ETとは？ わかりやすく解説

「ET」とは、地球外生命体のことを意味する英語表現である。

「ET」とは・「ET」の意味の意味を詳しく解説

ETとは、extra terrestrialの頭文字を取って略した英単語で、地球外生命体という意味を持つ言葉である。地球には存在しない地球外の生命体のことを指し、知能の有無を問わずにあらゆる生命体の呼称として用いられる。なお、宇宙人はalianとなり、比較的知能の高い生命体のことを指す英単語となるが、alianは映画の影響もありやや攻撃的な架空の生命体という印象を受ける人も多い。

「ET」の語源・由来

ETは「extra」、「terre」の二つの言葉を組み合わせたものが語源となる。「extra」には「特別な」や「越える」などの意味があり、「terre」は「大地」を意味する言葉で 「terrestrial」にも「地球上の」や「陸の」という意味がある。そのため、大地や地球上を超えた特別な生命体としてETという言葉が生まれたとされる。

「E.T. (映画) 」とは

「E.T. (映画) 」とは、1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督による映画作品で、国内外で大ヒットとなり1993年までは世界歴代興行収入の1位を保持、日本でも1997年まで日本における最高配給収入記録を持ち続けた。また、1983年に行われたアカデミー賞では作曲賞や視覚効果賞などの4部門を制覇し、アメリカの国立フィルム保存委員会が推奨する半永久的にフィルムを保存するリストにも登録されている。世界で高い評価を受けた作品で、子供から大人まで楽しめる映画としてその素晴らしさを称える人は多く、スティーブン・スピルバーグ監督の代表作の一つとなっている。

ストーリーは、とあるアメリカの森に着陸した宇宙船から出てきた数人の宇宙人、彼らの目的は地球の植物のサンプルを採取することだったが、人間に見つかりそうになり急遽脱出を試みる。だが、仲間の宇宙人の一人が逃げ遅れてしまい、主人公である10才の少年エリオットの家の敷地内に隠れることとなった。その後、エリオットに見つかった宇宙人はエリオットやその兄マイケル、妹のガーディや仲間たちと心を通わせるようになり、マイケルの仲間の言葉から宇宙人は「ET」と名付けられ、友達となる。しかし、大人達の目を忍んで宇宙人との交流を続けるエリオット達だったが、仲間と連絡を取りたいというETの願いを叶えるために作った通信機の使用後、ETは川に落ちてしまい瀕死の状態になる。そして、翌日にETは死亡したとされ冷凍コンテナに入れられるが、エリオットの呼びかけに反応し蘇生、大人達から逃げ出すためにエリオットは自転車の前かごにETを載せて疾駆するが大人達に捕まりそうになる。だがその時、ETの念力によって自転車が浮上、無事に森に到着したエリオットとETは別れの挨拶をして迎えに来た宇宙船にETは乗り込み、宇宙船は空へと消えていく。という物語である。

なお、作品の中で宇宙人は「ET」と名付けられているが、始めは「extra terrestrial」で、その後略して呼ばれるようになったためETという呼称になった。そのため、ETのフルネームはextra terrestrialとなる。スティーブン・スピルバーグ監督自身が子供の頃に経験した出来事が発端となって作られた作品で、2002年には公開後20周年を記念した特別版が発表されたが、シーンの数々の修正や追加はスティーブン・スピルバーグ監督の納得のいくものではなく、映画情報誌でもその時の気持ちを吐露している。だが、宇宙人と少年達の心温まるストーリーは時を経ても支持をするファンも多く、作中の主人公のエリオットとETがお互いの人差し指を触れ合わせるシーンは有名で、友情を描いた感動作として語り継がれている作品だ。

「ET」の使い方・例文

ETという言葉は、地球外生命体として使用する場合と映画作品のタイトル名として使用される場合がある。そのため「ETの存在は信じる方？信じない方？」や「もし、ETが地球に来たら友好的な関係を結べるだろうか」、「ETは私が見た映画の中で一番好きな作品です」や「ETに出演していた子役の子が大人になって出演している映画が今度公開されるらしい」などが例文となる。1711