キヤナイト
紅柱石(Andalusite)
京都府相楽郡和束町木屋
Al2SiO5 画像の幅約4.2cm、9mm
ホルンフェルス中の四角柱状の結晶が紅柱石です。
紅柱石の一部表面(と紅柱石が外れた部分)が黄色く見えますが、
これは表面を薄い黄鉄鉱が被っているためです。
紅柱石(Andalusite)
Chete Cannete,Val Chiavenna,Sondrio Province,Lombardy,Italy
Al2SiO5 画像の幅約1.8cm、1.5cm
四角柱状をした紅色の結晶が紅柱石です。
結晶を見る方向により色が変化する多色性を観察できる鉱物で、
この標本でも紅色~黄緑色への変化が観察できます。
藍晶石、珪線石とは同じ成分となる「同質異像」の鉱物です。
紅柱石(Andalusite)
Genipapo Mine,Taquaral,Itinga,Minas Gerais,Brazil
Al2SiO5 画像の幅約3.5cm
紅色をした紅柱石の柱状結晶です。
結晶を見る方向により色が変化する多色性を観察できる鉱物で、
この標本でも紅色~黄緑色への変化が観察できます。
藍晶石、珪線石とは同じ成分となる「同質異像」の鉱物です。
紅柱石
紅柱石 | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | Al2SiO5 |
結晶系 | 斜方晶系 |
へき開 | 二方向に完全 |
断口 | 一方向に完全 |
モース硬度 | 7.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 白色、緑色、ピンク色、灰色、茶色、赤色、 |
条痕 | 白色 |
比重 | 3.16~3.2 |
蛍光 | 黄色がかった緑色 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
紅柱石(こうちゅうせき、andalusite、アンダルサイト、アンダリュサイト)は、鉱物の一種。組成はアルミニウムのケイ酸塩 (Al2SiO5)。比重 3.1。モース硬度 7.5。斜方晶系。スペイン・アンダルシア州で発見されたと考えられたことから命名されたが、実際にはカスティーリャ・ラ・マンチャ州グアダラハラ県のエル・カルドソ・デ・ラ・シエラで発見されたと考えられている。
同一化学組成では、他に多形として藍晶石と珪線石がある(同質異像の関係)。紅柱石は低温・低圧で安定。
泥質岩起源の変成岩、ペグマタイトなどに産する。変質して白雲母になっていることがある。ブラジルやスリランカでは、宝石級の結晶を産する。宝石としてカットされることもあるが、多色性が大きい。
炭素包有物を含むものを空晶石(chiastolite)という。
関連項目
参考文献
- 松原聰 『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』 学習研究社、2003年、ISBN 4-05-402013-5。
- 国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。
外部リンク
- Andalusite(mindat.org)
- Andalusite Mineral Data(webmineral.com)
- 紅柱石・藍晶石・珪線石
- Andalusiteのページへのリンク