ版は、1965年10月24日から1966年11月13日にかけて東宝制作、テアトル・プロ共同制作で日本テレビ系で放送された。夏木陽介藤山陽子主演の学園ドラマ。東宝青春学園ドラマの先駆け的作品である。

ドラマ版

アメリカ帰りの野々村健介は、田舎町・森山町の森山高校の英語教師に就任し、ラグビーを通じて生徒たちと心の交流、人間教育を展開していく。また同時に町に蔓延する黒い影と戦っていくのだった。

原作は、石原慎太郎の同名小説で、当初は2クール(半年)26話の予定で放送されていたが、好評で1年間に延長された。よって原作から離れたオリジナル・ストーリーになったため第27話からそれまでの「原作・石原慎太郎」から「原案・石原慎太郎」というクレジット表記に変更された。

2クール終了での最終回予定の第25話「どろんこ作戦」は2人の監督がクレジットされているが、実質は松森健、児玉進に高瀬昌弘を加えた3人体制で演出していた。出演していた俳優の加東大介が「さすが東宝、3人で監督とは」と唸ったという[注 1]

本作が始まる3ヶ月前に日活によって映画化(1965年7月14日公開)。野々村健介役は石原裕次郎だった。その後、番組の終了直後に本作と同じ東宝によっても、劇場版が『これが青春だ!』(1966年)のタイトルで製作、公開された。これは『でっかい太陽』、『燃えろ!太陽』(1967年)とシリーズ化された。

本作は大正製薬一社提供だが、本作をもってこの枠の大正製薬一社提供番組は終結した。しかし大正製薬は以後も、現在放送中の『世界の果てまでイッテQ!』に至るまでこの枠の提供を続けている。

当時日本テレビアナウンサーだった徳光和夫が最終回にラグビー中継のアナウンサー役で出演している。なおこれより前の第32話では、同じく日本テレビアナウンサーだった清水一郎が視聴者参加型バンド番組の司会者役で出演している(徳光と清水は当時『日本プロレス中継』の実況を担当していた)。

地上波では2023年現在、1986年深夜番組〈ナイトスクリーン〉での放送が最後の再放送となっている。

放送開始して半世紀弱後の2015年8月16日にはBS-TBSで、野々村健介役の夏木陽介、松井勝子役の岡田可愛、小沢祐子役の水沢有美が再会する特別番組『感動再会!同窓会の旅 "青春とはなんだ"編』を放送した[2]

放送データ

主題歌・挿入歌

  • 主題歌「若い明日」 歌:布施明(作詞:岩谷時子 作曲・編曲:いずみたくキングレコードBS-324)
  • 挿入歌「貴様と俺」 歌:布施明(作詞:岩谷時子 作曲・編曲:いずみたく)
    • 次作『これが青春だ』でも副主題歌として扱われ、応援歌として青春学園シリーズほぼ全作の重要な挿入歌となった。
    • 1972年、再放送された時には <貴様と俺> がヒットしたため主題歌として編集されていた。
    • 不定期で開催される青春学園同窓会でも毎回歌われている。

主な出演者

【森山高校教師・職員】

【森山高校生徒・OB】

【町の人々】

スタッフ

※千葉泰樹・井手俊郎・須崎勝弥・高瀬昌弘の4名は、第32話でバンド番組の審査員役として出演している。

サブタイトル

放映日 各話 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
1965年10月24日 第1話 汽車から降りた男 井手俊郎 松森健 丸山英明(駅員)
1965年10月31日 第2話 こんにちわ学生諸君! 井手俊郎 松森健
1965年11月7日 第3話 若い息吹き 須崎勝弥 松森健 堤康久(質屋)
1965年11月14日 第4話 青空教室 須崎勝弥 松森健
1965年11月21日 第5話 渦の中 浅川清道 松森健
1965年11月28日 第6話 黒い雲 浅川清道 松森健 中北千枝子(友田の母)
1965年12月5日 第7話 暴力追放 浅川清道 児玉進
1965年12月12日 第8話 若い旋風 須崎勝弥 児玉進 有島一郎(部長)
堺左千夫(課長)
1965年12月19日 第9話 台風一過 須崎勝弥 児玉進 美川陽一郎(吉野の父)
1965年12月26日 第10話 風に立つ 浅川清道 児玉進 田崎潤 (長沼)
1966年1月2日 第11話 暖かい冬 井手俊郎 松森健 柳川慶子(鈴子)
青山京子(竹村里枝)
1966年1月9日 第12話 子供の夢 井手俊郎 松森健 久保明(杉本弘)
千石規子(寺の女房)
柳川慶子
青山京子
1966年1月16日 第13話 危険な年輪 須崎勝弥 松森健 酒井和歌子(木塚初子)
中村是好(初子の義父)
中丸忠雄(陣内)
清川玉枝(スナックのママ)
1966年1月23日 第14話 フェアープレイ 須崎勝弥 松森健 中丸忠雄
白川由美(矢吹医師)
1966年1月30日 第15話 みんな恋人 浅川清道 松森健 高橋紀子(宗方洋子)
白川由美
1966年2月6日 第16話 愛情の輪 井手俊郎 松森健 布施明(本人役)
高橋紀子
1966年2月13日 第17話 遠い空の果てに 浅川清道 高瀬昌弘 藤岡重慶(冬山捜索隊員)
1966年2月20日 第18話 制服の日誌 須崎勝弥 高瀬昌弘 二木てるみ (西条真理)
南美江(真理の叔母)
1966年2月27日 第19話 母の歌[注 3]  井手俊郎 松森健
1966年3月6日 第20話 試験と泥棒 須崎勝弥 松森健 矢竹真一
1966年3月13日 第21話 わが道を行く 井手俊郎 高瀬昌弘 若林映子(柴田弓子)
1966年3月20日 第22話 おお! 落第 田波靖男 松森健 久世竜
1966年3月27日 第23話 螢の光 田波靖男 松森健
1966年4月3日 第24話 高校三年 須崎勝弥 高瀬昌弘 E・H・エリック (マートン)
1966年4月10日 第25話 どろんこ作戦 [注 4] 須崎勝弥 松森健
児玉進
藤岡琢也 (北日高校監督・熊谷)
1966年4月17日 第26話 大山鳴動 須崎勝弥 高瀬昌弘 佐原健二(関根)
星十郎(工藤)
1966年4月24日 第27話 逃げた連休 倉本聰 松森健 川知ミミ(木下ナナミ)
市川好郎 (中原五郎)
柳谷寛(旅館主人)
大村千吉
西条康彦
1966年5月1日 第28話 いかすぜ! 鉄腕 田波靖男 高瀬昌弘 岩上正宏(西村)
1966年5月15日 第29話 二人の虹 田波靖男 松森健 藤田淑子(松崎英子)
1966年5月22日 第30話 花咲く丘 田中美樹 高瀬昌弘 市川中車(北原大造)
1966年5月29日 第31話 ある初恋 須崎勝弥 松森健 南弘子(並木和子)
松村達雄(和子の父)
1966年7月10日 第32話 エレキで助けろ 田中美樹 松森健 新門宏泰(高井英二)
渋谷英男
岩本弘司
清水一郎(司会者)
1966年7月24日 第33話 風が見ていた 井手俊郎
田中美樹
松森健 小栗一也(若松)
和田孝(石川信夫)
1966年8月21日 第34話 太陽と青春 倉本聰 高瀬昌弘 逗子とんぼ(ホテル経営者)
うえづ・みのる
1966年9月4日 第35話 夏山讃歌 田波靖男 高瀬昌弘 成瀬昌彦(相沢)
1966年10月2日 第36話 泣き虫健介 須崎勝弥 松森健 渡辺篤
平井岐代子(永井先生の母)
1966年10月9日 第37話 あの標的を狙え 倉本聰 松森健 松本めぐみ(君子)
人見明(受験コンサルタント)
1966年10月23日 第38話 ひとりぽっち君 田波靖男 高瀬昌弘 梓英子(みどり)
小川真司(森下)
1966年10月30日 第39話 大空に夢を描けば 井手俊郎
高瀬昌弘
高瀬昌弘 左卜全
松島真一(勝田真一)
如月寛多(真一の父)
1966年11月6日 第40話 なぐられた青春 須崎勝弥 高瀬昌弘 瞳麗子(中川の妻)
1966年11月13日 第41話 この日を永遠に 須崎勝弥 松森健 徳光和夫(実況アナウンサー)

ロケ地

メディア

  • 青春とはなんだミュージックファイル(1993年7月1日、vap発売 VPCD-81011)
思い出の青春ドラマ音楽全集CDとしてドラマのBGM等63曲(音楽:いずみたく)を収録しており、ビデオ化されていないこのドラマを音で再現している。
  • 人気テレビドラマ作品であるが、これまでに全41話を収録した本編のビデオ・DVD・ブルーレィ等のソフト化はされていない。

映画

1965年7月14日公開、101分、日活製作配給。

スタッフ

キャスト

書籍・新聞・雑誌

  • 石原慎太郎著「青春とはなんだ」(1963年9月3日~1964年7月まで『新潟日報』他の地方紙に303回連載。挿絵:長谷川春子)
  • 石原慎太郎著『青春とはなんだ』(1965年2月16日、講談社
  • 石原慎太郎著『青春とはなんだ』(1967年、講談社ロマン・ブックス)
  • 石原慎太郎著『青春とはなんだ』(1968年3月30日、角川文庫)
  • 石原慎太郎著「青春とはなんだ」(『現代長編文学全集44 石原慎太郎』収録。1968年9月6日、講談社)
  • テレビ小説「青春とはなんだ」(『週刊マーガレット』1966年13号~1966年45号掲載、集英社
  • 青春文庫『青春とはなんだ―付 海外青春小説』(『高二時代』1966年9月号付録、旺文社

参考文献

  • 林真理子著『チャンネルの5番』(講談社、1991年2月)‐ ロケ高校について
  • 岡田可愛著『失敗なんて怖くない』(KSS出版、1998年10月) ISBN 4-87709-289-7
  • 宇留野仁一著『「青春とはなんだ」大全』(朝日出版社、2003年4月25日)自家版
  • 岡田晋吉著『青春ドラマ夢伝説 ― あるプロデューサーのテレビ青春日記』(日本テレビ放送網、2003年9月) ISBN 4-8203-9863-6
文庫版:2021年7月10日、筑摩書房ちくま文庫。副題を<「俺たちの旅」などとTVドラマの黄金時代>に変更。ISBN 4-480-43750-9
  • 高瀬昌弘著『昭和千本のドラマたち』(廣済堂出版、2007年11月15日)ISBN 978-4-331-51242-5

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 「芝居のシーンは松森さんが担当し、北日高校と森山高校との試合のラグビーシーンは(中略)児玉さんが撮り、客席のカットは私が撮った」(高瀬昌弘著『昭和千本のドラマたち』)
  2. ^ 当時のプロ野球中継の放送枠は20:00 - 21:26。
  3. ^ 初回放映時は「母の歌」だったが、再放送以降に改題した。予告篇のナレーションでは「母の歌」と言っているが、字幕表示では「ハッピーバースデー」となっている。
  4. ^ 当初の最終回予定作品。監督も実際は高瀬昌弘含めた3人体制だった。出典1.を参照のこと。

出典

  1. ^ 青春とはなんだ”. 日活. 2022年7月10日閲覧。
  2. ^ TVステーション」(ダイヤモンド社)関東版2015年17号 46頁
日本テレビ 日曜20:00枠
前番組 番組名 次番組
日曜ロードショー(第2期)
※20:00~21:26
青春とはなんだ
【ここからドラマ枠
日本テレビ系 大正製薬一社提供
日曜ロードショー(第2期)
【ただし20:56まで】
青春とはなんだ
(終了)




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