iQue Player
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/29 06:27 UTC 版)
メーカー | 任天堂 神游科技 |
---|---|
種別 | 据置型ゲーム機 |
世代 | 第5世代 |
発売日 | 2003年11月17日 |
CPU | R-4300i 64Bit CPU @ 140.625 MHz |
GPU | SGI Reality Control Processor 62.5 MHz 64-bit RCP |
対応メディア | フラッシュメモリカード |
コントローラ入力 | 内蔵 |
外部接続 | 18PIN拡張コネクタ ミニUSB |
オンラインサービス | (ソフトダウンロードサービス) |
最高売上ソフト | Dr. Mario 64(バンドルされたメモリカードにプリインストール) |
互換ハードウェア | NINTENDO64 |
前世代ハードウェア | スーパーファミコン |
次世代ハードウェア | ニンテンドーゲームキューブ |
iQue Player(アイキュー・プレイヤー[1])は、任天堂が2003年に中国で発売したゲーム機。2003年に上海、広州、成都など一部都市を皮切りに、2004年春に全国展開された[2]。
概要
コントローラ型のゲーム機であり、直接テレビに接続してゲームをプレイする[2]。
任天堂と中国系アメリカ人の科学者である顔維群が出資する現地法人「神游科技」によって発売された。別名神遊機(神游机、Shényóujī、シェンヨウジー、しんゆうき)。
性能はNINTENDO64をベースとしている[2]。iQue Playerがコントローラー型を採用したのは、中国では「青少年に悪影響を与える」という理由で2000年6月から据え置きゲーム機(本体とコントローラが別個になっており、テレビやモニターに接続するタイプのゲーム機)の発売禁止令が施行されていたため、携帯式[注 1]にすることでそれをかわしたためである[3][注 2]。
iQue Playerでは、ゲームソフトを販売するという方式ではなく、ゲーム販売店に設置されている機械で、メモリーカードに直接ゲームを有料でダウンロードするという方式がとられている。これは、コンピューターゲームソフトウェアの海賊版が横行している中国の現状を考えての他、カートリッジなどの生産・販売コストを少なくするためという理由もある[4][5]。
発売された当初は、『スーパーマリオ64』、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、『スターフォックス64』、『ウエーブレース64』など、NINTENDO64向けゲームの翻訳版が本体と同時に発売された[2]。なお、1989年6月4日に発生した天安門事件を想起させることから、ハード名やゲームタイトルから「64」が外されている[5]。
また、2004年には、販売店でのダウンロード方式に加えて、USBケーブルとインターネットを用いてソフトをダウンロードすることも可能になった[2]。
どちらのダウンロード方法でも、販売店で「神遊票」という専用のプリペイドカードの購入が必要であった[2][5]。
本体と同時販売された4タイトル以外は中国国外のコレクターには入手難易度が高く、メモリーカードが複数必要となるソフトのコンプリートに要する労力は並大抵のものではない[2]。
ハードウェア
この節には内容がありません。(2022年1月) |
仕様
この節には内容がありません。(2022年1月) |
周辺機器
この節には内容がありません。(2022年1月) |
ソフトウェア
- ウエーブレース64(簡体中国語題:水上摩托: ピンイン表記:Shuǐshàng Mótuō 公式サイト)
- スターフォックス64(星际火狐: Xīngjì Huŏhú 公式サイト)
- Dr.マリオ64(马力欧医生: Mǎlìōu Yīshēng 公式サイト)
- スーパーマリオ64(神游马力欧: Shényóu Mǎlìōu 公式サイト)
- ゼルダの伝説 時のオカリナ(塞尔达传说-时光之笛-: Sāiĕrdáchuánshuō Shíguāngzhīdí 公式サイト)
- マリオカート64(马力欧卡丁车: Mǎlìōu Kǎdīngchē 公式サイト)
- F-ZERO X(F-Zero X 未来赛车: F-Zero X Wèilái Sàichē 公式サイト)
- ヨッシーストーリー(耀西故事: Yàoxī Gùshì 公式サイト)
- マリオストーリー(纸片马力欧: Zhǐpiàn Mǎlìōu 公式サイト)
- 罪と罰 〜地球の継承者〜(罪与罚-地球的继承者-: Zuìyŭfá: Dìqiúdejìchéngzhĕ 公式サイト)
- エキサイトバイク64(越野摩托: Yuèyě Mótuō 公式サイト)
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(任天堂明星大乱斗: Rèntiāntáng Míngxīng Dàluàndòu 公式サイト)
- カスタムロボ(组合机器人: Zŭhéjī Qìrén 公式サイト)
- どうぶつの森(动物森林: Dòngwù Sēnlín 公式サイト)
脚注
注釈
- ^ ただし、本機には画面がないのでテレビに接続する必要がある。
- ^ 中国での据え置きゲーム機規制は2014年に緩和されており、2019年にはNintendo Switchが発売されている。
出典
- ^ “【TGS】任天堂が中国向けに新ハード「神遊」を発売。ソフトはダウンロード方式!”. 電撃オンライン. (2003年9月26日) 2022年1月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g 徳間書店『Nintendo DREAM』2016年11月号 p.83
- ^ サチ・コクスン; Ashcraft, Brian (2010年7月22日). “コラム:中国の据え置き型ゲーム機禁止令とその事情”. コタク・ジャパン. オリジナルの2016年4月4日時点におけるアーカイブ。 2021年7月13日閲覧。
- ^ ●iQue Player 神遊機[出典無効]
- ^ a b c 山谷剛史 (2020年8月28日). “中国版もあるのに……中国人が日本でニンテンドースイッチを爆買いしている理由”. 文春オンライン. 文藝春秋. p. 2. 2022年1月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
iQue Player(ニンテンドウ64)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 04:01 UTC 版)
「神游科技」の記事における「iQue Player(ニンテンドウ64)」の解説
スーパーマリオ64(1996年6月) - 『神游马力欧』という。 ウエーブレース64(1996年9月) - 『水上摩托』という。 マリオカート64(1996年12月) - 『马力欧卡丁车』という。 スターフォックス64(1997年4月) - 『星际火狐』という。 ヨッシーストーリー(1998年1月) - 『耀西故事』という。 F-ZERO X(1998年7月) - 『F-ZERO X 未来赛车』という。 ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998年11月) - 『塞尔达传说 时光之笛』という。 ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(1999年1月) - 『任天堂明星大乱斗』という。 カスタムロボ(1999年12月) - 『组合机器人』という。 エキサイトバイク64(2000年5月) - 『越野摩托』という。 マリオストーリー(2000年8月) - 『纸片马力欧』という。 罪と罰 〜地球の継承者〜(2000年11月) - 『罪与罚 -地球的继承者-』という。 ドクターマリオ64(英語版)(2001年4月) - 『马力欧医生』という。 どうぶつの森(2001年4月) - 『动物森林』という。
※この「iQue Player(ニンテンドウ64)」の解説は、「神游科技」の解説の一部です。
「iQue Player(ニンテンドウ64)」を含む「神游科技」の記事については、「神游科技」の概要を参照ください。
「IQue Player」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- IQue_Playerのページへのリンク