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数とは? わかりやすく解説

かず【数】

読み方:かず

【一】[名]

物の順序を示す語。また、その記号数字。「二けたの—」

個々事物が、全体または一定の範囲で、いくつ(何回)あるかということを表すもの。数量。「参加者の—を数える」「—多い候補者から選ぶ」「—が合わない」「はしたの—」

数量回数が多いこと。多数。「—ある作品の中から選ばれる」「—をこなさない間に合わない」「—で押し切る」「—を頼む」

価値あるものとして取り立てて認められる範囲また、その範囲に入るものとして価値認められるもの。「こんな苦労物の—に入らない

同類として数えたてられる範囲仲間。「亡き—に入る」「正選手の—に加える」「子供は—に入らない

多く「の」を伴って種類などの多いこと。いろいろ。

「—の仏を見奉りつ」〈栄花鳥の舞

【二】[接頭]名詞付いて粗末なありふれた安価な、などの意を表す。「—扇」「—雪駄

[下接語] 頭数・稲(いな)数・忌み数色数・御(お)数・数々・句数口数・鞍(くら)数・言葉数字数品数手数亡き数場数番数日数人数・間(ま)数・物数・物の数・矢数・家(や)数


す【数】

読み方:す

⇒すう


すう【数〔數〕】

読み方:すう

[音]スウ(慣) (漢) シュ(呉) [訓]かず かぞえる しばしば

学習漢字2年

[一]スウ

かず。「数学数字数量回数偶数計数件数算数指数小数少数整数総数多数代数点数同数人数(にんずう)・複数分数

かぞえること。計算。「無数」

幾つかの。「数個数次数人数年数百

めぐりあわせ運命。「数奇(すうき)/命数

はかりごとたくらみ。「術数

数学」の略。「理数科

[二]〈ス〉かず。「人数(にんず)」

[三]〈かず〉「数数(かずかず)/頭数口数手数場数

名のり]のり・ひら・や

難読数多(あまた)・数数(しばしば)・数珠(じゅず)・数奇(すき)・数奇(さっき)・数寄(すき)


すう【数】

読み方:すう

もののかず。ものの多少を表す概念。「一定の—に満たない

数をかぞえること。計数。「—に明るい」

物事成り行き情勢また、めぐりあわせ運命

美術次第衰うるは天の—なり」〈逍遥小説神髄

自然数およびこれを順次拡張した整数有理数実数複素数など総称

インド‐ヨーロッパ語で、名詞・代名詞形容詞冠詞動詞語形によって表される文法範疇(はんちゅう)。一つのものには単数二つ上のものには複数区別する。その他、言語によっては双数・三数・四数もある。日本語には、文法範疇としては存在しない

数をかぞえる語の上付いて2、35、6ぐらいの数量漠然と表す。「—組」「—ページ」「—メートル」→数名


かず 【数】

人間は数をかぞえることによって混沌秩序をつけ、社会生活整えていった。古代人家畜の数を木に刻み目をつけてかぞえたり、人数小石確認したりしている。数概念発達してくると、占い利用され西洋数秘学)、また奇数を陽として尊び偶数を陰としてきらうような考え出てきた。さらに語呂合せ幸運を願うような風習出てき、数に霊的なものが宿るという数霊信仰みられる。神に関する数の観念生まれ、これを聖数と呼ぶ。聖数どちらかといえば奇数が多いが、ユングは、奇数計算しにくいから、これをこなせる者が特別視されたため、と説く。数観念は時と所とで複雑な様相示しヨーロッパには家畜数えると死ぬから概数でいえとする伝えがある。『旧約聖書サムエル記下』には、神はダビデ人口調査したことを憎み、罰として疫病発生させたとある。インドでは0が発見され、これがアラビア経て西洋伝わり数値計算発達させ科学進歩させた。中国では名数記した書が現れ(後に日本でも)、仏教法数という一つジャンルをもつ。→ 法数

すう 【数】

→ 数

少「量、数」

【英】Oligo-( Olig-)
読み方:しょう「りょう、すう」

少数意味する接頭語

多「量、数」

【英】Pluri-[ Poly-]
読み方:た「りょう、すう」

多数過剰多発等を意味する接頭語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/01 01:50 UTC 版)

(かず、すう、: number)とは、

  • ものの順序を示す語[1]。また、その記号[1]数字[1]
  • 個々の物(もの)や事(こと)が、(全体または一定の範囲で)いくつあるか(あるいは何回おきるか)ということを表すもの[1]

ITなど特定の分野においては「数値(すうち)」ともいう。

数の概念

数の体系

数概念の拡張の歴史

数の概念は人類の歴史とともに、非常に長い年月をかけて、ゆっくりと、徐々に、拡張されてきた。

もっとも素朴な数は、ものの順番や個数としての自然数である。つまり「1, 2, 3, ....」などという数である。

その自然数に加えて、古代バビロニア古代インドにおいて、現代で言う「ゼロ」に似たような概念を使おうとする人が現れた。なお、「1, 2, 3, 4, 5...」という概念しか知らなかったところに加えて、「ゼロ」という概念を発明し 数を拡張したことは、数学の長い歴史の中でも特に大きな跳躍だった、とされることがある。「無い」ということを「ひとつの概念」として扱おうとしたこと、つまり、(最初は引き算などの中で)自然数では表記できない事例に遭遇した時に、単に文章の中で「(何かが)無い」「...をすると、(ちょうど、それが)無くなる」などの表現をして終わらせるのでなく、その状態を「ひとつの概念」として意識を向けてそれを扱おうとしたことや、特定の記号でその概念を表現しようとしたことや、その状態まで含めて(大胆にも)「『数』の一種」だと位置付けようとしたこと、などが行われたことによってはじめて、(ゼロを発明した当時、発明した人も、そんな展開になるとは夢にも思っていなかったであろうが)現代の広大な数の体系へと続く長い道のりが始まった。そもそも先例も無く、思考の足掛かりらしい足掛かりも無いのに、「ゼロ」という概念の萌芽のようなものを最初に思いつく、ということ自体が人類にとって非常に大変なことであった。また、「無い」ことを概念として本当に扱ってよいのか?思考の対象として良いのか?良くないのか? ということすら良く判らず、非常に長い間、得体の知れない、不気味な概念だった。また、(現在の「ゼロ」に比べれば不完全な形ながらも)やっとなんとか「ゼロ」に近いものを思いつき、扱ってみようと試みる人が現れた後も、そのアイディアを口にしたり文章に書いたりすると、「そんな妙なアイディアは認めるべきでない」や「危険なアイディアだ」などと否定する人のほうがはるかに多く、結局、古代ギリシア文明のように「ゼロ」概念を(文明全体として)否定(や禁止)してしまったものもあったなど、古代のさまざまな文明で「ゼロ」という概念を巡り人々は迷い、争い、葛藤した[2]

長い時代を経て、自然数にゼロ)、およびひとつひとつの自然数と一対になっている「負の数」という概念(今で言う「負の整数」という概念)を加えることで、「整数」(: integer)というまとまりが考えだされた。なお、この段階では「自然数」「ゼロ」および「負の数」で、「全ての数」と考えられていた(信じられていた)ので「integer」と呼ばれていたのである(もともとintegerとは「全体」や「欠けの無い」という意味を持つ)。

さらに整数のを考えて有理数と拡張され、四則演算が自由に行える体系を得る。有理数から実数への拡張はこのような演算とは異なるギャップを埋めることで得られ、代数方程式の解法を通じて虚数を含む複素数へと拡張された。

複素数を構成するさまざまな数どうしの関係を表す図。
  • 自然数 → 整数 → 有理数 → 実数 → 複素数
    • 複素数 - 虚数、実数
    • 複素数 - 代数的数超越数
    • 実数 - 無理数、有理数
    • 有理数
    • 整数 - 自然数、負の整数
    • 自然数 = 正の整数

フランスの数学者、アンリ・ポアンカレは「数」の定義は難しく、0、1などを厳密に定義するのは難しいと説明している[3]

数の分類
十進法の場合)
複素数
を表す数が書かれたエレベーター押しボタン

外部リンク


出典:『Wiktionary』 (2021/11/11 14:07 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. スウ個数人数数量
  2. スウ個数抽象化した概念自然数整数有理数実数複素数などの総称
  3. スウ)人や物の数由来する文法範疇で、名詞代名詞動詞などの語形変化によって表されるもの。単数複数双数、三数、四数など総称
  4. (かず)「かず」を参照のこと。

用法

接頭辞 

  1. スウ)二から六くらいの数を漠然と表す。なん〜か。

熟語


出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 01:42 UTC 版)

発音(?)




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