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鼎とは? わかりやすく解説

かな‐え〔‐へ〕【×鼎】

読み方:かなえ

《「金瓮(かなへ)」の意》現在の鍋・釜の用に当てた古代中国金属製の器。ふつう3本の脚がついている王侯祭器や礼器とされたことから、のち王位象徴となった


てい【×鼎】

読み方:てい

人名用漢字] [音]テイ(漢) [訓]かなえ

古代中国の三足の器。かなえ。「鼎足鐘鼎

王位シンボル。「鼎祚(ていそ)」

三者向き合って並ぶこと。「鼎談鼎立

三公大臣。「鼎位」

名のり]かね


てい【×鼎】

読み方:てい

古代中国用いられ円形三足の器。煮炊きのほか祭祀(さいし)にも用いられた。方形四足のものは方鼎という。かなえ。


読み方テイ・カナエ

古代中国飲食物を煮るのに用いた器。二つの耳と三脚をもつ。香炉のこの型のものが多い。

読み方:カナエ(kanae)

所在 大分県豊後高田市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方:カナエ(kanae)

所在 長野県(JR飯田線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
かなえ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/03 05:26 UTC 版)

劉鼎。の末期の鼎
大克鼎

(かなえ、てい)は、中国古代の器物の一種。土器あるいは青銅器であり、龍山文化期に登場し、代まで用いられた。

概説

通常はなべ型の胴体に中空の足が3つつき、青銅器の場合には横木を通したり鉤で引っ掛けたりして運ぶための耳が1対つくが、代中期から西周代前期にかけて方鼎といって箱型の胴体に4本足がつくものが出現した。蓋のついたものもあった。殷代、代の青銅器の鼎には通常は饕餮紋などの細かい装飾の紋が刻まれており、しばしば銘文が刻まれる。

鼎はもともとは肉、魚、穀物を煮炊きする土器として出現したが、同時に宗廟において祖先神を祀る際にいけにえの肉を煮るために用いられたことから礼器中国語版の地位に高められ、精巧に作られた青銅器の鼎は国家君主大臣などの権力象徴として用いられた。

現代において、鼎が調理に用いられることはないが、閩語では、中華鍋など、鍋全般を今でも「鼎」と呼んでいる。

また、鼎とそれを用いる古式の祭礼は廃れたが、入れ替わるように後漢代に伝来した仏教において仏具の一つである香炉の様式に採り入れられ(鼎形香炉[1])、祭器としての名残を現代まで伝えている。日本でもわずかに用いられており、それらは卓上サイズに小型化し、耳と足もごく縮小した装飾になっているが、中国では陶磁製の物も含めてより色濃く古代の鼎の形態をとどめており、道教の神々や祖先の霊を祀る廟では青銅製の大きなものが線香や紙銭を捧げられている姿を見ることができる。

鼎形香炉が置かれた関帝廟

著名な鼎

鼎に関する言葉

鼎の足が3本であることから、3というを表すことがある。

  • 鼎談(ていだん) - 3人で会談すること。
  • 鼎立(ていりつ) - 3つの勢力が並び立つ状態(三つ巴巴戦)のこと。「三足鼎立」(さんそくていりつ)、「鼎足之勢」(ていそくのせい)などともいう。

権力の象徴として用いる。

重さの象徴として用いる。

  • 一言九鼎(いちげんきゅうてい) - 一言が九鼎ほどに重みがある。「言重九鼎」(げんじゅうきゅうてい)ともいう。
  • 筆力扛鼎(ひつりょくこうてい)「筆力鼎を扛ぐ」 - 重い鼎を持ち上げるほどに筆力が強い。(韓愈「病中贈張十八」から)。

立派なものの喩え。

  • 「大名鼎鼎」(たいめいていてい)

脚注

  1. ^ コトバンク-鼎形香炉

関連項目

外部リンク


鼎(かなえ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/15 21:23 UTC 版)

ロコ・モーション (漫画)」の記事における「鼎(かなえ)」の解説

女性運転士高崎とは何かと絡み合う仲で彼女のことを『ツインテおばば』と呼ぶこともある。酒は全く飲めない

※この「鼎(かなえ)」の解説は、「ロコ・モーション (漫画)」の解説の一部です。
「鼎(かなえ)」を含む「ロコ・モーション (漫画)」の記事については、「ロコ・モーション (漫画)」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2020/11/16 07:06 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. かなえ三つの脚で支えられ二つの耳が付いた金属製容器一般的に青銅製であり、古代中国多く造られ当初実用的なものであった想像されるが、後には、呪術的又は装飾目的製作されるようになり、しばしば権威権力象徴とされた。

成句

熟語


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「鼎」の例文・使い方・用例・文例

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